故郷へつながる12年ぶりの再会
このページでは『ひむバス!(福島富岡町 震災で離れた故郷へ送迎!12年ぶりに涙の再会▽白石麻衣)(2026年3月7日放送)』の内容を分かりやすくまとめています。
今回のひむバス!は、東日本大震災によって故郷を離れた大学生が、福島県富岡町へ向かう送迎の旅。幼いころに避難した町を訪れ、思い出の場所や小学校を巡りながら、12年間会えなかった担任の先生を探します。
震災で離れたふるさとへの思い、そして涙の再会。番組が伝えた富岡町の今と、若い世代が未来へつなごうとする気持ちを紹介します。
震災で離れた故郷へ…富岡町を目指す「ひむバス」の旅
ひむバス!は、お笑いコンビ・バナナマンの日村勇紀がバスの運転手となり、人々の願いをかなえる送迎の旅を通して日本各地の物語を描くドキュメントバラエティです。乗客の思いに寄り添いながら目的地まで送り届け、その土地の人や出来事と出会うのが番組の特徴です。
今回の舞台は福島県富岡町。乗客は大学生の坪井凜さんで、東日本大震災と福島第一原発事故の影響で町を離れて以来、長い間訪れることができなかった故郷へ向かう旅です。小学2年生のときに避難して以来、家族とともに別の地域で生活してきました。
日村さんの運転するバスは、凜さんと父親を乗せて思い出の町へ。かつて暮らしていた家の跡地や小学校など、幼いころの記憶が残る場所を巡りながら、震災によって途切れてしまった時間をたどっていきます。さらに、どうしても会いたかった小学校の担任の先生を探し出し、12年ぶりの再会を目指します。
故郷を離れて育った若い世代が、もう一度ふるさとと向き合う旅。富岡町の現在の姿とともに、人と人のつながりの大切さを静かに伝える心温まる送迎の物語となっています。
坪井凜さんが語る富岡町の思い出と震災の日の記憶
今回のひむバス!で乗客となったのは大学生の坪井凜さん。凜さんの故郷は福島県富岡町で、幼いころまで家族とともにこの町で暮らしていました。しかし2011年の東日本大震災と福島第一原子力発電所事故の影響で、町の住民は避難を余儀なくされます。凜さんも小学2年生のときに被災し、家族とともに栃木県へ移り住むことになりました。
凜さんが覚えている震災の日の記憶は、とても鮮明です。学校では帰りの会の前で、突然の大きな揺れに襲われました。子どもたちはランドセルも持たないまま避難することになり、家族が暮らしていた自宅を最後に見たのは、その日の朝だったといいます。
その後、家族は新しい土地で生活を始めましたが、富岡町には幼いころの思い出が数多く残っています。友達と遊んだ町の風景、家族と過ごした日常、そして小学校で出会った先生との時間です。震災から年月が過ぎても、ふるさとは凜さんの心の中で大切な場所として残り続けていました。
今回の旅は、そんな思い出をたどる時間でもありました。長い間離れていた富岡町をもう一度訪れ、自分の原点を見つめ直す――それが凜さんにとって大きな意味を持つ帰郷となったのです。
解体された自宅跡地でよみがえった家族の思い出
福島県富岡町に到着した坪井凜さんが、どうしても訪れたかった場所がかつての自宅でした。しかし震災後の長い避難生活の中で家はすでに解体され、そこには建物のない跡地が広がっていました。それでも凜さんにとって、この場所は幼いころ家族と暮らした大切な記憶が詰まった場所です。
凜さんは3人きょうだいの長女として生まれ、8歳までこの町で生活していました。家の周りで遊んだ日々や家族との何気ない時間など、思い出の一つ一つを静かに振り返ります。震災の日、学校から避難したあと家に戻ることはできず、最後に家を見たのはその日の朝だったといいます。
建物はなくなっても、そこには確かに家族の時間がありました。凜さんにとってこの訪問は、過去を思い出すだけでなく、故郷と向き合い直す大切な瞬間でもありました。跡地に立ちながら語られた思い出は、東日本大震災によって変わってしまった故郷の現実と、それでも消えない家族の記憶を静かに伝えていました。
富岡第一小学校で起きた偶然の再会
故郷を巡る旅の途中、坪井凜さんは思い出の場所である富岡町立富岡第一小学校を訪れました。ここは震災当時、凜さんが通っていた学校で、避難によって離れることになった大切な場所です。担任だった堀田先生にもう一度会いたいという思いから、日村勇紀さんとともに先生の手がかりを探しに向かいました。
学校で話を聞いたところ、思いがけない出来事が起こります。対応してくれた教頭先生が、なんと凜さんの父親の同級生だったのです。久しぶりの再会に驚きながらも、教頭先生は担任の堀田潤子先生の連絡先を知っており、電話で連絡を取ることができました。先生は凜さんのことを覚えていて、思い出話も語ってくれました。
こうして偶然の再会が新たなつながりを生み、12年ぶりに先生に会う道が開かれます。震災で離れてしまった人と人の縁が、ふるさとを訪れたことで再び結び直されていく瞬間となりました。
12年ぶりに担任・堀田先生と涙の再会
富岡町を訪れた坪井凜さんが、もう一つどうしてもかなえたかった願いがありました。それは、小学校時代の担任だった堀田潤子先生にもう一度会うことです。震災による避難で連絡が途絶えてしまい、長い間会うことができませんでした。
富岡第一小学校で連絡先を教えてもらい電話をかけると、堀田先生は凜さんのことを覚えていました。そこで日村勇紀の提案で、現在いわき市で暮らしている先生のもとへ向かうことになります。そしてついに、12年ぶりの再会の瞬間が訪れました。
久しぶりに顔を合わせた二人は、当時の思い出を語りながら再会の喜びを分かち合います。震災で離れてしまった時間を越えてつながったこの再会は、凜さんにとって忘れられない出来事となりました。再会の時間は、故郷と人の絆の大切さを改めて感じさせる瞬間でもありました。
観光で富岡町の魅力を伝えたい大学生の夢
12年ぶりに担任の先生と再会し、故郷を巡る時間を過ごした坪井凜さんは、いま大学で観光を学んでいます。幼いころに離れた富岡町を訪れたことで、改めて自分のふるさとの大切さを強く感じたといいます。震災によって町の姿は大きく変わりましたが、自然や人の温かさなど、この場所ならではの魅力は今も残っています。
凜さんは将来、観光に関わる仕事に就き、富岡町の魅力を多くの人に伝えていきたいと語りました。震災を経験した町だからこそ伝えられる物語や、人とのつながりを発信していきたいという思いが芽生えています。故郷を訪れた今回の旅は、過去を振り返るだけでなく、自分の未来の目標を見つけるきっかけにもなりました。
若い世代が地域の魅力を伝えようとする姿は、震災から歩み続ける富岡町の新しい希望でもあります。凜さんの夢は、故郷の未来へとつながる小さな一歩となっていました。
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