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【NHKうまいッ!】はすいも(りゅうきゅう)って何?高知の絶品夏野菜が登場|6月26日放送

うまいッ!

南国土佐が育む不思議な野菜「はすいも」の魅力

2025年6月26日に放送されたNHKの「うまいッ!」では、高知県須崎市で栽培されている不思議な野菜「はすいも」が紹介されました。はすいもは東南アジア原産の野菜で、高温多湿を好み、長さはなんと3メートルにもなることがある大きな植物です。茎の内部にはたくさんの穴があり、見た目がれんこんに似ていることから「はすいも」と名付けられました。地元高知では昔から「りゅうきゅう」と呼ばれ、夏の風物詩として親しまれています。

今回は、リポーターの須田亜香里さんが須崎市を訪れ、生産者の小松さんからはすいもの栽培のこだわりや、美味しさの秘密、地元ならではの絶品料理まで幅広く紹介されました。

ジャングルのようなはすいも畑

須崎市のはすいも畑は、まるでジャングルのように茎と葉が生い茂っています。はすいもは背丈が1メートルから3メートルにも成長し、大きな葉を広げるのが特徴です。高温多湿が大好きな植物なので、特に梅雨の時期にぐんぐん育ちます。

小松さんの畑では、太陽の光をうまくコントロールするため、黒い幕を張っています。はすいもは太陽の光を追って上へ上へとまっすぐ伸びる性質がありますが、横から光が入ると茎が横に曲がってしまい、途中で折れてしまうのです。そのため、周囲を黒幕で覆い、上方向からだけ光が当たるようにして、しっかりと真っ直ぐで太く丈夫な茎に育てています。

シャキシャキ食感を守る水分管理

はすいもの美味しさのポイントは、何といってもシャキシャキした歯ごたえです。そのために欠かせないのが、水分管理です。高知県は全国でも雨が多い地域として知られていますが、はすいもが水を含みすぎると、独特のシャキシャキ感がなくなってしまいます。

小松さんは、毎日天気予報を細かくチェックしながら、必要以上に水を与えないよう気を配っています。雨の多い高知だからこその工夫で、みずみずしさと心地よい食感を両立させています。

収穫にはカミソリを使う

はすいもの収穫には、特別な道具が使われます。小さなカミソリを使い、株の外側から順番に茎を切り取っていきます。1つの株から何本もの茎が伸びますが、外側から収穫していき、内側の若い茎は残して育て続けます。この方法により、長期間にわたって新鮮なはすいもを収穫することができます。

夏にぴったり!はすいもの酢の物

はすいもを最もシンプルに楽しめる料理が「はすいもの酢の物」です。シャキシャキした食感と爽やかな酸味が夏にぴったりの一品です。自宅でも簡単に作ることができます。

【材料】4人分
・はすいも:1本
・塩(あく抜き用):大さじ2
・みょうが(薄切り):2~3個
・すまき(紅白かまぼこでも可):適量
・酢:大さじ3
・砂糖:小さじ1.5
・ごま:適量

【作り方】
・はすいもの皮をむき、包丁でそぎ切りにする
・塩を加えて塩もみし、5~10分ほどおいてから水を絞り、あく抜きをする
・塩を洗い流して水気を切る
・薄切りにしたみょうが、かまぼこを混ぜ、酢、砂糖、ごまを加えて全体を和える

スタジオでは、はすいもの酢の物が紹介され、シャキシャキの食感とさっぱりした風味が好評でした。

地元の味!りゅうきゅうずし

はすいもを使った伝統料理「りゅうきゅうずし」は、地元の方にとって夏の定番メニューです。爽やかな柚子の香りと酢飯が相性抜群のお寿司です。

【材料】5人分
・はすいも(太い部分30cm):5本
・米酢:大さじ5
・ゆず果汁:大さじ10
・砂糖:大さじ10
・塩:少々

(酢飯用)
・米:5合
・米酢:100ml
・砂糖:140g
・塩:30g
・ゆず果汁:30ml
・刻みしょうが:1片分
・いりごま:適量

【作り方】
・はすいもの太い部分をカットし、皮をむく
・内側に外側まで切らない程度の切り込みを2~3か所入れる
・塩をふって潰し、しんなりさせ、麺棒で平らにする
・水で塩を洗い流し、さらに平らにし、水気をとる
・米酢、ゆず果汁、砂糖、塩を混ぜた甘酢に5~6分ほど漬ける
・酢飯用の合わせ酢を作り、炊いた米に混ぜる
・しょうがとごまを加え、冷ましておく
・まきすで酢飯を長方形に整え、上にはすいもを乗せて1時間なじませる
・2~3cm幅にカットして完成

スタジオでは、柚子の香りが広がるりゅうきゅうずしが紹介され、爽やかな味わいが印象的でした。

はすいも入りすき焼きも絶品

はすいもはすき焼きにも相性抜群で、穴の中に割り下の味がしっかり染み込みます。定番の白菜や長ねぎの代わりに使うことで、シャキシャキ感と味のしみ込みを両方楽しめます。

【材料】4人分
・はすいも:1本
・牛肉:300g
・豆腐:1丁
・しらたき:200g
・えのき:1パック
・しめじ:1パック
・すき焼きの素:300ml

【作り方】
・はすいもの皮をむく
・太い部分は白菜代わりに斜め切り、細い部分は長ねぎ代わりにぶつ切りにする
・切ったはすいもを水に3分ほど漬けてあく抜きする
・他の具材をカットし、鍋に入れる
・すき焼きの素を加え、火が通るまで煮る

スタジオでは、はすいもがしっかり味を吸い込み、美味しいすき焼きになることが紹介されました。

はすいものアレンジレシピ

はすいもはさまざまな料理にアレンジできます。カレーベーコン炒めや、はすいもとタコのハニーレモンマリネ、はすいもとヒラメの中華風カルパッチョなどもおすすめです。

また、地元出身の植物学者・牧野富太郎博士が、はすいもの大きな葉を傘代わりに撮影された写真も残っています。はすいもは高知の自然と文化を感じられる、魅力あふれる野菜です。

ぜひ夏の食卓に、シャキシャキのはすいもを取り入れてみてください。

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