老舗シェフ直伝!コクと香りがきわだつ“洋食ナポリタン”&余りご飯で極上トマトリゾット
NHK「きょうの料理」で人気のシリーズ「シェフのON&OFFごはん」。2025年6月23日放送回では、東京・浅草の老舗洋食店「レストラン大宮」のオーナーシェフ・大宮勝雄さんが登場します。家庭のキッチンでも再現しやすいナポリタンを、プロならではの視点で仕上げた特別レシピが紹介される予定です。さらに、余ったご飯とトマトソースを使った簡単で華やかなトマトリゾットも登場。身近な食材を活かした一品一品に、洋食の奥深さと遊び心が感じられる内容になりそうです。
ナポリタンの材料と作り方
今回のレシピは、老舗洋食店「レストラン大宮」の大宮勝雄シェフによる、香りとコクが引き立つ本格派のナポリタンです。使う素材は家庭でも手に入るものばかりですが、それぞれの切り方や加えるタイミングなどにプロの工夫が詰まっています。ナポリタンのソースはたっぷりつくって冷凍保存も可能なので、忙しい日の時短にも便利です。
材料(2人分)
・スパゲッティ…160g
・ミニトマト…6コ(四つ割り)
・マッシュルーム…2コ(六つ割り)
・チョリソーまたはウインナーソーセージ…2本(50g、3mm厚の斜め薄切り)
・卵…2コ
・粉チーズ・パセリ(みじん切り)…各適量
・塩・こしょう…各適量
・オリーブ油・サラダ油…適量
ナポリソース(つくりやすい分量)
・パプリカ(赤・黄)…各1コ(計250g、食べやすい大きさにカット)
・たまねぎ…1/2コ(100g、1.5cm角)
・ピーマン…2コ(60g、食べやすい大きさ)
・赤とうがらし(種を除く)…1/2本分
・にんにく(すりおろし)…10g
・A
└トマトジュース(食塩不使用)…カップ2
└トマトケチャップ…50g
└トマトペースト…1袋(18g)
作り方
・ミニトマト、マッシュルーム、チョリソー、パプリカ、ピーマン、たまねぎはすべて指定通りのサイズに切る。それぞれのサイズがそろっていることで火の通りが均一になります。
・【ナポリソース】を作る。フライパンにオリーブ油大さじ2と赤とうがらし、にんにくを入れて中火にかける。赤とうがらしの色が変わったら取り出し、にんにくがうっすら色づいたらたまねぎを加えて炒める。しんなりしてきたらパプリカを加える。
・野菜に油がなじんだら、トマトジュース・ケチャップ・ペーストを加えて強火に。煮立ったら中火にして約4分、ソースが2/3の量になるまで煮詰める。最後にピーマンを加えてすぐに火を止める。ソースは取り出しておく。
・別の鍋でたっぷりの湯を沸かし、塩(湯の1%)を加え、スパゲッティを袋の表示より1分短くゆでる。湯をきってオリーブ油大さじ2を絡めることで麺のくっつきや味の馴染みをよくする。
・小さめのフライパンにサラダ油大さじ3を中火で熱し、卵を割り入れて目玉焼きを作る。白身が固まり始めたら火を止め、半熟状態に仕上げる。この目玉焼きが、ナポリタンにまろやかさを加えるポイントです。
・別のフライパンでオリーブ油大さじ1と1/2を熱し、チョリソー、マッシュルーム、ミニトマトを炒める。野菜に軽く火が通ったらナポリソース300gを加える。
・続けてスパゲッティを加えて、塩・こしょうで味を調える。よく混ぜてソースと具が麺になじんだら器に盛り付ける。
・最後に目玉焼きをのせ、粉チーズとみじん切りのパセリをふって完成。チーズの香りと卵のまろやかさが全体を包み、より奥行きのある味わいになります。
ナポリソースは冷凍保存が可能で、冷凍用保存袋に入れれば冷凍庫で2〜3週間保存できます。多めに作っておくと、忙しい日のランチや夕食にとても便利です。
エネルギー:820kcal(1人分)/塩分:3.2g(1人分)/調理時間:約30分。シンプルな食材ながら、切り方や炒め方、仕上げの順序によって、まるでレストランのような味に仕上がります。家庭でつくるナポリタンを少しだけ特別なものにしたいときに、ぴったりのレシピです。
トマトソースと冷ご飯でつくるリゾットが登場
ナポリタンだけでなく、もうひとつの注目は“特製トマトリゾット”です。こちらはナポリタンのソースを活用しながら、冷ご飯と合わせることで手軽に作れるアレンジ料理として登場します。
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ナポリソース 400g
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ご飯(冷たいもの) 160g
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トマトジュース(食塩不使用) 60ml
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ベーコン(薄切り) 20g
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ピザ用チーズ 80g
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細ねぎ(小口切り) 適量
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オリーブ油 大さじ1
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塩・こしょう 各少々
ナポリソースでチーズリゾット風の作り方はとても簡単で、ご家庭でも手軽にお店のような味わいが楽しめます。以下の手順で進めてください。
まず、ベーコンは1cm幅に切ります。ベーコンは火を入れることで香ばしさが増し、全体の味のアクセントになります。
次にボウルを用意し、ご飯と塩・こしょうを各少々ふり、さらにオリーブ油大さじ1を加えてよく混ぜます。冷たいご飯を使うことで、ベタつかずにリゾット風の仕上がりになります。ここでトマトジュースと切ったベーコンを加えて、さらに全体をスプーンでしっかり混ぜ合わせてください。トマトジュースがご飯になじむことで、さっぱりとした酸味が加わり、全体の味が引き締まります。
次にフライパンを中火で熱し、先ほど混ぜたご飯とナポリソース400gを入れて全体をよく混ぜます。ここでしっかり混ぜることで、ご飯一粒一粒にソースが絡み、リッチな味わいになります。
さらに水50mlを加えて煮詰めていきます。水を加えることで、全体がなめらかになり、リゾットらしいとろみが出てきます。煮詰める途中で、再度塩・こしょうを各少々ふり、味を整えます。
最後にピザ用チーズ80gを加えて、サッと火を通します。チーズはすぐに溶けて全体がとろけるような見た目になります。このタイミングで火を止めてください。
器に盛りつけ、仕上げに細ねぎをパラパラと散らします。細ねぎの緑が映え、見た目も華やかに仕上がります。チーズがとろけたアツアツの状態で食べるのが一番おいしいので、ぜひ出来立てを召し上がってください。
シェフ・大宮勝雄さんの魅力が光る回に
大宮勝雄さんは、昭和の洋食を現代に伝える「レストラン大宮」創業のシェフ。テレビや書籍でもおなじみの存在で、丁寧な仕事と素材へのこだわりで知られています。今回の放送では、そんな大宮さんが家庭の味に落とし込んだナポリタンと、冷ご飯を使ったリゾットを披露することで、「洋食の楽しさと奥行き」を視聴者に伝えてくれます。
●家庭の材料でもつくれる安心感
●プロの技が加わることで、ぐっと味わい深くなる変化
●食材を無駄なく使い切るアイデア
この3つが組み合わさった内容は、料理初心者にも優しく、経験者にとっても新たな発見があるはずです。
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