Bリーグ人気の“正体”を追う旅へ
このページでは『有吉のお金発見 突撃!カネオくん(2026年1月25日放送)』の内容を分かりやすくまとめています。
全国で急速にファンを増やすBリーグ。その裏には、アリーナを揺らす演出や、観客の心をつかむ最新システム、そしてスター選手たちが生み出す鳥肌の瞬間があります。
さらに、チアリーダーの知られざる舞台裏や、番組ゲストの意外なエピソードも飛び出し、バスケの魅力が多方向から立ち上がる回となりました。
Bリーグはなぜ「3回観戦」したくなるリーグになったのか
番組の冒頭で紹介されていたのが、「スポーツは3回以上試合に来てもらえたら固定ファンになりやすい」というスポーツビジネスの定説です。そして国内プロバスケのBリーグは、その“3回観戦”に非常に強いリーグになっています。
2016年に、それまで別々だったNBLとbjリーグを統合する形で誕生したBリーグは、スタートから「試合をエンタメショーにする」ことを明確に打ち出してきました
B1は現在26クラブ体制。レギュラーシーズンだけでクラブごとに約60試合が組まれ、週末ごとに各地で“バスケのお祭り”が開かれている状態です。2024-25シーズンのB1平均入場者数は約4,900人と発表されていて、千葉ジェッツは平均約9,800人とB1記録レベルの動員を達成しています
会場では、ライブDJが音楽で空気を一気に変え、照明演出や映像演出で試合の山場を劇的に盛り上げます。得点シーンに合わせて炎が吹き上がり、暗転からのスポットライトで選手入場を演出するクラブも多く、1試合あたり演出費だけで数千万円規模に達するケースもあると言われています。
野球やサッカーと比べてコートがコンパクトな分、「選手までの距離が近くて迫力を感じやすい」「試合時間が約2時間とコンパクトで予定を組みやすい」というメリットもあり、Bリーグは“最初の1回”だけでなく“2回目・3回目”の観戦につなげる工夫を徹底しているのが特徴です。
沖縄サントリーアリーナ&オープンハウスアリーナ太田が象徴する“スマートアリーナ”革命
番組では、Bリーグの象徴として最新アリーナが次々登場しました。中でも印象的なのが、琉球ゴールデンキングスの本拠地沖縄サントリーアリーナと、群馬クレインサンダーズの本拠地オープンハウスアリーナ太田です。
沖縄サントリーアリーナは、もともと沖縄アリーナとして2020年に完成した、最大約1万人収容の大型多目的アリーナです。沖縄市をホームタウンとする琉球ゴールデンキングスの公式戦会場であり、2023年のFIBAバスケットボールワールドカップの会場にも選ばれた、“日本のバスケを代表するアリーナ”といっていい存在です
ここでは、コート上空に大型のセンタービジョンが吊り下がり、会場全体を取り巻くリボンビジョンが360度映像で観客を包み込みます。番組で紹介されていたように、シュートやパスの瞬間を多方向から再生できる360度カメラシステムも導入され、NBAさながらの「映像で魅せるバスケ体験」が実現しています。
一方、群馬クレインサンダーズの本拠地オープンハウスアリーナ太田(通称オプアリ)は、2023年に群馬県太田市に完成した約5,000席のアリーナです。コンパクトながら、国内最大級の可動式センタービジョンや重低音サウンド、劇場型照明、炎・煙・ミラーボールなどの演出を備え、「どこから見ても没入感が高い」造りになっているのが特徴です
すり鉢状のスタンドでコートを見下ろす構造になっているため、どの席からでも選手の表情やプレーの細かな動きまで体感できます。試合前には地元グルメのキッチンカーが集まるマルシェも開かれ、スタジアムグルメを楽しみながら試合を待つ人が行列を作ります
こうした「アリーナそのものがテーマパーク」のような会場が増えたことが、Bリーグ人気を押し上げる大きな要因になっています。
ミラクルゴールとスター選手が作るBリーグならではの鳥肌シーン
番組の中盤で取り上げられていたのが、ブザービーターや豪快なダンクシュート、スリーポイントシュートが生む“鳥肌シーン”です。
ブザービーターとは、クォーターや試合終了のブザーと同時に決まるシュートのこと。Bリーグでも、2024-25シーズンの神戸ストークス対山形ワイヴァンズ戦で、残りわずかのところから逆転スリーポイントが決まる“伝説級”のシーンが生まれました(番組ではこの試合が例として紹介されています)。こうした一発逆転の瞬間は、会場のボルテージを一気に最高潮まで引き上げます。
ダンクシュートの代表格として名前が挙がったのが、長崎ヴェルカの馬場雄大選手。日本代表経験を持ち、かつてオーストラリアNBLやアメリカのGリーグにも挑戦した経験を持つ選手で、長身と跳躍力を生かしたパワフルなダンクはBリーグでもトップクラスです
