グリンピースってなに？シューマイの上の緑の粒に秘められた日本だけの不思議
2025年6月27日（金）19時57分からNHK総合で放送される『チコちゃんに叱られる！』では、私たちの食卓でもおなじみの「グリンピース」に注目した内容が予定されています。とくにシューマイの上にちょこんとのっている緑の豆について、チコちゃんが「なんで？」と問いかけ、その正体や背景に迫ります。放送後、詳しい内容が分かり次第、この記事にて最新情報をお届けします。
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日本のシューマイにだけある“緑の粒”の秘密
番組では、まず「グリンピースってなに？」という素朴な疑問を通して、見慣れた食材の意外な由来を紹介する予定です。特に焦点があたるのは、日本のシューマイにのっているグリンピースです。本来のシューマイは中国から伝わったもので、14世紀の中国で生まれたとされています。しかし、その本場中国のシューマイには、グリンピースはのっていないのです。つまり、あのスタイルは日本独自のものなのです。
さらに、グリンピースをのせるようになった背景には、日本の学校給食の歴史が深く関係しています。1950年代、戦後の復興期に広がった学校給食では、メニューが質素で地味なものが多く、子どもたちが喜ぶような工夫が求められていました。そこで、給食を開発していた人たちが目をつけたのが、イチゴのショートケーキ。ケーキのてっぺんに赤いイチゴがのっているように、何か1つ鮮やかなものをのせようと考えた結果、緑のグリンピースが採用されたのです。
グリンピースが選ばれた理由と広まった経緯
1950年代当時、日本では海外から輸入された甘くてやわらかいグリンピースが登場しており、その特別感と彩りの良さが注目されていました。冷凍技術も発達し、冷凍食品としての利用もしやすくなっていたため、学校給食や家庭用の惣菜などに幅広く使われるようになりました。
・見た目をよくするための工夫
・特別感を演出する目的
・調理しやすい冷凍食材としての利便性
このように、味や栄養よりもまず見た目の楽しさが優先されており、それが子どもたちへの思いやりとして、給食の現場からシューマイの上にまで広がっていったのです。
他にもある？グリンピースをのせた理由のさまざまな説
番組では、グリンピースをシューマイにのせた理由として、他にもいくつかの説が紹介される見込みです。
・数を数えやすくするための目印としての説
・彩りと栄養バランスを考えた調理上の工夫説
・冷凍食品メーカーが広告や印象付けのために考案したという説
たとえば横浜の老舗「崎陽軒」では、グリンピースを肉に混ぜ込むレシピを用いたこともあり、さらに翡翠のような緑色は縁起が良いという意味合いから使われたとも言われています。このように、地域や企業ごとに異なる由来があるのも興味深い点です。
現代では減少傾向？コーンや何ものせないスタイルも
最近では、グリンピースが苦手という人が増えていることもあり、シューマイのスタイルにも変化が見られています。冷凍食品メーカーなどでは、見た目や食べやすさを考えて、以下のようなアレンジが広がってきました。
・コーンをのせたアレンジシューマイ
・なにも乗せずにシンプルに仕上げたシューマイ
・好みに応じて選べるバリエーション展開
かつては当たり前だったグリンピースのトッピングも、今では必ずしも必要とされなくなってきています。
見た目と心を彩る日本のアイデア
今回の『チコちゃんに叱られる！』では、「なぜグリンピース？」という問いを通して、食べ物に込められた思いや工夫に気づかせてくれる内容が期待されます。味だけでなく、見た目のかわいらしさや食卓での楽しさを大切にしてきた日本人の感性が、あの一粒に詰まっているといえるでしょう。
食べる人への気づかいがカタチになった緑の粒。それは給食から広まり、家庭の食卓へ、さらには日本の食文化の一部として根づいた存在です。何気なく食べていたシューマイも、こうした背景を知ると見え方が変わってくるかもしれません。
次回の放送では、こうした話がどのように紹介されるのか注目されます。放送後、さらに詳細な情報が判明次第、この記事も更新予定です。
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