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NHK【あしたが変わるトリセツショー】3人に1人!?急増中の「帯状ほう疹」対策SP 若年層で増える理由と前駆痛の見分け方を『宮崎スタディ』から読み解く|2025年11月13日

あしたが変わるトリセツショー
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帯状ほう疹って実は他人ごとじゃないって知っていますか?

帯状ほう疹と聞くと、「中高年の病気」「自分はまだ関係ない」と思いがちです。でも今回『あしたが変わるトリセツショー』では、日本人の9割がウイルスを持ち、40代以下の発症も急増していることがはっきり示されました。

なぜこんなに増えているのか、どうしたら早く気づけるのか、後遺症を防ぐには何が必要なのか。この記事では、番組内容を細かいところまで整理しながら、普段の生活に役立つ形でまとめています。

「気づけずに治療が遅れた」という人の声も多く紹介されていたため、読むことで“本当に知っておくべきサイン”を理解し、自分と家族を守る準備ができます。

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帯状ほう疹はなぜ起こる?本当の原因をやさしく説明

帯状ほう疹の原因は、子どもの頃にかかった『水ぼうそうウイルス(VZV)』です。水ぼうそうが治ったあともウイルスは消えず、背骨近くにある神経の集まり「神経節」にずっと潜んでいます。

このウイルスはふだん、おとなしく眠っている状態ですが、次のようなきっかけで動き出します。

・免疫力が落ちている
・強い疲れが続いた
・仕事のストレス
・病気をして体力が低下した
・加齢で免疫の維持が難しくなった

眠っていたウイルスが再び暴れ始めると、神経に沿って皮ふへ向かって増殖し、皮ふに発疹が出ます。この“神経沿いに暴れる”という特徴が、帯状ほう疹特有の強くて鋭い痛みの原因です。

発疹より先に「痛み」だけ出る人も多い

番組の取材でも、痛みだけ先に出て、虫刺されや筋肉痛だと思ってしまった人が多数いました。これは『前駆痛(ぜんくつう)』といって、ウイルスが皮ふへ向かう途中で神経を刺激するために起こります。

この痛みの特徴として、
・ピリピリする
・何か刺されたような鋭い痛み
・電気が走る
・触れただけで痛む
といった強烈な表現が多く、人生で一番つらいと語る人もいました。

そして数日後、赤いポツポツが出て、それが水ぶくれになり、かさぶたへ変わっていく流れで進行します。

なぜ若い世代にも増えているのか?放送で解説された“2014年の変化”

『宮崎スタディ』という28年前から続く大規模研究によると、帯状ほう疹は2014年を境に若い世代で急増しています。その理由は「子どもの水ぼうそうが激減したこと」です。

2014年に水ぼうそうワクチンが子どもの定期接種になり、水ぼうそうにかかる子が激減しました。それまでは、大人が子どもからウイルスをもらって免疫が刺激される「ブースター効果」が自然に起こっていました。

しかし子どもの水ぼうそうが減ると、大人の免疫を刺激する機会も減り、結果として帯状ほう疹になりやすくなってしまったのです。

つまり、
・20代、30代でも普通に発症する
・40代以下の発症が年々増えている
という状況が、研究データでもはっきり確認されています。

どこに出る?実は全身どこにでも発症する可能性がある

帯状ほう疹というと「胸やおなかに帯状に出る」イメージが強いですが、実は神経節は全身にあるため、どこにでも出ます。

番組でも、
・お尻に発疹が出て虫刺されだと思った人
・顔に出て別の皮ふトラブルと勘違いした人
などが紹介されました。

顔に出た場合は『ラムゼイ・ハント症候群』などの神経まひにつながる可能性があり、目の周りなら視力に影響する危険もあり、早期の判断が特に大切です。

最も怖いのは“後遺症”。長い間続く痛みに苦しむ人が多い

帯状ほう疹で何より問題となるのが『帯状ほう疹後神経痛』という後遺症です。発疹が治っても神経がダメージを受けてしまい、痛みが数ヶ月〜数年続くことがあります。

実際に番組で紹介された例では、
・夜まったく眠れないほどの痛みが2か月続いた人
・腹部の神経が傷つき、おなかが垂れ下がる後遺症になった人
など、生活に大きな支障が出ていました。

高齢ほど後遺症リスクが高く、治りにくいことも分かっています。

72時間以内の受診が、後遺症を防ぐ最大のポイント

治療は抗ウイルス薬(飲み薬)が基本です。
そして何より大切なのが 「発疹が出てから72時間以内に治療を開始すること」 です。

時間がたつとウイルスの増殖を抑えにくくなり、神経が大きなダメージを受け、後遺症のリスクが高まります。発疹が出ていない段階でも、痛みの場所をよく観察し、赤いポツポツが出たらすぐ受診することが重要です。

皮膚科でも内科でも診てもらえるため、「気のせいかな」と思っても迷わず受診して大丈夫です。

予防できるワクチン。種類と特徴をわかりやすく解説

帯状ほう疹には予防ワクチンがあり、番組でも取り上げられていました。

【不活化ワクチン(シングリックス)】
・効果が高い(発症予防・後遺症予防ともに優れている)
・2回接種
・効果は8〜10年
・費用は約4万4000円
・50歳以上に推奨
・副反応はやや出やすい

【生ワクチン】
・1回接種
・効果は約5年
・費用は約8000円
・予防効果はシングリックスより低い

今年度からは65歳以上を対象に定期接種制度が始まり、自治体の助成が受けられるようになりました。

番組では、ワクチンを接種していたことで後遺症が残らなかった例も紹介され、「1回なった人でもワクチンを受けたほうが良い」と専門家が説明していました。

長引く痛みは“痛み専門医”で改善できる可能性がある

もし後遺症の痛みが起きても、諦める必要はありません。番組に登場した山口重樹医師によると、痛みの治療は近年大きく進歩しており、適切な薬や治療を行うことで痛みの記憶が落ち着き、症状が改善するケースが増えているそうです。

痛みが何ヶ月も続いた人が専門外来を受診し、仕事を続けられるほど改善した例も紹介されていました。

まとめ:帯状ほう疹から身を守るために今日からできること

・帯状ほう疹は『水ぼうそうウイルスの再活性』で起こる
・若い世代でも増加している
・発疹の前ぶれとして痛みだけ出る場合がある
・全身どこにでも発症する
・後遺症の痛みが最もつらく、長期化しやすい
・治療は72時間以内の受診がカギ
・ワクチンで予防でき、自治体による助成もスタート
・長引く痛みは専門外来で改善が期待できる

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