一方、スリーポイントの名手として紹介された富永啓生選手は、アメリカ・ネブラスカ大学で活躍した後に帰国し、現在はレバンガ北海道でプレーするシューターです。細身の体から放たれる素早いキャッチ&シュートと、ディープレンジ(かなり遠い位置)からでも迷わず打ち切るメンタルで、Bリーグでも屈指の得点源になっています
Bリーグ全体の平均入場者数は2024-25シーズンでB1が約4,900人。千葉ジェッツは平均約9,800人、琉球ゴールデンキングスも約8,000人と、ビッグクラブは「ほぼ毎試合お祭り状態」の観客動員を記録しています
こうした満員に近いアリーナで、ブザービーターやダンクが決まると、音楽・光・ファンの歓声が重なって、“テレビでは味わえない生の衝撃”が生まれます。番組でも、この瞬間こそがBリーグの最大の魅力として強調されていました。
データと電子チケットが支えるBリーグ流“ファンビジネスモデル”
番組後半では、Bリーグならではの「データ活用」が紹介されました。従来、日本の多くのプロスポーツでは、チケット購入者の属性データ(年齢・性別・来場履歴など)はクラブごとにバラバラに管理されていました。
これに対し、Bリーグは発足当初から共通IDと共通チケットシステムを整備し、リーグがファンデータを一元管理する仕組みを整えています。公式サイトでも、「チケット/ファンクラブシステムをリーグが統一運用し、1つのIDで全クラブのチケットやグッズ購入ができる」と明記されており、そのデータを分析してクラブの集客やサービス向上をサポートしていると説明されています
入場にはBリーグスマホチケットアプリが活躍します。スマホがそのままチケットになり、アプリ画面を見せるだけでスムーズに入場できるほか、同行者へのチケット分配も簡単にできます。さらに、試合日程の確認、デジタルトレカ「B.LEAGUE CARD」、勝敗予想ゲーム「B.YOSO」など、試合のない日も楽しめる機能が詰め込まれています
番組内では、電子チケットと連動したモバイルオーダーも紹介されていました。フードやドリンクをアプリから事前注文しておけば、長い行列に並ばずに受け取れる仕組みです。公式サイトでも、LINEを使ったモバイルオーダーやデジタル整理券など、行列ストレスを減らす取り組みが紹介されています
こうしたデジタル施策により、「誰がいつ・どの試合に・どの席で・何回目の来場なのか」「どんなグッズやフードを買っているのか」といったデータが蓄積されます。このデータをもとに、リピーターに向けたキャンペーンや、家族連れ・学生向けの企画を精度高く打てるのが、Bリーグの強みになっています。
Bプレミア新制度が変えるクラブ経営と地域の未来
番組で触れられたBプレミアは、2026-27シーズン以降に本格導入される新トップカテゴリー構想です。
新リーグに参加するための主な条件として、番組では
・ホームアリーナの座席数が5,000席以上
・年間平均観客数が4,000人以上
・クラブの年間売上が12億円以上
と紹介されました。
Bリーグの資料や、関係者の発信でも、「平均4,000人以上」「売上12億円以上」といった基準が示されており、アリーナのキャパシティや経営規模を含めた“総合力のあるクラブ”をトップリーグに集約していく方針が語られています
この条件は、単に“強いチーム”だけでなく、「地域でどれだけ愛され、どれだけ人を呼べるか」を問う仕組みでもあります。たとえば宇都宮ブレックスは、日環アリーナ栃木などを活用しつつも、将来的に基準を満たす新アリーナ計画が必要と指摘されるなど、各地で“アリーナ整備”が重要なテーマになっています
Bリーグ全体の入場者数は、コロナ禍後に
・2022-23シーズン:約322万人
・2023-24シーズン:約452万人
・2024-25シーズン見込み:約478万人
と、3年連続で増加傾向にあり、リーグとクラブの合計事業規模も2024-25シーズンに約706億円が見込まれるなど、ビジネスとしても成長を続けています
Bプレミア導入は、この成長を一過性のブームで終わらせず、「世界基準のトップリーグ」に育てていくためのハード・ソフト両面の改革だと言えます。地域のアリーナ建設や改修、周辺の交通・駐車場整備まで含めて、街づくりとセットで進むのが大きな特徴です。
Bリーグチアリーダーのリアルな舞台裏と、芸能界エピソードトーク
番組後半では、Bリーグを支えるチアリーダーの世界にもカメラが入りました。
紹介されていた専属チアチーム(越谷市立総合体育館がホームのクラブ)は、メンバー9人。衣装やポンポンなどの道具は基本的に自前で管理し、本業は事務員・学生・会社員など、他の仕事をしながら活動しているメンバーも多いとのことでした。
