15時間かけて焼く肉の正体
黒くて大きな塊なのに、ナイフを入れると中はしっとり。そんな驚きの肉料理を手がけるのが、日本人BBQチームのWAGYU BOYSです。
『一茂×かまいたち ゲンバ(一茂流焼き鳥BBQ&15時間調理!ホロホロ激ウマ究極肉)(2026年7月12日放送)』では、15時間かけて焼いたUSブリスケットが登場します。チームのメンバーや世界大会での成績、長時間調理が必要な理由、実際に食べられる場所まで詳しく見ていきます。
この記事でわかること
- WAGYU BOYSのメンバーと活動内容
- 世界大会で評価された成績
- USブリスケットを15時間焼く理由
- ブリスケットを食べる前に確認したいこと
WAGYU BURGER HIROKIYAの和牛バーガーはなぜ人気?A5ランク和牛とチーズがあふれる手袋グルメの魅力【一茂×かまいたちゲンバで紹介】
WAGYU BOYSは世界大会に挑戦する日本人BBQチーム
(出典:Instagram)
WAGYU BOYS(ワギューボーイズ)は、本格的なアメリカンBBQを作り、海外の料理大会にも挑戦している日本人チームです。
一般的なBBQというと、薄く切った肉や野菜を網にのせ、その場で焼きながら食べる光景を思い浮かべるかもしれません。
しかし、WAGYU BOYSが取り組んでいるのは、大きな塊肉を低い温度で長時間加熱するアメリカンスタイルです。肉を焼くというより、火、煙、温度、時間を細かく管理して仕上げる料理に近いものがあります。
メンバーは次の3人です。
- 木村敦さん
- MICROさん
- 小嶋亮太さん
3人はそれぞれの経験や技術を持ち寄り、チキン、リブ、ポーク、ブリスケットなどを調理しています。
チーム名に「WAGYU」と入っていますが、毎回和牛だけを焼くチームという意味ではありません。番組で披露するのも、アメリカ産牛肉を使用したUSブリスケットです。
「WAGYU BOYSという名前だから和牛料理の専門店なのでは」と思っていた人は、少し意外に感じるかもしれません。私も最初は和牛を販売する店の名前かと思いましたが、実際には世界大会へ挑む競技BBQチームとして見る方が理解しやすいです。
世界大会では何位?ブリスケットが高く評価された実績
WAGYU BOYSは、アメリカで開催される料理競技大会World Food ChampionshipsのBBQ部門に日本代表チームとして出場しています。
この大会は、料理人だけでなく、家庭料理の腕を磨いてきた人や競技を専門にするチームも参加する大規模なフードスポーツイベントです。
BBQ部門では、決められた時間の中で複数の肉料理を完成させます。ただ柔らかく焼くだけではなく、味、食感、香り、見た目、提出時間まで含めて結果が決まるため、安定した調理技術が欠かせません。
WAGYU BOYSは2024年の大会で、BBQ部門のファイナリストに進出して総合9位。部門別では、次の成績を残したと報じられています。
| カテゴリー | 成績 |
|---|---|
| ブリスケット | 7位 |
| チキン | 10位 |
| BBQ総合 | 9位 |
アメリカ発祥の料理を日本人チームが本場で作り、ブリスケット部門7位に入った点は見逃せません。
現地では肉の大きさや脂の入り方が異なるうえ、使い慣れた調理環境をそのまま持ち込めるとは限りません。限られた時間内に火力を安定させ、審査に間に合うよう仕上げる必要があります。
たしかに「世界が認めた」という紹介だけでは、具体的にどのくらい評価されたのか分かりにくいところです。世界大会のファイナリストで総合9位、ブリスケット部門7位と知ると、チームの実力がよりはっきり見えてきます。
USブリスケットとは牛のどこの部位?
ブリスケットは、牛の胸から前脚の付け根付近にある大きな肉の部位です。
牛の体を支えるためによく動く筋肉で、赤身の中に結合組織が多く含まれています。そのため、ステーキのように短時間で焼くと、硬さが残りやすいのが特徴です。
ブリスケットは、大きく分けると性質の異なる2つの部分で構成されています。
| 部分 | 特徴 |
|---|---|
| フラット | 比較的薄く、赤身が多い |
| ポイント | 厚みがあり、脂が多い |
同じ塊の中に、薄くて火が入りやすい部分と、厚くて脂の多い部分が共存しています。この違いがブリスケット調理を難しくする理由の1つです。
フラットに合わせるとポイントへの加熱が足りず、ポイントに合わせるとフラットが乾燥することがあります。大きな肉のどこに温度計を入れるか、どの段階で包むか、いつ火から下ろすかといった判断が仕上がりを左右します。
初めて写真を見ると、外側の黒さに少し驚きます。しかし、見た目だけで焼きすぎと判断できないのがブリスケットのおもしろいところです。
15時間かけて焼くのは硬い肉を柔らかくするため
ブリスケットを15時間ほど焼く大きな理由は、硬い結合組織をほどき、食べたときにホロホロと崩れる状態にするためです。
高温で急いで焼くと、外側だけが先に焼けて水分が失われやすくなります。一方、低い温度を保ちながら時間をかけると、硬さの原因になるコラーゲンが徐々に変化し、肉に柔らかさとしっとりした口当たりが生まれます。
ただし、15時間という数字はすべてのブリスケットに共通する決まりではありません。
調理時間は次の条件で変わります。
- 肉の重さと厚さ
- 脂肪の量
- 調理を始めるときの肉の温度
- スモーカー内の温度
- 外気温や風
- 途中で肉を包むかどうか
- 加熱後に休ませる時間
目安として、3.6〜5.4kgほどの大きな牛肉を低温で調理する場合、12〜18時間ほどかかることがあります。つまり、番組で紹介される15時間調理は、話を大きく見せるためだけの数字ではなく、大きな塊肉を仕上げる現実的な時間の範囲です。
個人的には、長く焼けば自動的においしくなるわけではない点がいちばん大事だと感じます。必要なのは我慢比べではなく、肉の状態を見ながら温度と水分を管理することです。
黒い表面は焦げではない?バークができる仕組み
完成したブリスケットの表面には、黒く厚みのある層ができます。これは一般にバークと呼ばれています。
バークは、肉にまぶした塩やスパイス、肉から出る水分や脂、加熱による色の変化、煙の成分などが組み合わさって作られる外側の層です。
見た目は焦げた肉に似ていますが、適切に作られたバークには、香ばしさやスモーキーな風味が凝縮されています。中の柔らかい肉と、外側の力強い味や食感を一緒に楽しめるのが魅力です。
ただし、黒ければすべて良いバークとは限りません。
火が強すぎたり、同じ場所に熱が集中したりすると、本当に焦げて苦くなることもあります。煙を必要以上に当てれば、えぐみが強くなる可能性もあります。
「黒いから失敗」「黒いほど本格的」と見た目だけで決めず、香り、苦み、肉の水分まで含めて判断する必要があります。初めて食べるなら、黒い外側と内側の赤身を一緒に口へ運ぶと、ブリスケットらしい違いを感じやすいでしょう。
調理途中で温度が上がらなくなるストールとは
大きなブリスケットを焼いていると、途中で肉の中心温度がなかなか上がらなくなることがあります。この現象がストールです。
肉の表面から水分が蒸発すると、その気化熱によって肉が冷やされます。加熱を続けているのに温度の上昇が止まったように見え、数時間続くこともあります。
ここで慌てて火力を大幅に上げると、表面だけが乾燥したり焦げたりするおそれがあります。
ストールへの対応として使われるのが、アルミホイルや肉用のブッチャーペーパーで包む方法です。包むことで水分の蒸発を抑え、温度が上がりやすい状態にします。
一方で、包む時期が早いと、せっかくできたバークが柔らかくなることがあります。包まずに加熱を続ければ濃いバークを作りやすいものの、時間が延び、乾燥への注意も必要です。
この選択に絶対の正解はありません。
- 表面の香ばしさを重視する
- 肉の水分を残したい
- 完成時間に間に合わせたい
何を優先するかによって方法が変わります。競技では提出時刻が決まっているため、おいしさだけでなく、予定どおり仕上げる力も必要です。
焼き上がってもすぐに切らない理由
ブリスケットは、火から下ろした瞬間に完成とは限りません。加熱後に包んだ状態で休ませるレストも重要な工程です。
大きな塊肉をすぐに切ると、内部の肉汁が流れ出やすくなります。一定時間休ませることで温度が落ち着き、肉汁を保ちやすくなります。
調理器具メーカーのガイドでは、少なくとも1時間、作り方によっては2〜3時間ほど休ませる方法が紹介されています。
15時間の加熱に加えて休ませる時間も必要になるため、食べ始めたい時刻から逆算すると、かなり早い段階で準備を始めなければなりません。
家庭で挑戦する場合、「夕方に食べるから朝から焼けばよい」と考えると、間に合わない可能性があります。実際に作るなら、肉の下処理、スモーカーの予熱、ストール、レストまで含めて予定を立てたいところです。
WAGYU BOYSのブリスケットはどこで食べられる?
