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NHK【明日をまもるナビ(178)】大雪への備え 今シーズンの対策は?日本列島“露天風呂化問題”と海洋熱波の真相・雪おろシグナル活用術|2025年11月30日

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大雪の冬をどう乗り切る?全国で起きた“想定外”を知り対策につなげる

この冬は、これまで雪に縁のなかった地域でも大雪に見舞われる可能性があります。昨シーズンの日本各地の混乱を振り返ると、降り方の質が変わり、まさに想定外が起きています。この記事では、2025年に私たちがどんな備えをしておけばいいのかを、具体例と放送内容に沿ってわかりやすくまとめています。

【有吉のお金発見 突撃!カネオくん】豪雪地帯の除雪基地に潜入!雪を支える仕事と驚きの再利用法|2025年2月22日放送

想定外の大雪が全国に広がった理由

冬季の降雪量が過去7シーズンで記録を更新し続け、昨シーズンは雪の少ない地域でも大雪となりました。特に 帯広市 では12時間に120cmもの雪が降り、観測史上最多となりました。
路線バスの全線運休が2週間以上続き、小中学校の臨時休校など、市民生活が大きく揺れました。

清水宏保 さんは、自身の故郷である帯広が元々雪の少ない地域であること、しかしいまは日本列島全体が『露天風呂化現象』により雪が降りやすくなっていると語りました。高い海面水温に寒気が流れ込み、雪雲が発生しやすくなるという仕組みです。

この“露天風呂化”によって生まれる雪には特徴があります。水分を多く含むため重く、積もるほど密度が高く硬くなり、雪下ろしや落雪による事故が増える原因になっています。

雪の脅威は雪国だけではない

昨シーズン、大雪の影響は雪国だけにとどまりませんでした。

・温暖な気候の 愛媛県八幡浜市 では、かんきつのハウス約100か所が倒壊
山口県山陽小野田市 では車が立ち往生し、解消まで8時間
・北海道の 青森県津軽地方 では重要文化財やリンゴの木に被害が集中し、農業被害額は215億円で過去最大

こうした例からも、これからの冬は「どこでも大雪が降る可能性がある」と考える必要があります。

重い雪が増えることで起きる危険

湿った重い雪は密度が高く、屋根の雪下ろし中の事故や落雪事故が増えています。
消防庁 のデータでも、屋根の雪が溶けて硬くなると落ちてきた際の衝撃が大きくなることが示されています。

防災科学技術研究所 が発信する『雪おろシグナル』では、住民が積雪の重さを把握できるようになっています。雪の量を入力すると、屋根にかかる負荷を計算できる仕組みです。

国土交通省の「雪下ろし安全10箇条」では以下が特に重要とされています。
・作業は2人以上
・無理をしない
・命綱の使用

車の中でも起こる命の危険

北見工業大学 監修の実験では、雪に埋まった車でエンジンをかけると、数秒で排気ガスが車内に流れ込み、一酸化炭素濃度が急上昇することが示されました。
無色無臭のため気づかないうちに危険な状態になることがあり、エンジンを切り、防寒着を備えることが欠かせません。
やむを得ずエンジンをかける場合は、マフラー周りの雪を必ず取り除く ことが必要です。

この冬の天気はどうなる?

斉田気象予報士 の解説では、2025年の冬は「冬らしい冬」になる見通し。
日本海側では雪が多くなる可能性が高く、太平洋側も『南岸低気圧』が通ると大雪になることがあります。

過去には、
・2022年1月 東京都心で10cmの積雪
・交通事故通報が24時間で1000件以上
・鉄道や高速道路の大規模な麻痺
などが起きています。

南岸低気圧は発生しても必ず大雪とは限らず、予測が難しいのも特徴です。

すぐできる“冬の生活対策”

番組で紹介された「1分 防災の知恵」では、水を節約できる湯煎の『すき焼き』レシピが紹介されました。
高密度ポリエチレン製のポリ袋 に食材と調味料を入れて、鍋の中で湯煎する方法で、停電時や断水時にも有効です。

転倒事故を防ぐために知っておきたいこと

特に滑りやすいのは、
・横断歩道の白線
・ビルの軒下からの落雪
など身近な場所です。

手に荷物を持つと転倒しやすく、歩きスマホも事故が増えています。
転倒して頭をけがした人は4割以上という調査もあり、北海道医療大学 のデータが紹介されました。

歩くときのポイントは
・歩幅を小さく
・足裏全体で着地
・すり足は危険
・コップを持つようなイメージでバランスを保つ

磯山さんと清水さんも実演し、ペンギン歩きの有効性を確認しました。

車の運転では“見えない氷”が最大の敵

ブラックアイスバーンでは、時速40キロで制動距離が70mにまで伸びます。
日本自動車連盟 のデータでも、橋の上・トンネル出入り口・交差点は特に危険とされています。

日中溶けた雪が夜に凍ると、水なのか氷なのか見分けにくくなるため、速度を上げないことが重要だと中村さんが話しました。

最後に…大切なのは「不要不急の外出をしない」こと

中村さんは、雪の事故を防ぐために最も大切なのは
「不要不急の外出をしない」
と伝えていました。
雪の降り方が変化する2025年、人ごとではなく自分の地域でも起こりうることとして備える必要があります。

まとめ

この冬の大雪は、全国どこでも起きる可能性があります。
重い雪・南岸低気圧・ブラックアイスバーンなど、リスクは多岐にわたります。
毎日の暮らしの中で、雪下ろし、車の扱い、歩き方、寒さ対策など、できることを積み重ねることで事故は防げます。
放送で紹介された事例を参考に、身近な場所から冬の備えを始めてください。

【圏外絶景2】西表島秘境滝・大雪山雲海・知床五湖リベンジの旅|2025年8月9日放送


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