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NHK【ひむバス! (34)】岐阜・郡上市コメ価格高騰で人気!稲刈りイベント便 和良町の田んぼオーナー制度と稲刈り80人参加の理由とは?|2025年12月4日

ひむバス!
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岐阜・郡上市和良町へ 稲刈りイベント急増と“地域を守る人々”

今回の「ひむバス!」は、日村勇紀さんが運転手となって岐阜県郡上市和良町を訪れ、稲刈りイベントの参加者送迎を中心に、地域の米づくりと人々の暮らしに触れていく内容でした。お米の価格高騰により応募が一気に増えた田んぼオーナー制度、広大な田んぼを守り続ける農家の努力、そして実りを祝い合う温かな収穫祭まで、現地の空気が伝わる一日が描かれていました。

郡上市和良町へ!ひむバスが向かったのは稲刈りイベントの現場

番組は、日村さんが“ひむバス”を運転して岐阜県郡上市和良町へ向かうシーンから始まりました。目的地は和良町で行われる大人気の稲刈りイベント。当日は参加者送迎の依頼があり、まずは地元で米農家を営む明喜さんと息子の真弥さんのもとへ。二人は稲刈りイベントの主催メンバーでもあり、日村さんにイベントの背景と地域の現状を伝えていました。

和良町は山あいの自然豊かな場所ですが、人口減少や高齢化の進行により農家の数も少なくなってきた地域です。そうした中で始まったのが田んぼオーナー制度。

田んぼオーナー制度が大人気に!米価格高騰で応募も急増

明喜さん一家が運営に関わる田んぼオーナー制度は、年間3万5000円で田植え・草取り・稲刈りなど4回の稲作体験ができ、収穫した新米60kgが受け取れる仕組みです。都会の家族にとっては“自分の田んぼを持つ”体験が特別で、さらにお米の価格高騰も重なり、応募が急激に増えているとのこと。

日村さんは、参加者の送迎依頼を受けて、まず明喜さんの自宅へ。玄関先で迎えてくれた家族から、制度が立ち上がった経緯や参加者の増加について説明を受けました。

「農家が減っていく現状で、田園風景を守るには外部の力も必要なんです」と語る真弥さん。田んぼオーナー制度は、単なる体験企画ではなく、地域の景観と暮らしを維持する“大切な仕組み”になっていることが伝わってきます。

ライスセンターを見学!56haの田んぼを守る努力と技

明喜さんの家のすぐ隣には、収穫した米を処理するための施設「ライスセンター」があります。ここは乾燥・もみすり・選別・袋詰めまで一貫して行う場所で、番組ではその工程が映し出されていました。

小さな米農家だった明喜さん夫妻。しかし、「地域の原風景を守りたい」という思いから、手放されていく田んぼを引き受け続けてきました。その結果、今では管理面積はなんと56ha。数字の大きさに日村さんも驚きます。
乾燥機の音、もみ殻が舞う空気、袋詰めされた新米のずらりと並ぶ姿……。作業のひとつひとつが、地域の食を支えている現場そのものとして映っていました。

農家メシの魅力!新米おにぎり・郡上みそ・和良川の鮎

作業見学のあとは、日村さんが農家メシを味わうシーンへ。
新米のおにぎりは見た目からつややかで、手に持つとふんわりとした弾力。ひと口かじると、ふわっと広がる甘みと香りに笑顔がこぼれます。

きのこを使った「郡上みそあえ」は、郡上市に古くから伝わる味噌文化の象徴。素朴ながら深みのある味で、採れたての食材との相性が抜群。さらに、清流和良川の天然鮎は、炭火の香りと川魚ならではのほろ苦さが特徴で、地域の自然そのものを味わえる一品でした。

この“農家メシ”は、単なる料理紹介ではなく、和良町の生活と文化が詰まった時間として描かれ、美味しさと温かさがしっかり伝わる内容でした。

雨でも80人が集結!都会からの参加者も多い稲刈り本番

稲刈り当日はあいにくの雨。それでも、田んぼには約80人もの田んぼオーナーが勢ぞろい。参加者の中には、愛知県名古屋市や江南市から訪れた家族、静岡県から3時間以上かけて来た人など、遠方からの参加者が多く見られました。

