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【おとなのEテレタイムマシン】現代ジャーナル 河合隼雄の最終講義〜こころを探る〜|コンステレーション心理学を日本語で読み解く“こころの星座”と1992年の講義回顧|2026年1月31日

おとなのEテレタイムマシン
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河合隼雄が語り残した“こころ”の旅へ

このページでは『おとなのEテレタイムマシン 現代ジャーナル 河合隼雄 の最終講義〜こころを探る〜(2026年1月31日放送)』の内容を分かりやすくまとめています。

静かな講義室に集まった人々の前で、心理学者 河合隼雄 が語り始める“こころ”の物語。星空のように散らばる出来事がひとつの形を結び、人の内面に新しい意味を生み出していく──そんな深い瞬間が次々と立ち上がります。

長年の臨床と探求を重ねた彼の言葉は、今を生きる私たちにも力強く響き、日常の中に潜む「こころの星座」をそっと照らしてくれます。

河合隼雄という存在が問う「こころ」とは何か

番組の中心にいるのは、日本の臨床心理学を切り開いた心理学者 河合隼雄 です。
京都大学 教授として長年教壇に立ち、ロールシャッハ・テストや 箱庭療法 を日本に導入しながら、人の「こころ」をどう理解できるのかを追い続けてきました。

現代ジャーナルのこの回は、その河合が京大を定年退官するにあたって行った一般公開の 最終講義 を収録したものです。テーマは、ユング心理学の重要概念である コンステレーション。番組は、この最終講義をほぼ丸ごと映像化し、「学問としての心理学」と「生きるための知恵」とを一気に結びつけて見せます。

教室には学生だけでなく一般の聴衆も集まり、静かな緊張感と期待が満ちています。そこに穏やかな語り口で立つのが、白髪交じりで柔らかな雰囲気の 河合隼雄。しかし語られる中身は、温かさと同時に、聞き手の価値観を揺さぶるほど鋭い問いに満ちています。

この講義を軸に、番組 おとなのEテレタイムマシン は、今の私たちが忘れかけている「こころの奥行き」と「物語の力」を、断定的に、そしてドラマチックに浮かび上がらせます。

京大最終講義「コンステレーション」が示した衝撃

最終講義のタイトルは、ユング心理学のキーワード 「コンステレーション」。英語で「星座」を意味するこの言葉は、ユングの文脈では「さまざまな出来事や感情が、ある瞬間、意味のある配置として立ち現れること」を指します。

河合は講義で、夜空の星々を例に挙げます。バラバラに散らばった星を「白鳥座」「小熊座」として見るとき、そこにはストーリーが生まれ、私たちは世界を違った意味で理解し始める、と語ります。それと同じように、人の 無意識 の中でも、バラバラな体験や記憶が、ある瞬間「ひとつの星座」として結びつき、本人にとって深い意味を持つようになるのだ、と説明します。

ここで重要なのが、「因果関係では説明しきれない心の現象」を、どう受け止めるかという視点です。現代社会は、原因と結果だけで物事を捉えがちです。しかし 河合隼雄 は、心の世界では「たまたま起こったように見える出来事の重なり」が、ひとりの人生にとって決定的な意味を持つことがあると断言します。

番組では、この コンステレーション の考え方を軸に、カウンセリング場面でのエピソードや、日本の社会で起きた出来事がどのように人々の心に布置されていくのかが、具体的な例とともに語られていきます。単なる理論解説ではなく、「自分自身の人生の星座はどうなっているのか?」と視聴者に突きつける、圧倒的な講義として構成されています。

人間関係は「こころの星座」である

番組紹介にもあるように、最終講義の大きなテーマは 「こころの星座」と人間関係 です。河合隼雄 は、「人間関係の星座の回復が、個人のこころの中の星座の回復につながる」と語ります。

ここで言う「人間関係の星座」とは、家族・友人・職場・地域など、私たちを取り巻く人々とのつながりの全体像です。一人ひとりは点のような存在でも、それらがどう結びついているかによって、その人の「生きやすさ」や「こころの安定」は大きく変わります。

講義の中で河合は、現代社会ではこの星座が壊れやすくなっている、ときっぱり指摘します。核家族化、地域のつながりの希薄化、孤立する子どもや親たち…。その結果、心の中でも星と星のつながりが見えなくなり、「自分はどこに属しているのか」「自分にはどんな意味があるのか」が分からなくなる、と語ります。

