記事内には、広告が含まれています。

NHK【あさイチ】うちの家族には障害がありまして。『かぞかぞ』草太も出演!きょうだい児“名前で呼んでほしい”に共感の声…障害児育児の“世間とのギャップ”と医療ケア児の外出“エレベーター問題”を深掘り|2025年11月19日

あさイチ

障害のある家族と生きる日々に寄り添う“本音”と“変化”

2025年11月19日放送のあさイチでは、ドラマ『かぞかぞ』や『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』などで描かれてきた“障害のある家族との暮らし”に光を当てていました。番組では、障害のある家族を持つゲストや視聴者の声を重ねながら、心の中にある葛藤、社会とのギャップ、家族の成長と変化が丁寧に紹介されていました。この記事では、出演者の体験談や座談会の本音を交えつつ、障害のある家族と生きる現実をわかりやすく整理し、読者の方が「自分の家族とも重ねて考えられる」ようにまとめています。

【クローズアップ現代】子どもが発達障害と言われたら…拡大する“5歳児健診”|4月15日放送

ドラマに出演した吉田葵さんの“ノートとホワイトボード”に支えられた日常

ドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』に出演した吉田葵さんは知的障害があり、視覚優位の特性を持つため、演技の現場では“ノートに細かい箇条書き”が欠かせません。
撮影の流れ、移動、持ち物、メイク直しのタイミングまで、一つ一つが丁寧に書かれています。
そのノートを支えているのが母の佐知子さん。家ではホワイトボードに
・その日のスケジュール
・必要な持ち物チェックリスト
・身だしなみの項目
をすべて書き出し、どんな日であっても葵さんが自分で確認し、落ち着いて行動できるようにしていました。
生後半年で大手術をした葵さん。小さな体で懸命に生きようとする姿を見て、「受け入れられない気持ち」から「受け入れよう」という気持ちに変わったと語った佐知子さん。その心の動きには、多くの親が頷き、胸を熱くしたはずです。
葵さんは今、オリジナルドラマの脚本作りにも挑戦。想像力がどんどん広がり、自分の世界を楽しんでいることが伝わりました。

星野真里さんの“医療ケアと家族の温度差”

番組に出演していた星野真里さんは、娘が先天性ミオパチーで、人工呼吸器を使って生活していることを語りました。
夜も呼吸器を使う必要が出てきたとき、星野さんのほうが早く受け入れられ、夫は気持ちの整理に時間がかかったそうです。
医療ケアを続けることで、娘の身長・体重がぐんと伸びたという事実は、医療と成長が支え合っていることを実感させるものでした。
星野さんが「街で“見なかったことにされる”ほうがつらい」と話した場面も印象的で、障害のある家族が直面する“周囲のまなざしとの距離”がリアルに伝わりました。

にしおかすみこさんと“ダウン症の姉との人生”

にしおかすみこさんは、姉がダウン症であることを明かしました。
母はにしおかさんに「好きなことを見つけてあなたの人生を歩みなさい」と言い続けてくれたそうで、その言葉が今も心に残っていると話していました。
小さい頃は姉の世話をしていたわけではなく、家族それぞれが無理をせずに過ごしてきた様子が伝わり、家族の距離感にもいろいろな形があることを感じさせました。

障害のある子を育てる親の“世間の目とのギャップ”

番組では、障害のある子を育てる4人の親の座談会も紹介されました。
年配のレジ係に「毎日大変じゃな」と声をかけられたエピソードでは、家族は“そこまで大変とは思っていない”のに、社会から一方的に「大変だよね」と言われてしまうつらさが語られました。
「大変なんでしょ」と決めつけられることのしんどさ、パートナーとの温度差、周囲の善意とのずれ──多くの家庭が抱える悩みが重なり、視聴者からも強い反響があったパートでした。

テーマパーク事件からの“夫の変化”