日村さんは、愛知から参加する3家族をバスで送迎。家族連れや若い夫婦、移住を検討している人たちなど目的はさまざまです。
会場に到着すると、レインコート姿の参加者たちが次々と鎌を手に取り、25mプール2つ分の広さの田んぼを刈り進めていきます。泥で滑りやすい足元でも、みんなで協力しながら進める姿が印象的でした。

真弥さんは「オーナーさんが来てくれることで田園風景が続いていく」と話し、都市と農村が共に支え合う形が成立していることを語ります。

収穫祭は鹿肉カレー!地域ならではの温かい時間

稲刈りのあとは収穫祭へ。提供されたのは、和良の山の恵みを生かした鹿肉カレー。
じっくり煮込まれた鹿肉はほろほろと柔らかく、スパイスと相性抜群。新米との相性も最高で、雨の中での作業で冷えた体に染みわたる味わいでした。

参加者同士が自然と会話を交わし、農家の人たちと笑顔で交流する時間が流れ、田んぼオーナー制度が地域づくりの軸として機能していることが強く感じられました。

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和良町ならではの田んぼオーナー制度の魅力を紹介します

しげゆき
しげゆき

ここからは、私からの提案です。岐阜県郡上市和良町で行われている田んぼオーナー制度は、全国にある同種の取り組みと比べても特徴が際立っています。一般的な制度は「田植え・稲刈りを体験できる」「少量のお米を受け取る」という内容が中心ですが、和良町では“地域の暮らしごと丸ごと味わえる”深い関わりが生まれます。その違いを知ると、この制度がなぜ人気で、募集が早期に締め切られるほど注目されているのかがよく分かります。

収穫量がしっかり保証される安心感

和良町の制度は、1口あたり年間2万円台の会費で、玄米1俵(60kg)または30kg×2袋が受け取れる仕組みになっています。収穫量が明確に示されているため、初めての人でも安心して申し込めます。他地域では「天候により変動」「少量のみ」といったケースもあるため、この安定性は大きな魅力です。お米が高騰する中、自分が関わった田んぼからしっかり収穫を届けてもらえるのはとても心強いポイントです。

家族でも参加しやすい柔軟な運営

和良町では、日程すべてに参加する必要がなく、生活スタイルに合わせて無理なく関われます。子ども連れの家族も歓迎されており、都会では体験しにくい農作業を一緒に学べる貴重な機会になります。ほかの地域では「作業は必須」「複数工程への参加が条件」という方式も多く、参加ハードルが高いことがありますが、和良町は幅広い層に門戸を開いています。この気軽さが、都市部からの参加者の増加につながっています。

地元の食文化や暮らしをまるごと体験できる

農作業だけではなく、収穫祭や田舎料理作り、野菜の収穫など、地域の食と暮らしに触れる機会が多いことも特徴です。『郡上みそ』や地元野菜の風味をその場で味わえるイベントは、ほかの田んぼオーナー制度ではあまり見られない内容です。農作業をするだけで終わらず、地域の文化に深く触れ、地元の人たちと温かな交流が生まれるところに和良町の魅力があります。

減農薬で自然と向き合う栽培方法

和良町では原則として減農薬栽培が採用され、環境に寄り添った米作りが大切にされています。子どもを連れて参加する家庭が増える中、この方針は安心感につながります。また、栽培過程を直接見られることで、普段スーパーで買うお米とは違う“作り手の姿”が実感できます。こうした取り組みは、食の安全や自然志向の高まりにも合っています。

地域とのつながりが深まり、未来の関係人口を育てる

和良町では、空き家案内や移住相談も合わせて行われており、地域とのつながりを深められるのが大きな特徴です。都会からの参加者が「また来たい」「もっと関わりたい」と思えるように、地域側が温かく受け入れている姿勢が見えます。他地域の制度では、農作業だけで交流が終わってしまうケースも多い中、和良町は“地域と人をつなぐ場所”として大きな役割を果たしています。

需要の高さを示す“早期締切”という実績

2025年の募集は申し込みが集中し、予定より早く受付終了となった実績があります。これは、制度の魅力がリピーターや口コミで広がり、本当に必要とされている取り組みであることの証でもあります。お米の価格上昇や里山体験への関心が高まる中で、“しっかり収穫できて交流も深まる”和良町の制度は、他地域以上に注目されやすい流れになっています。


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