鯖江メガネの技術力を支えるシャルマンとは
福井県鯖江市で生まれたシャルマンは、軽くて強いメガネづくりで世界から注目されているメーカーです。素材開発から製造、検査まで一貫して行うことで、掛け心地と耐久性を両立しています。
その技術力は「『探検ファクトリー 鯖江市・強くて軽い!日本が誇るメガネ作り(2026年4月4日)』でも取り上げられ注目されています 。」日常で使うメガネの裏側には、想像以上に高度な工夫と努力が隠されています。
この記事でわかること
・シャルマンが鯖江を代表する理由
・軽くて強いメガネの仕組み
・プレスや溶接など製造技術のすごさ
・壊す検査が行われる理由
・世界で評価される背景と強み
【有吉のお金発見】メガネの謎を徹底調査!鯖江の職人技から30分仕上げの裏側まで
シャルマンとは?鯖江メガネを代表するメーカーを解説
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シャルマンは、福井県鯖江市に本社を置くメガネフレームメーカーです。創業は1956年で、もともとは小さな部品づくりから始まりました。そこから少しずつ技術を積み重ね、いまではメガネフレームの企画、開発、デザイン、製造、販売まで手がける会社へ成長しています。世界の主要9か国に販売会社を持ち、代理店を通じて約100か国に販売しているので、日本の会社でありながら世界市場でも存在感があります。
シャルマンが特に注目されるのは、ただ「有名なメガネ会社」だからではありません。掛け心地をものすごく大事にしてきた会社だからです。歴史をたどると、部品メーカーから総合メーカーへ変わっただけでなく、1975年には業界では珍しかった直接販売にも踏み出し、作るだけではなく「どう届けるか」まで自分たちで考えてきました。つまりシャルマンは、工場の技術だけでなく、商品づくりの考え方そのものを変えてきた会社だといえます。
ここが大事なポイントです。メガネは、スマホや家電のように「性能表」だけで選ばれるものではありません。毎日、顔にのせるものなので、軽さ、ずれにくさ、痛くなりにくさ、見た目の美しさ、その全部が合わさって初めて「いいメガネ」になります。『探検ファクトリー 鯖江市・強くて軽い!日本が誇るメガネ作り』という題名に引かれる人が多いのも、こうした見えにくい技術の積み重ねが、身近な道具の使いやすさに直結しているからです。
軽くて強い理由はエクセレンスチタンにあった
シャルマンを語るうえで外せないのが、エクセレンスチタンです。これは「メガネのための新素材」として開発された独自素材で、東北大学金属材料研究所とシャルマンが8年以上かけて研究し、生まれました。もともとチタンは軽くて強く、さびにくい金属として知られていますが、メガネに使うときには、さらに「しなやかさ」や「頭をやさしく包み込む感じ」まで求められます。エクセレンスチタンは、その理想に近づくためにつくられた素材です。
この素材がすごいのは、単に軽いだけではないことです。軽いだけなら、細くして材料を減らせばある程度は実現できます。でもそれでは、すぐに変形したり、掛けたときの安定感が弱くなったりします。シャルマンは、軽さとしなやかさと耐久性を同時に追いかけました。その結果、頭をふわっと包み込むような掛け心地と、購入したときのフィット感が長く続くことを目指せるようになりました。つまりエクセレンスチタンは、「軽い金属」ではなく、快適さを支える設計思想そのものでもあるのです。
ここには大きな意味があります。メガネの世界では、見た目のデザインばかりが注目されがちですが、本当に長く使えるかどうかは、素材の性質でかなり決まります。たとえば、長時間掛ける人、仕事で毎日使う人、マスクや帽子と一緒に使う人にとっては、少しの重さや締めつけ感の差が大きなストレスになります。だからこそ、エクセレンスチタンの価値は「高級素材」だからではなく、毎日の不快感を減らしてくれる素材だという点にあります。
プレス・溶接・研磨の技術がすごい理由
メガネは小さいので、なんとなく「簡単そう」に見えるかもしれません。でも実際は、非常に細かい金属加工のかたまりです。シャルマンは、一般的なメガネフレームづくりに200以上の工程がある中で、さらに多くの工程を加え、企画や設計も含めて自社で行う一貫体制をとっています。ここがとても重要です。工程ごとに外へ出すのではなく、自社で全体を見ながらつくるからこそ、少しのズレや違和感まで細かく調整できます。
まずプレスは、金属を型で成形する工程です。ここで精度が甘いと、あとで曲げたり組み立てたりしたときに全体のバランスが崩れます。次の溶接では、部品と部品をつなぎますが、シャルマンは大阪大学接合科学研究所と研究し、シャープペンシルの芯ほどの細い線まで接合できるレーザ微細接合技術を開発しました。この技術によって、素材のしなやかさやバネ性をなるべく損なわずに接合し、強度も高めながら美しく繊細なデザインを実現しやすくなりました。
そして最後に大きな差になるのが研磨です。プレスや溶接が「形をつくる技術」だとしたら、研磨は「触り心地と見た目を仕上げる技術」です。顔に触れる道具なので、ほんの少し角が立っているだけでも掛け心地は悪くなります。しかもメガネは毎日使うものなので、見た目の美しさも大切です。シャルマンのようなメーカーでは、この仕上げの丁寧さが、そのままブランドの信頼につながります。つまりプレス・溶接・研磨は別々の作業ではなく、軽くて強くて美しいメガネを成立させるためのつながった技術なのです。
壊す検査が品質を守る仕組みとは
