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NHK【探検ファクトリー】埼玉・地球儀工場 まさか手作業だったとは!最新の技術も|草加市の渡辺教具製作所で明かされる地球儀18等分と職人技の手貼り製造工程|2025年11月22日

探検ファクトリー
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地球儀の本当の姿を生み出す“草加の工場探検”が胸を打つ理由

埼玉県草加市にある渡辺教具製作所
ここで作られる地球儀は、学校の教室はもちろん、自宅学習や専門研究など、あらゆる場所で長年信頼されてきた存在です。今回の『探検ファクトリー』では、この工場の中で何が行われているのか、どんな技術が地球儀を支えているのかを番組が追いかけていました。

平面地図ではどうしても避けられない『ゆがみ』。
しかし地球儀は、地球そのものを球体のまま表すことで、国の大きさや位置関係、距離や方角まで自然な状態で理解できます。この記事では、放送内容をもとに、どうやって地球儀が作られ、何が“正確さ”を生み出しているのかを一つひとつ掘り下げます。

草加市の地球儀工場に広がる壮大なものづくりの世界

番組の冒頭では、すっちーさんと中川家 礼二・剛さんが工場に到着し、ずらりと並ぶ地球関連の資料や宇宙の模型に目を奪われます。工場の壁には古い地図、天文学資料、そして世界の地形を細部まで写したパネルが貼られ、渡辺教具製作所が積み重ねてきた歴史が空間全体から感じられました。

工場に入るとまず紹介されたのは、メルカトル図法の世界地図と地球儀の比較。
どちらも縮尺は“4000万分の1”という同じ設定ですが、平面ではグリーンランドが必要以上に大きく描かれる一方、球体ではオーストラリアの方が大きく見えます。同じ世界を見ているのに、表現方法によって印象がここまで変わることは、地理の学習において非常に大切なポイントです。

地球儀には大きく2種類があることも解説されました。
『行政タイプ』は国の境界や都市名がはっきり分かるように表示され、
『地勢タイプ』は山脈・盆地・海溝など、地形の凹凸が視覚的に理解できます。
目的によって使い分けることで、学びの深さが変わっていきます。

衛星データから始まる地球儀作り──18等分という精密さの理由

地球儀づくりは「地図を描くところ」から始まります。
渡辺教具製作所では衛星データをもとに最新の地形や国境線を確認し、細かな修正を行ったうえで、球体に貼るための地図を「18枚のパーツ」に分割します。これは、地球の丸みをできるだけ自然に再現するための最適な分割数で、長年の研究のもと確立された形です。

番組では、『アラル海』の驚くべき変化も紹介されました。
1949年と比べると、現在はなんと「10分の1」ほどの大きさにまで縮小。このような環境変化は世界地図に必ず反映されるため、工場では“いつの地図か”が一目で分かるよう製造年を細かく記しています。地球儀が“時代の記録”でもあることが伝わる瞬間でした。

機械生産の正確さと、人の手が加える最後の品質

次に紹介されたのが、機械による地図の貼り付け工程です。
まず台紙にのりをつけ、18等分された地図パーツをズレないように重ね、専用機械へ設置します。機械は加熱しながら圧力をじっくりと加え、丸みを帯びた球状に近づけていきます。

球体が出来上がった後は、赤道部分を基準に正確にカットする作業。
赤道を中心に切り取ることで、北半球と南半球がきれいに分かれ、後の接着がスムーズになります。

さらに、カッターで内側を丁寧に削り、余分を落としていきます。
この工程は見た目以上に繊細で、削りすぎても足りなくても球の形が歪むため、熟練の技が必要です。ここで接着剤を塗り、半球同士の貼り合わせ作業へと進みます。

接合の基準は、意外にもインドネシアのスラウェシ島
入り組んだ形をしているため、地図のズレがすぐに分かり、もっとも基準点として適しているのです。ここをぴたりと合わせられるかで、地球儀の仕上がりが左右されます。

そして完成後は必ず人の目でチェック。
色のズレ、紙の浮き、わずかなシワまで、職人の目が最終品質を決めていきます。

“たった3時間”しかできない手貼りの世界

地球儀づくりの中でも、もっとも緊張感のある工程が『手貼り』です。
熟練スタッフが球面にコンパスで18等分の線を引き、細い目印を付けるところから始まります。

地図のパーツはまとめて切らず、“切ったらすぐ貼る”というルールが徹底されています。
紙は湿度や温度で伸び縮みするため、切った瞬間が最も扱いやすく、球の丸みに合わせて微調整が効きやすいのです。

手貼りでは、経線の外側を少し残しつつ重ね貼りするのが特徴。
ほんの数ミリの調整で仕上がりが変わるため、一枚一枚に集中力が求められます。
このため、1日にできる作業時間はわずか3時間ほど。
長時間続けると、集中力が落ちて紙のズレやシワが起きやすくなるため、品質を保つための大切なルールになっています。

貼り終えた球体は、気泡が残っていないか、紙が浮いていないかを隅々まで確認し、地球儀としての美しさと精度を確かめていきます。

渡辺教具製作所が地球儀を作り始めた原点

工場が地球儀の生産を始めたのは、今から約90年前。
創業者の渡辺雲晴氏がシンガポールの夜空に心を奪われ、その美しさを再現しようと天文や地球儀の研究を始めたことがきっかけです。この体験から、地球儀の量産体制が整えられ、現在まで続く専門メーカーへと発展しました。

現在では、地球儀のほかにも日本の月探査機『かぐや』関連の模型や、アメリカ航空宇宙局(NASA)の資料や製品など、幅広いラインナップが生産されています。宇宙への興味を喚起し、学びの入口をつくる企業としての役割も果たしています。

まとめ

今回の『探検ファクトリー』は、地球儀がどれほど繊細で奥深い技術から生まれているかを知る貴重な機会でした。衛星データをもとにした地図づくり、18等分の設計、機械と職人が協力しながら行う正確な貼り合わせ、そして3時間だけ集中して行われる手貼り。こうした工程を経て、草加市の渡辺教具製作所から世界へと地球儀が送り出されています。

平面地図では見えない“地球本来の姿”を球体のまま伝える地球儀は、今も学びの中心にある道具です。
そして、その価値を支えているのが、この工場で積み重ねられてきた90年の技術と情熱なのだと深く感じられる回でした。


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