ひむバス!ニセコの「世界が出会う町」を体感できる国際交流の旅
北海道ニセコ町といえば、世界的スキーリゾートとして知られていますが、近年は「国際交流が自然に生まれる町」としても注目されています。
今回の『ひむバス!』では、日村勇紀さんがバスを運転して、ニセコ町で活躍する国際交流員の皆さんを送迎する一日を追いかけました。そこには、外国人住民の増加、異文化理解の取り組み、地域の高校との交流、そして人気イベント『ワールドカフェ』といった、多文化共生の最前線が丁寧に描かれています。
この記事を読むことで、
・ニセコ町の国際交流がどのように行われているのか
・外国人住民と地域の人がどのようにつながっているのか
・『ワールドカフェ』ではどんな工夫があるのか
がしっかり理解でき、ニセコの新たな魅力が見えてきます。
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日村さんと国際交流員がつくる“国際交流の1日”をたどる
出発地点はニセコ町の中心:国際交流員との出会い
旅のスタートは、ファビアンさんとジョアンナさんが登場するシーンから始まります。
ふたりはニセコ町役場で国際交流員として働いていて、町で暮らす外国人の相談を受けたり、地域の行事に携わったりと多岐にわたる仕事を担当しています。
この日は、年4回開催される人気イベント『ワールドカフェ』の準備の真っ最中ということで、日村さんに「一品料理を作ってほしい」と頼む場面もありました。
ここで紹介されたのが、
日本全国では38か国503人の国際交流員が各自治体に在籍しているというデータ。
特にニセコ町は、冬のスキーシーズンに外国人住民が一時的に急増するため、国際交流員の存在は必要不可欠な役割を果たしていると説明されます。
町全体で多文化共生が体制として支えられているのが印象的でした。
ニセコ町役場で知る、国際交流の“リアルな現場”
バスはニセコ町役場へ。
ここでは、世界5か国から6人の国際交流員が働いていることが紹介され、異文化サポート体制の厚さが伝わってきます。
その中でも注目されたのが、カナダ出身のチャンさん。
来日理由は、学生時代に大分県で留学した経験が忘れられず、「外国人をサポートする仕事がしたい」と思って日本へ戻ってきたというもの。
番組ではその背景が丁寧に語られ、ラジオ出演の準備をする姿が映されます。
交流員の業務には、
・行政サポート
・国際交流イベントの企画
・日本語学習のサポート
・メディア出演
など幅広い仕事があり、特にラジオ出演は地域に外国人住民の存在を知らせる大切な役割になっていると感じられます。
高校生との交流イベントで広がる「多文化を学ぶ場」
その後、日村さんはニセコ高校で開かれた交流イベントにも同行。
外国にルーツを持つ子どもたちと地元の中高生が集まり、国旗や文化をテーマにしたクイズで盛り上がります。
日本の地方都市では、外国にルーツを持つ子どもが孤立してしまう問題も少なくありませんが、ニセコ高校の取り組みはその課題に真正面から向き合うもの。
子どもたちが自然にお互いの文化に触れられる場が作られていて、教育現場での多文化理解の重要性がしっかり伝わってきました。
ラジオデビューの緊張と、町に向けたPR活動
次に日村さんは、ラジオ出演を控えるチャンさんとカニャさんをスタジオまで送迎。
ふたりの真剣な表情と、初めての放送に向けて緊張しながらも準備を進める姿はとてもリアルで、国際交流員の仕事が決して華やかさだけではないことが感じられます。
ラジオでは、あす開催される『ワールドカフェ』の告知が行われました。
放送後、日村さんたちはそのまま町へ繰り出し、地域住民へ広くPR。
“地域が外国人と共にイベントを支えている”構図が自然に見えてくる、温かな時間でした。
そして本番!世界がひとつの部屋に集まる『ワールドカフェ』
イベント当日、日村さんは国際交流員たちを会場までバスで送り届けます。
会場には、各国の文化を象徴する料理がずらりと並びます。
料理を通じて文化が直感的に伝わることもあり、会場はまさに“世界中からの香りが漂う空間”。
紹介された主な料理
・インドネシア料理
・ベルギー料理
・カナダの『オールカナディアンサラダ』
・中国料理
・ほかにも、素材として『トウモロコシ』を使った料理も登場
そして日村さんが担当したのは、北海道らしい『ちゃんちゃん焼き』。
大きな鉄板でジュワッと焼き上げた香りは、異文化の空間にしっかり“北海道”を刻んでいました。
会場は笑顔であふれ、老若男女そして多国籍の参加者が一緒になって楽しむ姿が非常に印象的でした。
ニセコ町が「世界中の人が安心して集まれる場所」であることが、映像を通して伝わってきます。
まとめ:ニセコの多文化コミュニティは“生活”として温かさが根づいている
今回の放送を通じてわかるのは、ニセコ町が単なる観光地ではなく、文化と文化が自然に混ざり合う“暮らしの場”であるということです。
この記事のポイントは以下の3つです。
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ニセコ町役場には世界5か国から交流員が在籍し、外国人住民の生活を支える仕組みが整っている
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ニセコ高校でのクイズ交流や、ラジオ出演など、多文化理解を広げる活動が多面的に行われている
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『ワールドカフェ』は料理を通じて世界の文化に触れられる、地域と外国人住民をつなぐ象徴的なイベントで、日村さんの『ちゃんちゃん焼き』も大盛況
国籍も年齢も違う人々が、同じ空間で笑い合い、食事を分かち合い、お互いの文化を尊重し合う光景。
それは「国際交流」を超えて、人として自然につながり合う町の姿そのものに見えました。
ニセコ町を訪れるとき、スキーや自然だけでなく、こうした温かいコミュニティにも目を向けてみると、また違った旅の魅力が広がっていきます。
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