記事内には、広告が含まれています。

NHK【Dearにっぽん】能登の“プレハブ住職”〜石川・珠洲 宝立町〜 往還寺と能登半島地震の“再建の灯”──松下文映はなぜ墓じまい進む町に残るのか|2026年1月18日

Dearにっぽん
メール購読のご案内

いつも「気になるNHK」をご覧いただきありがとうございます。
このブログでは、NHKの番組紹介や見どころ、新着情報などをいち早くお届けしています。

スポンサーリンク

さら地に残る、祈りの場所

このページでは『Dearにっぽん「能登の“プレハブ住職”〜石川・珠洲 宝立町〜」(2026年1月18日放送)』の内容を分かりやすくまとめています。

能登半島地震から2年。石川県珠洲市宝立町には、今も更地が広がっています。その静かな土地に、わずか4坪のプレハブ寺往還寺が建っています。

本堂を失いながらも、本尊を守り、自費で寺を再開した住職・松下文映さん。法要や墓じまいの相談に応じながら、人が去り続ける町で、今日も灯を消さずに立ち続けています。

なぜ、ここに残るのか。この物語は、被災地で「生き続ける理由」を静かに問いかけます。

さら地になった石川県珠洲市宝立町の今

ここは、2年前の能登半島地震で深く傷ついた石川県珠洲市宝立町です。激しい揺れと津波が土地をのみ込み、海沿いには今も更地が広がっています。かつて家が連なっていた一帯は静寂に包まれ、風の音だけが響く区画さえあります。
津波の浸水域や到達の様子が示された調査でも、この地域が直撃を受けたことは明らかで、町の暮らしは一瞬で形を失いました。復興が遅れれば遅れるほど、人々の生活は「戻る」ではなく「減っていく」方向に進んでしまいます。道路や住宅の損壊が残る中で、住民は日々の不便を抱えながら暮らしています。町の空気そのものが変わってしまった今でも、ここに生きる人の時間は止まりません。

わずか4坪のプレハブ寺往還寺

その更地の真ん中に、小さくても強く存在しているのが4坪ほどのプレハブ寺往還寺です。失われた祈りの場を取り戻すように、まるで灯台のようにそこに立っています。
往還寺は真宗大谷派の寺院で、本堂は地震で全壊し、公費解体によって跡形もなくなりました。それでも住職はただでは倒れませんでした。境内から約90メートル離れた土地に、自費でプレハブを建て、寺を再開したのです。
これは仮の建物ではありません。被災地の時間が止まりそうになる中で、人が祈り、悩み、涙をこぼしてはまた歩き出すための拠点として、確かな役割を果たし続けています。

全壊した本堂から救い出した本尊

住職の松下文映さんは、本堂が崩れ落ちる中で最も大切な本尊を守り抜きました。本堂がつぶれ、砂ぼこりが舞う中での必死の行動です。
その日、家族は庫裏で本堂の崩壊を目の当たりにし、住職自身もすぐに寺に戻れないほど道路は壊れていました。それでも、なんとか運び出した阿弥陀如来像や掛け軸、荘厳を安置するため、住職は複数のプレハブを購入しました。
祈りの核を失わなかったからこそ、次に進む力が寺にも、町にも残されたのです。

法要と墓じまい相談が集まる場所

プレハブの往還寺には、毎日のように人が訪れます。法要の相談、家の片付け、そして増え続ける墓じまいの相談。
住職は、葬儀や法話がない限り、ほぼ毎日このプレハブにいて、門徒を迎えています。家ごと仏具を失った人でも、「ここに来れば手を合わせられる」。その言葉通り、この小さな空間は住民の心を支える場所になっています。
墓じまいの相談が増える背景には、もう土地に住み続けられないという厳しい現実があります。この寺は、その現実を受け止める最後のよりどころにもなっています。

復興の遅れと人口流出が突きつける現実

番組が描く町の姿は、残酷なほど正確です。復興は遅れ、人口は減り、商店や診療所、地域の行事が静かに姿を消していきます。
実際に珠洲市の人口は1万人を割り込み、町の未来は細く細くなっています。過疎が進むほど、人が戻る理由が消えていく――その危機が現実として目の前に迫っています。
その中で寺は「最後の生活基盤」として残る存在です。プレハブが小さければ小さいほど、その背負っている重さは大きくなっていきます。

それでも松下文映さんが残る理由

番組が追う最大のテーマは、「なぜ住職はこの被災地に残り続けるのか」。
住職は言い切ります。「本尊は置いておきたい。小さくても寺があれば、息子も帰ってこられる」。家族の事情や寺の継承が難しい現実を知ってなお、ここで灯を消さない選択をしています。
再建のために空き地を譲り受け、登記まで終えているという動きもあります。たとえ再建の形がまだ見えなくても、未来のための土台だけは残す。その姿勢こそが、町が完全に途切れないための「最後の支え」になっています。
これは根性ではありません。これは覚悟です。
人が戻れなくなる前に、戻る灯りを消さない。その一本の灯りを守るために、住職は今日もプレハブで人々を迎えています。

【Dearにっぽん】ふたりがいない輪島へ〜神奈川・川崎〜 能登半島地震からの再出発と楠健二の現在|2026年1月11日

まとめ

※本記事の内容は放送前情報や事前資料をもとに構成しており、放送内容と一部異なる場合があります

能登半島地震で大きな被害を受けた石川県珠洲市宝立町。更地が広がる町に残されたのは、わずか4坪のプレハブ寺往還寺でした。住職・松下文映さんは、本尊を守り、法要や墓じまいの相談を受けながら、人が減り続ける被災地で祈りの灯を消さずに立ち続けています。
この番組は、復興の遅れや人口流出という厳しい現実の中で、「それでも残る」という選択が持つ意味を静かに描き出します。

※放送後、内容を確認のうえ追記・修正する予定です。


気になるNHKをもっと見る

購読すると最新の投稿がメールで送信されます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました