本田明子の初夏の手仕事「青梅酢シロップ・赤じそシロップ・らっきょうピクルス」
2025年6月3日(火)放送のNHK【きょうの料理】では、料理研究家の本田明子さんが登場し、夏の保存食を紹介しました。今回は、梅としそを使ったさっぱり系シロップやつくだ煮、ピクルスまで、家庭で手軽に作れる保存食が勢ぞろい。暑い季節でも食べやすく、日持ちがして、しかもアレンジ自在な本田さんのレシピは、毎年この時期の楽しみになっているという声も多いです。材料の選び方から、瓶の消毒方法、保存のコツまで丁寧に紹介されており、初めての方でも失敗しにくい工夫が満載でした。番組では、季節の恵みを余すことなく楽しむ知恵と工夫がたっぷり紹介されました。
【NHKきょうの料理】本田明子さん直伝!きほんの梅干し&万能梅レシピ特集 2025年6月2日
青梅酢シロップ|黄金色に輝く夏の栄養ドリンク
材料(作りやすい分量)
・青梅:1kg
・氷砂糖:1kg
・ホワイトリカー:100ml
・りんご酢:300〜500ml
作り方
・保存瓶(2L)はきれいに洗って完全に乾かす
・ホワイトリカー(大さじ1)を瓶に入れてふたをし、全体に行き渡らせてから3分放置
・紙タオルでホワイトリカーを吸い取り、ふたと外側を拭く
・青梅は流水で洗い、たっぷりの水に浸す(青い梅は2時間、黄色みのある梅は30分)
・ヘタを竹串で取り除き、もう一度流水で洗って水けを切る
・風通しの良い場所で30分〜1時間乾かす
・瓶に梅を7~8分目まで詰める
・ホワイトリカーを注ぎ、瓶を振ってなじませる
・梅を押しながら氷砂糖を加える
・ふたをして日陰の風通しの良い場所に置き、1日1~2回瓶を揺する
・6〜8週間後、りんご酢を瓶の容量まで注ぎ、さらに3か月熟成
・ざるでこし、シロップを酸に強い鍋に移し弱火にかける
・アクを取り、沸騰後5〜6分煮る
・黄金色になったら火を止め、粗熱を取って保存瓶に移す
完成したシロップは、水や炭酸で割って飲むのはもちろん、かき氷やゼリーにも使えて、暑い日の体調管理にもおすすめです。
赤じそシロップ|夏の定番!色鮮やかな爽快ドリンク
材料(つくりやすい分量)
・赤じそ(正味):200〜250g
・氷砂糖(好みの砂糖でも可):500g
・りんご酢:カップ1
・水:1L
作り方
・赤じその葉を摘んでよく洗い、ざるにあげて水けを切る
・ホウロウなど酸に強い鍋に水を入れて火にかける
・沸いてきたら弱めの中火にし、赤じそを入れて3〜8分煮る(途中で上下を返す)
・ざるに赤じそを引き上げ、汁だけをボウルに落とす
・ボウルの汁を鍋に戻し、氷砂糖とりんご酢を加えて中火にかける
・アクを取りながら加熱し、フツフツしてきたら弱めの中火に
・氷砂糖が完全に溶けたら火を止める
・粗熱を取って保存瓶に入れる
炭酸水で割れば、見た目も鮮やかで爽やかな味わい。お風呂上がりや来客時のおもてなしにもぴったりです。
赤じそのつくだ煮|赤じその再活用でごはんが進む
材料(つくりやすい分量)
・赤じそシロップで使った赤じそ:全量
・切り昆布(乾):15g
・水:カップ1+1/4
・しょうが(皮つきのまません切り):15g
・赤とうがらし(小口切り):1〜2本
・みりん:カップ3/4
・酒:カップ1/4
・しょうゆ:カップ1/2(2回に分けて使う)
作り方
・切り昆布はサッと洗い、水とともに鍋に入れる
・赤じそを軽くほぐして鍋に重ね入れ、中火にかける
・しょうゆの半量としょうが・赤とうがらし・みりん・酒を加えて軽く沸騰させる
・上下を返してふたをして10分煮る
・火を止めて2時間ほどそのままおく
・中火にかけてフツフツしてきたら弱火で10分煮て再び放置(1~2時間)
・最後に残りのしょうゆを加え、ふたをして弱火で10分煮る
・冷めたら冷蔵庫へ、一晩おいて全体を混ぜる
しその香りと昆布、しょうがが調和した濃厚な味わいで、おにぎりやお弁当に大活躍。ごはんのお供にぴったりです。
赤じその寒天|ようかん風のさっぱりおやつ
材料(つくりやすい分量)
・棒寒天(約30cm):1本
・水:400ml
・赤じそシロップ:300ml
作り方
・棒寒天を洗って4〜5等分にちぎり、たっぷりの水で30分以上戻す
・柔らかくなったら水けを絞る
・鍋に水と寒天を入れて中火にかける
・沸いてきたら混ぜながら弱火で5分ほど煮て完全に溶かす
・赤じそシロップを加え、弱火で3〜5分さらに煮る
・バットなどに流し入れて冷まし、冷蔵庫で冷やす
ようかんのようなしっかりした食感と甘酸っぱさが夏にぴったり。青梅酢シロップでもアレンジ可能で、おやつにもデザートにも使える万能な一品です。
らっきょうピクルス|父の味を再現!甘さ控えめで爽やか
材料(375ml瓶2個分)
・らっきょう(泥付き):500g
・赤とうがらし:2本
・酢・水:各カップ1
・粗塩:10g
・砂糖:大さじ1〜(好みで調整)
作り方
・らっきょうを水に浸して洗い、泥や薄皮を取り除く
・根と芽を切り落として薄皮をむく
・小鍋に酢・水・粗塩・赤とうがらしを入れて中火で加熱
・フツフツしてきたららっきょうを穴あきおたまで数回に分けて入れ、20〜30秒茹でる
・茹でたらっきょうを清潔な瓶に入れる
・残ったピクルス液を強火で再沸騰させ、砂糖を加えて味を調える
・熱いうちに瓶に注ぎ、らっきょうがしっかり浸かるようにする
・足りなければ同じピクルス液を追加で作って足す
・冷めたら冷蔵庫で保存し、翌日から食べられる
シャキッとした食感とほんのり酸っぱい味がクセになる、常備菜として重宝される一品です。
まとめ
今回の放送では、「素材を無駄なく使い切る」「シロップをさらに別の料理に活用する」「保存性と美味しさのバランス」といった、本田明子さんならではの家庭に根ざした知恵と工夫が存分に活かされていました。どのレシピも日常のごはんに寄り添い、家族の健康を支える優しさが込められています。夏を迎える今こそ、旬の恵みを取り入れて、ぜひ手作りの保存食を楽しんでみてください。
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