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Eテレ【グレーテルのかまど】インド ネルー首相のバルフィー Bal BhavanとBal Diwasの起源、甘い由来をたどる旅|2025年11月17日

グレーテルのかまど

インド初代首相ネルーが愛した“子どもたちへの贈り物”とは?心に残るエピソードとバルフィーの物語

グレーテルのかまどで2025年11月17日に放送される『インド ネルー首相のバルフィー』は、インドで長く語り継がれてきたジャワハルラール・ネルーと子どもたちの特別な関わりを、美しい伝統菓子『バルフィー』とともに紹介する回です。

この記事を読むことで、インドの「子どもの日」が誕生した背景、ネルーの子ども福祉への本気の取り組み、そして伝統菓子バルフィーに込められた歴史的な意味を知ることができます。

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ネルー首相と子どもたちの深い結びつき

ジャワハルラール・ネルーは1889年11月14日に生まれ、独立後のインドで初代首相を務めました。多忙な政治家でありながら、彼はどの瞬間でも子どもたちを温かく見守ったことで知られています。

子どもたちはネルーを親しみを込めて『チャチャ・ネルー(ネルーおじさん)』と呼び、ネルー自身も子どもに向けたメッセージを多く残しました。代表的なのが以下の一言です。

『今日の子どもたちが、未来のインドをつくる。私たちがどのように育てるかが国の未来を決める』

インド社会において「子どもは国の未来であり、守るべき宝である」という考え方が自然に広まり、やがてそれは制度として形づくられていきました。

子どもの日誕生の背景にある“ネルーの思い”

1964年、ネルーが亡くなったあと、国民は彼が生まれた11月14日を「子どもの日(Children’s Day / Bal Diwas)」として制定しました。
これは彼が生涯を通して行った“子どもたちのための活動”が国民に深く刻まれていた証ともいえます。

この日インドの学校では、子ども向けの式典や文化行事が行われ、お菓子が配られたり、ネルーを象徴する赤いバラを胸につけたりする風習があります。番組概要にある「仮装」や「お菓子の配布」については地域差があり、すべての地域で同じ形式ではないものの、子どもを祝う雰囲気が国全体に満ちる1日です。

ネルーが残した“子どもたちへの贈り物”

ネルーは政治家としてだけでなく、文化・教育・創造性を高める制度を次々と形にしました。その象徴的なものが次の2つです。

National Bal Bhavan(国家子ども館)

1956年に設立された施設で、芸術や科学、工作など、子どもが自由な発想で学べる場として誕生しました。
ニューデリーに本部があり、インド各地の“Bal Bhavan”として現在まで続いています。
創造の喜びを学ぶ場所として、多くの子どもを支えてきました。

National Bravery Award(国立児童勇気賞)

インドの児童福祉機関によって1960年代から始まった賞で、勇気ある行動を示した子どもを毎年表彰します。
子どもの行動を社会全体で称え、励ますという文化は、ネルーの時代の価値観を引き継いでいます。

子ども福祉・教育への姿勢がインドを変えた

ネルーの時代、子どもの教育・健康・福祉を整えることは国家政策の中でも重要な柱とされていました。
彼の理念は後世にも引き継がれ、映画制作機関の設立、教育の機会拡大、創造活動の支援などへとつながっています。

ただし、子ども栄養支援制度『ICDS』は1975年とネルーの死後に始まった制度であり、これは彼の理念を受け継いだ後の世代が形にしたものです。

“バルフィー”とネルーをつなぐ物語

バルフィーはミルクを煮詰めて作るインドの伝統菓子で、祝日やお祝いごとでよく振る舞われます。
甘いものが好きだったネルーの象徴のひとつとして語られ、子どもの日に配られるお菓子として親しまれる地域もあります。

今回のグレーテルのかまどでは、ヘンゼルがこの『バルフィー』作りに挑戦し、ネルーが子どもたちに向けた思いをひも解いていくという構成です。
放送後に、番組内で語られた事実・コメントは追記して本記事を完成させます。

バルフィの作り方

ここではグレーテルのかまどで紹介されたバルフィのレシピを、まとめています。ココナツバルフィとバラのバルフィ、どちらも工程がしっかりしているので、手順を追うごとに完成へ近づく楽しさがあります。材料は

材料(ココナツバルフィ 2cm角 約36個分、バラのバルフィ 約5個分)

種類 材料名 分量
ココナツバルフィ 牛乳 400g
ココナツパウダー 80g
グラニュー糖 80g
バラのバルフィ コンデンスミルク 110g
グラニュー糖 60g
アーモンドパウダー 120g
無塩バター 10g
ローズウォーター 10滴
食用色粉 適量

ココナツバルフィの準備と作り方

  • フライパンの重さをあらかじめ量り、後で牛乳がどれくらい煮詰まったか確認しやすいようにします。さらに、仕上げ時に使うオーブンペーパー2枚と太さ2cmの棒2本を用意しておきます。

  • フライパンに牛乳を入れて中火にかけ、焦げないように混ぜながら温めます。フツフツと小さく沸いてきたら弱火にし、牛乳が**最初の1/5(80g)**になるまで、底が焦げつかないように混ぜ続けて煮詰めます。

  • 目的の重さになったらグラニュー糖を加え、しっかり溶けるように混ぜます。

  • そこへココナツパウダーを加え、全体がまとまったら火を止めます。とろりとした生地になります。

  • オーブンペーパーの上に広げ、さらに上からもう1枚のオーブンペーパーをのせて麺棒で2cm厚にのばします。厚さを均一にするため、先に準備した2cmの棒が役に立ちます。

  • 常温で冷ましてから2cm角に切り分けます。角がきれいに仕上がり、食べやすい小さな立方体になります。

バラのバルフィの準備と作り方

  • こちらも成形時に必要になるため、オーブンペーパーを2枚準備しておきます。

  • フライパンにコンデンスミルクを入れ弱火で温め、グラニュー糖を加えてよく混ぜます。

  • 砂糖がしっかり溶けたら色粉を加え、全体が均一な色になるように混ぜます。泡が細かく立ち始めたら火を止めます。

  • 無塩バターとアーモンドパウダーを加え、粉っぽさがなくなるまで丁寧に混ぜ、生地をまとめます。アーモンドの香りがやさしく広がる生地です。

  • ローズウォーターを加えて混ぜ、華やかな香りをつけます。ここで香りがバルフィらしさをぐっと引き立てます。

  • オーブンペーパーの上に生地を移し、上からもう1枚のオーブンペーパーを重ね、麺棒で2mmの薄さにのばします。薄くのばすことで、花びらが作りやすくなります。

  • 冷ましてから型で10枚抜き、花びらをつくります。残った生地を小さく丸めて芯にし、そこへ花びらを巻きつけるようにしてバラの形に仕上げます。見た目も美しいバルフィになります。

食べごろと保存方法

できあがったバルフィは、冷めてすぐのタイミングがいちばんおいしく感じられます。温度が落ち着き、生地がほどよく締まって食感も安定します。
保存する場合は常温(25度以下)で保管し、乾燥を防ぐために保存容器に入れます。きちんと密閉しておけば2〜3日はおいしさが続きます。

まとめ

インドの子どもの日がジャワハルラール・ネルーの誕生日になった理由は、彼が生涯をかけて子どもたちの教育・福祉・創造性を守り育てようとした姿勢にあります。
子どもは未来であり、国の力であるというメッセージは、今もインド全土に息づいています。


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