「壊す検査」と聞くと、せっかく作ったものをわざわざ壊すなんてもったいないと思うかもしれません。でも製造の世界では、これはとても大切な考え方です。どこまで曲げたら限界なのか、何回開閉したらゆるみやすいのか、どの部分に力が集まりやすいのか。そうしたことは、実際に厳しく試さないと本当には分かりません。シャルマンは、機能と品質を継承するためにCAE(仮想試作・仮想試験)も活用しており、形だけでなく、強さやしなやかさまで設計段階から詰めています。
つまり「壊す検査」は、失敗ではなく安全のための確認です。たとえば橋や車でも、限界を知らずに売り出すことはできません。メガネも同じで、毎日開いたり閉じたり、うっかり圧力がかかったりするので、普通に使うだけでは見えない弱点を先に見つける必要があります。ここで大切なのは、強ければそれでいいわけではないことです。シャルマンは、強度を大前提にしながら、その上で掛け心地を追求してきたと語っています。だから品質とは、「壊れない」だけではなく、気持ちよく使い続けられることまで含んでいるのです。
この考え方は、読者にとっても知っておく価値があります。高いメガネと安いメガネの違いは、ブランド名や流行だけではありません。目に見えないところで、どれだけ検証し、どれだけ不具合の芽をつぶしているかが大きいのです。だから「検査に手間をかける会社」は、単に厳しいのではなく、使う人の毎日を守ろうとしている会社だと考えると分かりやすいです。
なぜ世界で評価される?シャルマンの強み
シャルマンが世界で評価される理由は、海外にたくさん売っているから、だけではありません。素材開発・精密加工・設計・販売まで、自分たちの強みをつなげているからです。公式情報でも、約100か国に販売し、眼鏡フレームで培った精密加工技術を活かして医療器具の開発・製造にも広げていることが示されています。これは、「メガネだけの会社」ではなく、精密チタン加工の会社として見ても強いことを意味します。
さらに、世界で売るには、日本人だけでなくさまざまな国や地域の人に合うことが必要です。シャルマンは、産業技術総合研究所の研究ラボと8年かけて、およそ1000人の頭の骨格を測定し、人種の違いも視野に研究したと紹介しています。これはすごく大事な背景です。日本で人気のものをそのまま海外へ持っていくだけではなく、世界の人が快適に掛けられるように考えるからこそ、国を超えて評価されやすくなるのです。
そしてもう一つの強みは、「高品質」を言葉だけで終わらせていない点です。独自素材、レーザ微細接合、仮想試験、一貫生産。こうしたものが全部つながっているので、製品の特徴が分かりやすいのです。世界では安さだけで勝負する商品も多いですが、シャルマンはそこに真正面から行くのではなく、日本らしい精密さと快適さで勝負してきました。これが、価格競争にのみ巻き込まれにくい強さにもなっています。
鯖江メガネ産業の中での位置づけ
鯖江メガネが特別なのは、1社だけが大きいからではありません。福井・鯖江の産地は、長いあいだ分業で発展してきました。めがねづくりは1905年、雪深い地域で冬の農閑期にも収入を得られる仕事として始まり、やがて町全体が一つの大きな工場のように機能する産地になりました。鯖江市は現在も日本製メガネフレームの約90%以上を生産する地域として知られています。
この中でシャルマンは、産地の流れに乗るだけでなく、独自の立ち位置を築いた会社です。鯖江では分業が強みでしたが、シャルマンはそこからさらに進んで、設計や製造品質を高めるために一貫体制を強化してきました。つまり、鯖江産地の土台である職人文化を活かしながら、自社の研究開発力を加えて、産地の中でも一段深く「技術で勝つ」道を選んだわけです。
ここには、鯖江メガネ産業の今を考えるヒントもあります。近年の調査では、福井県の眼鏡枠製造は全国90%超の出荷額シェアを持つ一方、事業者数や従業員数は減少傾向にあるとされています。つまり、産地は強いけれど、ずっと同じやり方で安泰というわけではありません。そんな中でシャルマンのように、素材開発や高付加価値化、海外展開へ進んできた企業は、鯖江の未来像の一つを示しているともいえます。安く大量につくるのではなく、技術で選ばれる産地として生き残る。その考え方の代表例がシャルマンです。
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かけていることを忘れるほどの軽さとフィット感
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毎日使うメガネだからこそ、「軽さ」と「掛け心地」はとても大切です。重い、ズレる、長時間で疲れる…そんな悩みを感じたことはありませんか。
LineArt CHARMANTは、その不快感を減らすために生まれたメガネです。しなやかにフィットし、長時間でもストレスを感じにくい設計。日本のものづくり技術が詰まったこのフレームは、日常の快適さを大きく変えてくれます。
軽さとしなやかさを両立するエクセレンスチタン
LineArt CHARMANTの最大の特徴は、独自素材であるエクセレンスチタンです。軽いだけでなく、やさしくしなる特性を持っているため、頭を締めつけず自然にフィットします。長時間かけても疲れにくく、毎日の使用でも快適さが続きます。
顔にフィットする独自構造
テンプル(つる)部分には、しなやかに動く独自設計が採用されています。顔の形に合わせてやさしく広がり、圧力を分散することで、耳やこめかみへの負担を軽減。ズレにくく、安定した掛け心地を実現します。
長時間でも快適に使える理由
軽さ、フィット感、耐久性。この3つをバランスよく備えているからこそ、LineArt CHARMANTは長時間の使用に向いています。デスクワークや外出時でも、気づけばメガネの存在を忘れているような自然な掛け心地。毎日使うものだからこそ、その違いをしっかり実感できます。
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