北海道苫小牧で見つけた“家族の原点”――栗原恵が語る母としての今
子育てをしていると、誰かに「わかるよ」と言ってもらいたくなる瞬間、ありますよね。そんな日常の中にこそ、人生を変える出会いがある。2025年10月20日放送の『鶴瓶の家族に乾杯』では、元バレーボール日本代表の栗原恵さんが、北海道苫小牧市を訪れ、「子育て仲間を探す旅」に出ました。広い空と海、あたたかな人々とのふれあいが、彼女の心にどんな気づきを与えたのでしょうか。
NHK【うまいッ!】湖と海で育つ!絶品ほたて 〜北海道・北見市〜 サロマ湖養殖の秘密と常呂町漁師の挑戦|2025年9月28日
鶴瓶との“はじめまして”から始まる新しい旅
今回が初共演の笑福亭鶴瓶さんと栗原恵さん。2人が出会った瞬間から、まるで旧知のような空気が流れます。鶴瓶さんは「首が痛いわ」と笑いながら見上げるほど、栗原さんの長身に驚きを隠せません。かつてアテネ・北京オリンピックで日本を代表したバレー界のスターが、いまは“お母さん”として北海道へ。そんなギャップが、番組の温かさを生み出していました。
オープニングでは、栗原さんのプロフィールも紹介。夫は183cmという高身長ながらも「私から見ると小さいんです」と笑う栗原さんの言葉に、鶴瓶さんも「どんな世界やねん!」とツッコミ。番組冒頭から、息の合った掛け合いにスタジオも和やかムードでした。
新米ママ・栗原恵、子育てのリアルを語る
現在、8か月になる男の子を育てる栗原さん。すでに体が大きく「6か月健診で1歳半の子と間違えられた」とエピソードを披露。アスリート時代のストイックさを感じさせない、自然体の笑顔が印象的です。「夜泣きが続いて寝不足の日もあるけど、息子の笑顔に救われます」と語る姿から、母としての日常の大切さが伝わってきます。
今回の旅のテーマは「北海道の海の幸を味わいたい」と「子育て世代と話してみたい」。それは、勝負の世界から離れた彼女が、社会ともう一度つながり直すための第一歩でもありました。
絶景の海辺で出会った夫婦――“暮らしを楽しむ”生き方
鶴瓶さんと栗原さんが歩いていると、偶然出会った山理さん夫婦に招かれ、自宅を訪問。リビングの窓から広がる海の絶景に2人とも感動。海風と光に包まれた空間は、まるで人生の豊かさを象徴しているようでした。
夫婦が語る“海とともにある暮らし”には、苫小牧らしい穏やかさがにじみます。栗原さんは「こういう場所で子育てできたら幸せですね」と語り、都会では得られない自然との共生に心を動かされていました。
家族みんなで楽しめる!苫小牧の“えぇトコ”紹介
旅の中盤では、苫小牧の名所をたっぷり紹介。まず訪れたキラキラ公園は、苫小牧港のすぐそばにある人気スポット。大型船が行き交う港を目の前に、子どもたちが走り回る姿はまさに“家族の風景”そのもの。栗原さんも「息子をここで遊ばせたい」と微笑みました。
さらに、美々川(びびがわ)ではカヌーツアーが体験でき、エゾシカや白鳥、そしてSNSで人気の野鳥シマエナガにも出会えるチャンスがあります。ウトナイ湖は日本有数の渡り鳥の聖地として知られ、四季折々の自然が広がる場所。新千歳空港からも近く、観光にもぴったりな立地です。
苫小牧名物・ホッキ貝を堪能!幸せの“海の味”
苫小牧といえば、やっぱりホッキ貝。鶴瓶さんと栗原さんは、地元で評判の食堂を訪れました。メニューには、ホッキカレー、生ホッキ、ホッキ定食が並び、どれも新鮮そのもの。特にホッキカレーは、貝の甘みとスパイスの香りが絶妙な一品です。栗原さんは「こんなに柔らかいなんて!」と驚き、鶴瓶さんも「これは東京じゃ食べられへんな」と絶賛。地元の漁師の努力が詰まった“苫小牧の味”が、旅の記憶に深く刻まれました。
ひとり旅で見つけた人とのつながり
鶴瓶さんと別れ、栗原さんのひとり旅がスタート。地元の公園では、同じように子どもを連れたママたちに声をかけ、育児の話で盛り上がります。「夜泣き、どうしてる?」「離乳食ってどんなペース?」と、リアルな悩みを共有する姿に、共感の輪が広がりました。
その後、公園でお弁当を食べていた男子高校生3人組に声をかけると、「母親と仲がいい」と話す彼らの言葉に栗原さんは感動。「どうやったらそんなにすてきな息子に育つの?」と質問する姿は、まさに一人の母親の素直な思い。若者のまっすぐな答えが、彼女の心にも響いたようです。
鶴瓶が見た“北の海の働く人々”
一方の鶴瓶さんは、港で出会った兄弟漁師のもとへ。そこでは、日本人の兄弟がインドネシアから来た研修生に網の修理を教えていました。カリマンタン島やバリ島出身の若者たちが、苫小牧の海で懸命に働く姿に「国は違っても気持ちは同じやな」と鶴瓶さん。海を通じて結ばれる“人と人のつながり”を感じる瞬間でした。
まとめ:それぞれの家族、それぞれのしあわせ
・栗原恵が母としての自分と向き合い、新しい出会いを通じて“家族の原点”を再確認した
・苫小牧市の自然・人・食が、地域の温もりと豊かさを伝えていた
・鶴瓶と栗原が、それぞれの視点から「人とのつながり」を見つめた
バレーで培った努力と絆を胸に、いまは母として成長を続ける栗原恵さん。苫小牧の海風に包まれながら見せた彼女の笑顔は、スポーツとはまた違う“人生の強さ”を感じさせました。
この旅は、彼女自身が“家族”の意味をもう一度見つける、優しい物語でもあったのです。
出典:
NHK総合『鶴瓶の家族に乾杯』2025年10月20日放送
https://www.nhk.jp/p/kanpai/
気になるNHKをもっと見る
購読すると最新の投稿がメールで送信されます。


コメント