あなたの家のバッテリー、本当に安全?今日からできる“正しい向き合い方”
リチウムイオン電池が毎日の生活を支えている一方で、発火事故が増えている今、どうすれば安全に使えるのかを知りたい人は多いはずです。この記事では『明日をまもるナビ』(2025年11月16日放送)の内容をもとに、選び方・使い方・捨て方・防災への活かし方まで、全部まとめて“今日から実践できる知識”として紹介します。読めば、家のモバイルバッテリーやスマホの扱い方がガラッと変わります。
【NHKクローズアップ現代】スマホやモバイルバッテリーが突然発火!?リチウムイオン電池火災の原因と対策|2025年2月25日放送
リチウムイオン電池ってどんなもの?
簡単にいうと「小さくて軽いのにパワーがあって、何回も使える電池」。その特性のおかげで、スマホ・モバイルバッテリー・パソコン・家電・電気自動車まで、私たちの生活のほぼすべてに使われています。
番組では電力中央研究所の池谷知彦さんが、基本構造から役割までを丁寧に説明していました。リチウムイオン電池は吉野彰さんが中心となって開発され、2019年にはノーベル化学賞を受賞したことも紹介されていました。
しかし便利な一方で事故が急増。原因は「使われる量が増えた」「製品の不良」「誤った使用」の3つが大きいとのことです。
実際に起きた発火事故 “突然の恐怖”
番組では、充電中のモバイルバッテリーが突然発火した杉並区の夫婦の例も紹介されました。発火は一瞬で起こり、火花が飛び散る映像はとても衝撃的でした。
東京消防庁と**製品評価技術基盤機構(NITE)**も、事故が急増していると警鐘を鳴らしているそうです。
発火の原因と、絶対に守るべき使い方
池谷さんの解説によると、発火につながる主な原因は次の4つ。
・衝撃
・高温
・過充電
・過放電
そして、長期間使った電池は劣化し、内部にガスが溜まりやすくなります。膨らんだリチウムイオン電池は特に危険。すぐ使用をやめ、メーカーや自治体に相談するのが安全です。
劣化のサインは以下の通り。
・充電時間が急に長くなる
・使える時間が短くなる
・本体が膨らむ
もっとも事故が多いのはモバイルバッテリー。
スマホやパソコンは制御装置が入っているため比較的安全ですが、モバイルバッテリーは“電池をプラスチックで覆っているだけ”のような簡易な構造の製品も多く、影響を受けやすいのが特徴です。
発火したらどうする?
火花が出ている間は近づかないことが大前提。
勢いが弱まったら大量の水か消火器を使い、可能なら水没させると良いと説明されていました。
火が大きくなったら迷わず119番です。
正しい“選び方”と安全な保管方法
選ぶときに必ず確認したいポイントはこれ。
・PSEマークがあるか
・極端に安い非純正品ではないか
・リコール情報サイトで事故歴がないか
PSEマークは、法律で定められた安全基準を満たした製品である証。
また、使うときは“風通しのよい高温にならない場所”に置くこと。
保冷剤で冷やすのも結露が起きるためNGです。
ヒーター内蔵の服も注意が必要。モバイルバッテリーを温めない位置に固定する必要があり、説明書をしっかり確認することが大切です。
就寝中のスマホの充電は問題ないとされていました。スマホには過充電を防ぐ機能があります。ただし、モバイルバッテリーは制御機能の弱いものもあるので注意が必要です。
捨て方を間違えると処理施設が止まることも
番組では、茨城県の処理施設が“混入したリチウムイオン電池”の火災で1年近く停止した例も紹介。
世田谷区ではリチウムイオン電池の収集を開始、町田市では混入を防ぐため職員を増やすなど全国で対策が進んでいます。
捨て方のポイントは次の2つ。
・自治体に捨て方を確認する
・ほかのゴミと混ぜない
ビニール袋などに入れ、電池だと分かるようにして回収ボックスへ。
メーカーや家電量販店の回収サービスを利用するのも安全です。
防災でも大活躍!避難生活でどう使う?
リチウムイオン電池は災害時にとても頼りになります。
避難先でスマホを使うにはモバイルバッテリーが必須。
10000mAhあればスマホ2回分の充電ができるため、購入の目安にできます。
在宅避難ではポータブル電源が便利で、機種によっては冷蔵庫や電子レンジも動かせます。
ただし、水没や衝撃を受けたものは使用を控える必要があります。
今回の番組でも令和6年 能登半島地震の事例を交えながら、被災時の使い方が紹介されていました。
“フェーズフリー”という考え方で日常と防災をつなぐ
“日常でも使えて、災害時にも役立つ”という発想が『フェーズフリー』。
取り上げられた家庭では、太陽光パネルとリチウムイオン蓄電池を組み合わせ、停電時に自動で電力を蓄電池に切り替える仕組みを導入していました。
また、新座市の賃貸マンションでは電気自動車を活用したカーシェアと提携し、災害時は“電力の供給源”として使える取り組みも紹介されました。
池谷さんは「リチウムイオン電池は皆さんの友達だと思ってください」と語り、正しく使えばとても心強い存在だと伝えていました。
まとめ
リチウムイオン電池は、便利で生活に欠かせない反面、使い方・選び方・捨て方を間違えると大きな事故につながります。
番組では発火事故の現状から、日常生活での安全な扱い方、防災への活用まで幅広く紹介されていました。
・高温・衝撃・過充電・過放電を避ける
・膨らんだ電池は使わない
・PSEマークやリコールを確認する
・捨てるときは必ず自治体へ確認
・フェーズフリーの考え方で日常から備える
この記事を参考に、身の回りのバッテリーを見直してみてください。安全に使い続けるための第一歩になります。
気になるNHKをもっと見る
購読すると最新の投稿がメールで送信されます。


コメント