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NHK【明日をまもるナビ(180)】能登半島地震2年 人口減少の中での復興|輪島市の子ども支援とごちゃまるクリニック、関係人口の力|2025年12月14日

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能登半島地震2年 人口減少の中で見えた復興のかたち

このページでは『明日をまもるナビ(2025年12月14日放送)』の内容を分かりやすくまとめています。
能登半島地震から2年がたち、復興は「元に戻す」段階から「これからをどう守るか」を考える段階に入っています。人口が減り続ける地域で、子ども、家族、地域のつながりをどう守るのか。番組が追ったのは、数字では見えない日常の現場でした。

輪島市で進む子どもを中心にした地域ケアの取り組み

石川県輪島市は奥能登で最大の町ですが、人口は2万人を切っています。地震の影響で小学校の校庭には仮設校舎が建てられ、子どもたちが安心して遊び、のびのび過ごせる場所は多くありません。
子育て世代の親も、外に出にくくなり、家の中で過ごす時間が増えています。復旧工事が進んでも、心のケアや居場所の不足は簡単には解消されません。

そんな中で輪島市では、子どもを真ん中に置き、地域全体で支える動きが静かに広がっています。医療、福祉、学校、行政がそれぞれ別々に動くのではなく、同じ子どもを見守る仲間として情報を共有し続けること。その積み重ねが、地震後の暮らしを支える土台になっています。

小児科医・小浦詩さんと『ごちゃまるクリニック』が果たす役割

その中心にいるのが、輪島市でただ一人の小児科開業医である 小浦詩さん です。
ごちゃまるクリニック では、助産師や作業療法士など9人のスタッフとともに、外来診療だけでなく訪問診療も行っています。目指しているのは、病気の時だけ行く場所ではなく、地域みんなの『駆け込み寺』です。

放課後になると、クリニックには子どもたちが次々と集まってきます。診察が目的ではありません。実はクリニックの2階が、子どもたちが自由に過ごせる居場所になっています。
地震の記憶が心に残る子どもたちに対し、スタッフは必要以上に踏み込まず、少し離れた距離で見守ります。

館長は「SOSを出したいけれど、出せない子どもがいる。ここは続けて開いているから、話したいタイミングを待つことができる」と話しました。
相談があった内容は、地域の子ども支援、学校、行政の福祉窓口、医療機関と共有されます。ひとりの子どもを、地域全体でケアする仕組みが、ここでは日常になっています。

妊産婦と家庭に寄り添う診療と居場所

小浦詩さん は、子どもだけでなく、妊産婦への支援も大切にしています。
クリニックの待合室では、妊産婦のためのランチ会が定期的に開かれています。地震で道路が傷み、ベビーカーで外出しづらくなったことで、日中ひとりで過ごす時間が増えた母親も少なくありません。

ランチ会では、リラックスした雰囲気の中で、不安や困りごとを自然に話し合います。赤ちゃんの時からつながっておくことで、困った時に声を上げやすくなる。その考え方が、支援の土台になっています。

また訪問診療では、通院が難しい家庭にも医療を届けています。
特別支援学校に通う 引持朋希さん の母・ 久美子さん は、「大きな病院では待合室で待てない。自宅で診てもらえるのは本当に助かる」と話しました。医療が家に来ることで、家族の負担は大きく減っています。

二度の被災と『わじまティーンラボ』の支え

ごちゃまるクリニック は、開院から1年ほどで地震に見舞われました。地震直後は、夫で内科医の 小浦友行さん とともに、車やコンテナを使って診療を続けました。
しかしその後、9月の豪雨で再び被災し、院内には水や泥が流れ込み、医療機器はすべて壊れてしまいます。一時は閉院も考えました。

その時、力になったのが わじまティーンラボ に通っていた高校生たちでした。高校生たちは自主的に復旧作業を手伝い、クリニック再開を支えました。
この様子を見た 林家三平[2代目] さんは、「大都市では考えられない子どもたちとのつながり。本当に『絆』という言葉がそのまま形になっている」とコメントしています。

わじまティーンラボ は、10代の居場所支援と相談支援を軸に、学校、地域、行政、医療機関が連携する仕組みです。子どもを孤立させない体制は、人口減少社会における一つのモデルだと、専門家の 田中純一氏 も評価しました。

珠洲市に広がる『関係人口』という考え方

番組では珠洲市の取り組みも紹介されました。
『交流人口』が観光などで短期的に訪れる人を指すのに対し、『関係人口』は、地域の人と顔が見える関係を築き、祭りやイベントの運営にも関わる仲間のような存在です。ひとりが複数の地域と関わることで、人口の取り合いにならないという考え方です。

珠洲市飯田町では、港の復旧がまだ進まず、現在は災害廃棄物の搬出拠点になっています。その近くに、関係人口の拠点となるゲストハウスがあります。

ゲストハウスが生む暮らしのつながり

このゲストハウスでは、長期間泊まるほど1泊あたりの料金が安くなるプランを設定しています。
オーナーの 楓大海さん は、「観光ではなく、暮らしを体験してほしい」という思いから、珠洲の文化を巡るツアーも行っています。

津波の被害を受けながらも、今年6月に営業を再開しました。滞在者や移住者仲間と一緒に食事をとる時間が、地域との距離を自然に縮めています。
『蛸島キリコ祭り』など地域の文化に触れることで、訪れる人は「また戻ってきたい場所」として珠洲を記憶していきます。

銭湯『あみだ湯』が守り続ける日常

珠洲市野々江町にある 海浜あみだ湯 は、地震直後から営業を続けてきました。
1988年から海の見える銭湯として親しまれてきたこの場所では、営業前から休憩スペースに常連客が集まります。

オーナーの 新谷健太さん は、高齢となった先代から事業を引き継ぎ、2023年から運営責任者になりました。
あみだ湯では廃材を燃料にしてボイラーを動かし、値上げを避けて営業を続けています。地震をきっかけに関わったボランティアの中には、珠洲に移住した人もいます。

1分防災の知恵 災害時のトイレ対策

番組の最後には『1分 防災の知恵』として、袋式の携帯トイレの使い方が紹介されました。
自宅の便器に大きめの袋をかぶせ、便座を下ろした上で携帯トイレ用の袋をセットします。45リットルの袋が使いやすいとされています。排泄後は凝固剤を入れ、袋の口をしばって処理します。すぐに捨てられない場合は、ふた付きの容器に入れて保管します。

日本トイレ研究所加藤さん は、「災害時も、いつもと同じ姿勢で使えることが安心につながる」と話しました。

人と人のつながりが示す復興の未来

スタジオでは、「こうしたコミュニティは今、都会では失われつつある。だからこそ復興には大切だと感じた」という声が上がりました。
能登半島地震から2年。復興はインフラだけでは進みません。子ども、家族、地域をつなぐ日常の積み重ねこそが、人口減少の中でも地域を支える力になっています。

NHK【うまいッ!】負けんわい!能登の“食”〜石川・能登半島〜 揚浜塩×能登牛×白米千枚田×輪島の新米|2025年12月11日


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