シーズン前には毎年オーディションが行われ、合格したメンバーだけがチームに所属できます。入れ替わりも激しく、常に高いダンススキルとフィジカル、そして“笑顔で盛り上げ続けるメンタル”が求められる厳しい世界です。
試合当日のスケジュールも過密です。
・開場前:来場客のお出迎え、写真撮影やSNS用動画の対応
・試合前:オープニングセレモニーのパフォーマンス
・試合中:タイムアウトやインターバルごとのダンス・煽り
・試合終盤:作戦タイムが増えるため、連続でパフォーマンス
と、ほとんど座る暇もなく動き続けます。まさに“アリーナのスーパーマルチタスク”と言える存在です。
スタジオトークでは、ゲストの信子さんが「夫がNBA好き」という話から、家でまつげパーマをしていたところ、NBAのスターデリック・ローズに似ていると言われたというエピソードも披露。バスケファンなら思わずクスっとしてしまう、バラエティ番組らしい脱線トークで笑いを誘っていました。
さらに、コーナー後半ではユージさんがドラマ「ごくせん」出演時の裏話も告白。「主演の周りに映り込めるよう、いつもいい位置を狙って立っていた」といった、芸能界ならではの“競争の世界”を語り、チアリーダーの厳しいオーディションと重ねるような構成になっていました。
そして番組名物の「カネオクイズ」では、バスケットボールの起源とゴールの豆知識も紹介。1891年、雨や雪の多い冬でも屋内でできるスポーツとして生まれたこと、最初のゴールは桃を収穫するカゴだったこと、さらには「2階席の観客がシュートを邪魔したため、ボールを守るためにバックボードが付けられた」という意外な由来まで掘り下げられ、スタジオは驚きと笑いに包まれていました。
バスケのビジネス面だけでなく、現場で支えるチアや、ゲストの芸能界体験談、さらにはバスケの豆知識まで詰め込んで、“お金”と“人間ドラマ”の両方からBリーグを丸ごと見せてくれた回だったと言えます。
NHK【100カメ】Bリーグオールスター舞台裏に密着!1700人の裏方と天井入場演出の全貌|2025年5月21日
海外リーグとの演出比較

ここでは、番組内容をより深く理解するために、海外リーグとBリーグの演出の違いを紹介します。日本ならではの特徴が見えてくる部分です。
NBAとの演出の違い
海外の代表的なプロバスケリーグといえばNBAです。NBAは長い歴史の中でショーのような演出を発展させ、巨大スクリーンの映像演出、観客を巻き込む音響システム、ダンサーのパフォーマンスなどが試合と一体になっています。演出スタッフも専属チームとして動き、ブランド力を高めるための仕組みが確立されています。どの会場でも統一されたクオリティがあるため、ファンは世界中どこで観ても同じレベルの体験ができます。
一方、Bリーグは、日本の文化に合った会場作りを大切にしています。各チームが地域ごとに特色を出し、入場演出でチームカラーを強く見せたり、音楽や光のタイミングを細かく工夫したりしています。試合が盛り上がるたびに立ち上がる火柱や、音と光が一体になった演出は、まるでライブステージのような迫力です。観客が“体験”として楽しめるように作られているのが大きな特徴です。
日本独自のエンタメ性
日本では、観客が一緒に盛り上がれる工夫に力を入れています。観客参加型のパフォーマンスや、子どもでも楽しめる演出、そして地域イベントと連動した盛り上がりなど、試合そのものを「地域のお祭り」に近い雰囲気で楽しめるようにしています。こうした演出は、バスケを初めて観る人にも入りやすく、人気が広がるきっかけになっています。
また、日本のアリーナは観客との距離が近く、選手の動きや音がダイレクトに伝わります。選手の躍動と会場の演出が組み合わさり、観客が一体感を強く感じる仕組みになっています。この“近さ”は海外にはあまりない魅力であり、国内ならではの体験を作り出しています。
演出が生む新しいファン層
Bリーグの演出は、コアなファンだけでなく、初めてスポーツ観戦をする人や子どもたちからも支持されています。これまでバスケに興味がなかった人でも、光や音、映像が作り出す世界に引き込まれ、自然と試合を楽しめるようになります。演出がきっかけで選手やチームを知り、さらに応援したい気持ちが生まれていく構造ができています。
このように、Bリーグは海外リーグとは違う形で“観る楽しさ”を作り出していることがわかります。派手な演出を取り入れつつ、日本の文化に合った体験型エンタメとして進化していることが、Bリーグの人気をさらに押し上げている大きな理由です。
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