しかし 河合隼雄 は、絶望だけを語るのではありません。カウンセリングの現場で、人と人との関係が少しずつ回復していくとき、クライアントの心の中でも「新しい星座」が立ち上がってくる、と力強く言い切ります。たとえば、対立していた親子関係にほんのわずかな理解が生まれた瞬間、長く孤独だった人が誰かとつながれた瞬間、その人の内面で別々だった星が線で結ばれ、まったく違う景色が見えてくる、と描きます。

番組は、この「人間関係の星座」という比喩を通して、視聴者自身の家族関係や職場、友人関係を振り返らせます。「自分のまわりの星座は、今どんな形をしているのか」「どこに新しいつながりの線を引けるのか」。それを考えさせることこそが、この回の最大のねらいになっています。

神話と物語が映す日本人のこころ

河合隼雄 の特徴は、ユング心理学 の枠を超えて、日本の 神話 や古典物語を徹底的に読み解いたところにあります。『日本霊異記』『とりかへばや物語』『落窪物語』などの物語を通して、日本人のこころの在り方を考え続けてきました。

最終講義でも、河合は コンステレーション の話から自然に神話の世界へと話を広げます。神話の登場人物たちは、現代人から見れば突飛な行動をとることがあります。しかし、その背後には、「人間の深い無意識」が反映されたパターンがある、と河合は断言します。

番組では、神話に登場する家族関係や、兄弟・姉妹の対立、旅立ちや帰還のモチーフが、現代の日本人の生き方とどのように重なっているのかが語られます。ここで重要なのは、「物語を読むことが、そのまま自分のこころを理解する手がかりになる」という視点です。河合隼雄 は、物語を通して自分自身の人生のコンステレーションを見直すことの意味を、情熱的に説いていきます。

さらに、河合は「日本人は物語を通して自分を語ることが得意だ」と指摘し、その文化的な強みを取り戻すべきだと強調します。数字やデータだけでなく、神話や昔話のような「物語の言葉」で語られたとき、人ははじめて自分の感情を深く理解できる。その考え方は、教育現場や家族関係、さらには社会全体を捉え直す視点として、今見てもまったく古びていません。

臨床から社会へ―河合隼雄が残したメッセージ

番組のクライマックスで浮かび上がるのは、臨床心理学者 河合隼雄 が、個人のカウンセリングを超えて「社会全体のこころ」を見ていた人物だったという事実です。

こころの最終講義 の中で河合は、オウム真理教事件や大きな災害など、社会を揺るがす出来事についても言及し、それらもまた私たちの「心の星座」の一部として受け止めなければならないと語っています。そこで語られるメッセージは、「社会全体の物語をどう描き直すか」という問いに直結します。

現代ジャーナル のカメラは、講義室の聴衆の表情をとらえながら、ひとつの学問的レクチャーが、個人と社会の両方に突き刺さる「時代へのメッセージ」になっていく過程を映し出します。静かな教室で交わされる言葉にもかかわらず、画面から伝わるのは圧倒的な緊張感と高揚感です。

おとなのEテレタイムマシン のこの回は、単なる懐かしの再放送ではありません。京都大学 の退官記念講義という歴史的瞬間を、現在にそのまま呼び戻し、「いま、この時代にこそ必要なこころの見方」を視聴者に突きつける時間になっています。

「自分のこころの星座はどうなっているのか」
「人との関係の中で、どんな新しい星座を描きたいのか」

この二つの問いを、番組は容赦なく、しかし温かく視聴者に投げかけます。河合隼雄 の言葉は、2026年の今もなお、私たちの胸の奥で強く光る星として輝き続けます。

まとめ

番組内容は可能な限り正確に記述していますが、実際の放送と異なる場合があります。

河合隼雄 が語る“こころ”の世界は、星座のように人間関係や無意識が結びつく大きなテーマです。今回の講義では、その見えないつながりをどう受け止めるかが深く語られ、私たちが日常で見落としがちな心の動きをあらためて照らしてくれます。

【あさイチ】予知夢やデジャブの正体は?不思議体験に心理学で迫る!|2025年5月12日放送


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