WAGYU BOYSは飲食店の名称ではなく、競技大会やイベントを中心に活動するBBQチームです。
そのため、一般的なレストランのように、決まった店舗へ行けばいつでも同じブリスケットを注文できるとは限りません。
これまでには、BBQ大会や関連イベントなどで調理実演やブリスケットの提供が行われています。ただし、イベントによって提供方法は異なり、観覧のみの場合や、数量限定で振る舞われる場合もあります。
食べに行きたい場合は、事前に次の点を確認すると安心です。
- WAGYU BOYS本人たちが調理するのか
- ブリスケットの一般提供があるのか
- 有料販売か無料配布か
- 事前予約や入場券が必要か
- 提供数や整理券に制限があるか
- 開催時間の何時ごろに提供されるのか
特に15時間かけて作る大きな肉料理は、その場ですぐ追加調理できません。予定数がなくなれば終了する可能性があるため、提供開始時間は確認しておきたいところです。
「WAGYU BOYSの店はどこだろう」と探したくなりますが、現段階ではチームの公式発信から出店予定を確認する方法が確実です。店名だけを探すより、大会名やイベント名と一緒に確認すると見つけやすくなります。
家庭でブリスケットを作る前に確認したいこと
本格的なブリスケットは家庭でも作れますが、肉を買ってそのまま網にのせる料理ではありません。
まず必要になるのが、長時間にわたって低い温度を安定して保てる調理器具です。ふた付きグリル、スモーカー、温度計などを用意し、肉の中心温度と調理器具内の温度を分けて確認します。
最低限、次の準備が必要です。
- 長時間使用できるふた付きグリルやスモーカー
- グリル内と肉の中心を測れる温度計
- 十分な量の燃料
- 肉を包むホイルやブッチャーペーパー
- 大きな肉を扱える耐熱手袋
- 脂や肉汁を受ける容器
- 加熱後に安全に休ませられる場所
屋外で使用する器具は、必ず製品の説明に従い、換気できない室内やテント内では使用しないでください。一酸化炭素中毒や火災につながる危険があります。
また、調理時間だけで食べ頃を決めるのも避けたいところです。肉の重さや外気温によって仕上がりが変わるため、中心温度と串や温度計を刺したときの柔らかさを確認します。
完成後は肉の繊維を見て、繊維を断つ方向に切ると食べやすくなります。向きを間違えると、十分に加熱されていても噛み切りにくく感じることがあります。
実際に作るなら、いきなり大きく高価な肉で挑戦するより、まず使用するグリルの温度を何時間安定させられるか確かめたいところです。肉そのものだけでなく、火を管理する経験が仕上がりを大きく左右します。
日本の焼肉やBBQとは楽しみ方が異なる
日本で親しまれているBBQは、肉や野菜を食べる直前に焼くスタイルが中心です。参加者が自分の好みで焼き加減を調整でき、準備から食事まで比較的短い時間で楽しめます。
一方、アメリカンBBQのブリスケットは、食べる何時間も前から1人またはチームが調理を始めます。食事の場ではすでに完成した肉を切り分け、みんなで味わうのが基本です。
| 比較する点 | 日本で一般的なBBQ | ブリスケット |
|---|---|---|
| 肉の形 | 薄切りや小さめ | 大きな塊肉 |
| 火の入れ方 | 直火で短時間 | 間接熱で長時間 |
| 食べるタイミング | 焼きながら食べる | 完成後に切り分ける |
| 主な管理 | 焼き加減 | 温度・煙・水分・時間 |
| 準備時間 | 比較的短い | 半日以上になることもある |
どちらが上ということではなく、料理の目的が違います。
焼きたての肉を次々に楽しむのが日本式の魅力なら、1つの塊肉に長時間向き合い、完成した瞬間をみんなで待つのがアメリカンBBQの魅力です。
15時間という長さを知ると大変そうに感じますが、その待ち時間までイベントにしてしまうところに、ブリスケットならではのおもしろさがあります。WAGYU BOYSの料理を見るときも、完成した肉だけでなく、そこへ至る温度管理やチームの役割に目を向けると、さらに理解が深まります。
まとめ
WAGYU BOYSは、木村敦さん、MICROさん、小嶋亮太さんによる日本人BBQチームです。World Food ChampionshipsのBBQ部門に挑戦し、2024年には総合9位、ブリスケット部門7位という成績を残しました。
番組で披露されるUSブリスケットは、牛の胸付近にある大きな塊肉です。硬い結合組織を柔らかくするため、低い温度で15時間ほどかけて焼き上げます。
黒い表面は単なる焦げではなく、煙やスパイスなどによって作られるバークです。中のしっとりした肉との違いが、ブリスケットならではの味わいにつながります。
WAGYU BOYSは常設レストランの名前ではないため、実際に料理を食べたい場合は、イベントへの出場予定、一般提供の有無、開始時間、数量制限を確認しておきましょう。
参考リンク
- 一茂×かまいたち ゲンバ 日本テレビ公式ページ
- World Food Championships公式サイト
- WAGYU BOYS公式Instagram
- WAGYU BOYSの世界大会挑戦とメンバー紹介
- Weber Brisket Essentials
気になる生活ナビをもっと見る
購読すると最新の投稿がメールで送信されます。


コメント