取材VTRでは、心音さんという障害のある娘を育てる家族の6年間の軌跡が紹介されました。
父の松野たくやさんは、テーマパークで人目を気にしてイライラし、帰ってしまったことを後悔していました。
4年前、30kgに成長した娘の介助で妻が腕を痛めて寝込んだ姿を見て、初めて“妻の負担の大きさ”に気づきました。
そこから生活リズムを合わせるため昼勤務に切り替え、家族に寄り添うようになり、人目を気にしなくなったという変化が紹介され、視聴者の心に深く残る場面となりました。

トイレ問題・エレベーター問題に寄せられた切実な声

多機能トイレのユニバーサルシートの少なさや、エレベーターがあっても混雑して乗れない現実など、医療ケア児や障害のある子を育てる家庭にとって切実な問題も多く紹介されました。
“外出するたびにエレベーターを探し続ける”という声は多く寄せられ、社会全体のインフラ整備の遅れを感じる内容でした。

きょうだい児の本音──「名前で呼んでほしい」

特集の後半は“きょうだい児”に焦点が当てられました。
自閉スペクトラム症の姉を持つ田原さんが、「変なやつの妹」と言われていじめられた経験を語り、知的障害の弟を持つ山本さんは“自分が後回しにされる感覚”を話しました。
一方で、瀧川末子さんの「母が夜に必ず自分の時間を作ってくれた」というエピソードは、家族の愛が確かに存在したことを感じさせるものでした。
全国きょうだいの会副会長・藤木和子さんは、「名前で呼んで、その子自身として受け止めてほしい」と伝えていました。

“親亡きあと”と18歳の壁

障害のある子を持つ家庭が避けて通れない問題として“18歳の壁”も特集されました。
就労移行支援、就労継続支援、生活介護──制度はあるものの、家族の状況によっては選べない現実があります。
扶養義務の違い(配偶者や未成年の子には強い義務、きょうだいや親は余力の範囲)についても改めて整理され、視聴者からの不安の声が数多く紹介されました。

いまオシ!LIVE 島根・大田市の森の写真館

中継では、島根県大田市の森の写真館へ。館長が水族館で撮影した作品は世界コンテストの優勝経験があり、敷地内には館長の祖父である日本画家克巳さんが絵を描いた場所が残されています。
紅葉とアートが重なる風景が印象的でした。

NHK【あさイチ】星降る森の写真館で家族写真を撮る幸せ 三瓶山の自然に包まれる特別な時間|2025年11月19日

みんな!ゴハンだよ「大根のブイヨン煮 サーモンソテー」

料理コーナーでは「大根のブイヨン煮 サーモンソテー」。
大根を皮ごと使い、格子状に切り込みを入れて味を染み込みやすくする工夫が紹介されました。
サーモンは小麦粉を薄くまぶしてカリッと焼き、バターとコーンスターチでとろみをつけたソースで仕上げます。
星野真里さんが「大根と鮭の塩分がすごく合う」とコメントしていました。

NHK【あさイチ】『大根のブイヨン煮 サーモンソテー』大根の格子切りで味しみ倍増!大根の葉ソースとバター×コーンスターチのポマード状テク公開|2025年11月19日

いまオシ!REPORT 秋田・湯沢市の曲木家具

秋田県湯沢市からは、100年以上続く“曲木家具”の職人技を紹介。
白神山地南部のブナを使い、木材を蒸して曲げて美しい曲線を生み出す工程が中継で映し出されました。家具づくりの奥深さを感じる内容でした。

まとめ

今回のあさイチは、家族に障害がある人の“リアルな声”を集め、社会の見方と家族の思いの間にあるギャップ、きょうだい児の本音、親亡きあとの不安など、多くの家庭が抱えてきた課題を丁寧に浮き上がらせた回でした。
家族の形はさまざま。誰かの経験は、他の誰かを支える力になります。読んだあとに、家族との向き合い方をそっと見直したくなる、深い内容でした。


気になるNHKをもっと見る

購読すると最新の投稿がメールで送信されます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました