魔改造チェアが駆け抜ける
このページでは『魔改造の夜 オフィスチェア ビーチフラッグス(2025年1月29日)』の内容を分かりやすくまとめています。
オフィスチェアが疾走し、たった一瞬の勝負で旗を奪い合う——そんな誰も見たことのない挑戦に、日立建機とアイシンが技術のすべてを注ぎ込みます。
後ろ向きでスタートし、半回転しながら一気に加速。高速で揺れる機体を制御し、最後の一手を伸ばして旗をつかむまでの道のりには、失敗と工夫がぎゅっと詰まっています。
本記事は事前情報に基づくため、放送内容と異なる場合があります。放送後、内容を確認し追記します。
ルールが生む極限のビーチフラッグス対決
今回の舞台は、番組らしい大胆な発想が光る魔改造の夜です。挑戦する競技は、なんとビーチフラッグス。人間が砂浜をダッシュして旗をつかむ競技を、そのまま“魔改造オフィスチェア”で再現してしまうという、誰も予想しない勝負が展開します。
ルールはシンプルですが、機械には非常に厳しい条件です。椅子は「後ろ向きでスタート→半回転して前向き→20メートルを一気に直進→最後に伸ばした“手”で旗をつかむ」という流れを、たった数秒でやり切らなければなりません。
あらゆる工程がシビアで、少しの振動や遅れが致命的になります。スタートの姿勢制御、回転のタイミング、高速加速中の直進安定性、そして最後の“手”の伸び方。そのどれか一つでも失敗すれば即アウトという、機械にとっては超過酷なフィールドです。
さらに今回は、単独のタイム競技に加え、2台の魔改造チェアが同時にスタートする直接対決方式も採用されています。これはまさに番組史上でも特別な挑戦で、左右からの風・路面・相手の動きまで影響し、勝敗を大きく揺さぶる展開が生まれます。勝者はどちらか、緊張感のある勝負が続きます。
日立建機チーム 重機の力を椅子へ込める
一つ目のチームは、世界的な建機メーカーである日立建機。油圧ショベルやホイールローダーを得意とする彼らは、パワーを正確に使う技術と、荒れた現場でも壊れず動き続ける“機械の耐久力”に強みがあります。
今回の魔改造チェアでも、その技術が存分に生かされています。20メートルをわずか数秒で駆け抜けるための強力な推進力、そして高速でもふらつかない超安定の走行。さらに後ろ向きスタートから前向きへと半回転するときの挙動も、重機の旋回技術を応用する形で作り込まれていきます。
ただし、開発は順調ではありません。スピードを上げれば椅子のバランスが崩れ、何度となくパーツが悲鳴を上げます。試走中に思わぬ破損が発生し、チームは原因を突き止めて再設計。重機開発で培った“しぶとい粘り”が、ここで光ります。
最終的に完成したマシンは、驚くほどの迫力を見せます。大型重機の魂を宿したその加速はまさに怪物級で、スタートした瞬間に圧倒的なパワーで砂地を蹴り、旗へ向かって一直線に突き進む姿が印象的です。
アイシンチーム 自動車の精密技術が椅子を変える
もう一つのチームは、自動車部品メーカーとして知られるアイシン。オートマチックトランスミッションを中心に、自動車の“走る・曲がる・止まる”を影で支える精密部品のプロフェッショナルです。
今回の魔改造チェアにも、その精密さがふんだんに活かされます。特に難関となるのが、後ろ向きスタートから前向きに回り込んで加速する部分です。ここは自動車の発進・制御に似た技術が必要で、チームは細かな制御プログラムとセンサー配置で滑らかな回転を実現します。
さらに、旗をつかむ“手”の仕組みはアイシンの得意分野です。タイミングよく手を伸ばすだけでなく、高速走行中の振動に負けない軽量性と耐久性も求められます。チームは素材や形状を何度も変え、最終的に「確実につかむ構造」を完成させていきます。
試走ではトラブルも多発します。制御がわずかに遅れた瞬間にコースが曲がり、旗の手前で失速するなど、精密制御ゆえの難しさが浮かび上がります。それでもチームは諦めず調整を繰り返し、直線安定性とつかみに行く鋭さの両立を達成します。
完成したマシンは洗練された動きで、滑らかに加速しながら一直線にゴールへ向かう姿が美しく、対決への期待が一気に高まります。
勝負の鍵は“時速40キロ”と“手”の連動
今回の競技を語る上で外せないのが、椅子とは思えないほどのスピードです。魔改造チェアは時速40キロ級の高速走行を目指し、20メートルを瞬時に駆け抜けます。
高速走行中に姿勢を保つのは至難の業で、少しのズレで大きくぶれます。特に、片側に“手”の機構を載せたことで重心が偏り、走行中の制御が一段と難しくなります。それをどう克服するかが、両チームの腕の見せどころでした。
さらに、最後の“手”の伸ばし方は勝負の明暗を分ける最大のポイントです。手を伸ばすタイミングが1秒でも遅れれば旗には届かず、早すぎても空振りする可能性があります。わずか数センチの差が勝敗を決めるため、両チームとも機構と制御を徹底的に磨き上げました。
伊集院光・矢野武・長藤圭介が見届ける技術者たちの物語
今回の戦いを見届けるのは、MCの伊集院光、熱い実況で知られる矢野武、そして大学教員の長藤圭介です。三者三様の視点から、技術の背景やエンジニアたちの奮闘を分かりやすく伝え、魔改造チェアに命を吹き込んだ作り手たちの姿を追っていきます。
開発期間中の試走の様子や、徹夜での修復作業、失敗から生まれる新しいアイデアなど、エンジニアの現場の空気もそのまま描かれます。どのチームも“絶対に旗をつかむ”という執念を持って、機械と向き合い続けました。
そして迎える本番。砂地に響くエンジン音、スタートの緊張、20メートルの攻防、そして旗に伸びる“手”。
日立建機とアイシン、どちらが勝ってもおかしくない激しい戦いが展開し、ラストはまさに目が離せない瞬間が続きます。
まとめ
今回の魔改造バトルは、日立建機とアイシンという日本を代表する技術者集団が、オフィスチェアという“日常品”を極限のマシンへ変貌させる過程そのものが魅力でした。両チームの技術の方向性は異なりますが、どちらも精密さと大胆さを両立させ、ビーチフラッグスという過酷な競技に挑む姿が印象的です。高速走行、半回転、旗をつかむ手の制御、そのすべてがギリギリの調整で成り立っており、エンジニアの執念が凝縮された挑戦となりました。
本記事の内容は事前情報に基づくため、放送内容と異なる可能性があります。
実際の放送を確認し次第、詳細を追記して仕上げます。
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