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【NHKスペシャル】1匹500万円“幻のカニ”を追え!能登漁師と再起の物語|輝の条件と価格の理由・久栄丸・蛸島漁港・金沢港|2026年1月1日

NHKスペシャル
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1匹500万円の『輝』に人生を懸ける 能登の海が問いかけたもの

能登の冬の海で、たった1匹が数百万円の値を持つ『幻のカニ』を追う漁師たちがいます。舞台は石川県珠洲市の蛸島漁港令和6年 能登半島地震で港も暮らしも大きく揺らぐ中、それでも海に出る理由がありました。
この記事では、最高級ズワイガニ『輝』とは何か、漁の現場で何が起きているのか、解禁日から金沢港での競りまで、そして久栄丸の漁師たちが再び前を向くまでの道のりを追っていきます。

幻のズワイガニ『輝』が特別な理由

ズワイガニの中でも『輝』は、石川県が誇る最高峰のブランドとして位置づけられています。
単に大きいカニというだけではなく、重さが1.5キロ以上あり、甲羅に傷がなく、硬さがしっかりしていること、脚がそろっていることなど、複数の条件を同時に満たす必要があります。
これらはすべて、身入りの良さと鮮度の高さを示す目安です。甲羅が硬いということは、脱皮してから時間が経ち、身が十分に詰まっている証でもあります。
シーズン中に水揚げされるオスのズワイガニは約39万匹にのぼりますが、その中から『輝』に認定されるのは多い年でも十数匹ほどです。
数の少なさだけでなく、選別の厳しさが重なり、結果として1匹数百万円という評価につながっています。
地震後の能登では、この『輝』が単なる高級食材ではなく、漁が続いている証として、より強い意味を持つ存在になっていました。

カニ漁を占うエビ漁と変わってしまった海底

カニ漁の前に行われるエビ漁は、漁場の状態を知る重要な手がかりになります。
エビ漁もカニ漁と同じ底引き網漁で、海底の様子がそのまま漁のしやすさに表れます。
今回の放送では、エビの漁獲量が伸び悩んだ理由として、令和6年 能登半島地震の影響で海底に大量の泥がたまっていることが示されました。
泥が多いと網が重くなり、引き上げるのに時間と体力がかかります。網がうまく開かず、狙った場所を十分にさらえないこともあります。
この海の変化は、カニ漁にもそのまま影響します。
漁師たちは、目に見えない海底の変化を、エビ漁を通して実感しながら、本番のカニ漁に備えていました。

地震後の蛸島漁港と仮設住宅での暮らし

石川県珠洲市の蛸島漁港は、地震によって大きな被害を受けました。
岸壁や施設が損傷し、船を横付けして水揚げすることが難しい状態が続きました。
その結果、水揚げは一時完全に止まり、漁師たちは収入の道を断たれました。
北濱寧も仮設住宅での生活を続けています。入居期限は当初2年とされていましたが、状況を受けて延長されています。
町では、地震をきっかけに土地を離れる人が増え、かつてのにぎわいは失われました。
それでも、漁港が完全に機能しなくても、漁を再開しようとする動きは止まりませんでした。
カニ漁は地元の漁師にとって、地震の前から変わらない生活の柱であり、港が再び動き出すことは、暮らしを取り戻す第一歩でもありました。

親子で挑んだ再出発と失われた時間

北濱寧は、2023年に漁師を志す息子・稜人とともに漁に出るため、漁船久栄丸を新調しました。
親子で同じ船に乗り、同じ海に向かうという新たなスタートでした。
しかし、そのわずか4か月後の2024年1月1日、能登半島地震が発生します。
港は壊滅し、水揚げは止まり、さらに若い乗組員を1人失うという出来事が重なりました。
北濱は一時、廃業も考えたと語っています。
それでも稜人は、漁師を続ける意志を失いませんでした。
地震後、自分の船を失った漁師たちが久栄丸の乗組員として加わり、それぞれが再起をかけて同じ船に乗ることになります。
この船は、親子だけでなく、再出発を目指す漁師たちの拠り所になっていきました。

解禁日の夜と海底から現れた大きなカニ

11月5日、深夜0時。カニ漁の解禁を迎えます。
北濱は夕方に一度自宅へ戻り、仮眠を取ろうとしますが、気持ちが高ぶり眠れなかったと放送で語られています。
家族に見送られ、21時半に出航。3時間かけて漁場へ向かいました。
0時ちょうど、カニ漁が始まります。
避難して離れて暮らしていた息子夫婦が再び蛸島で暮らし始めたこともあり、北濱は改めて漁師として踏ん張らなければならないと感じていました。
夜通し続いた漁の末、夜明け前に引き上げた網の中から、ひときわ大きなカニが姿を現します。
泥にまみれながらも存在感のあるそのカニは、帰港後の計量で1.6キロと分かり、『輝』の条件を満たす可能性がありました。

金沢港での目利きと450万円の競り

水揚げされたカニは金沢港へ送られ、石川県各地から集まったカニとともに並べられます。
解禁日に水揚げされたオスのズワイガニは3万3894匹。その中から『輝』の候補が港の一角に集められました。
目利き人は、重さや大きさだけでなく、甲羅の状態、脚のそろい方、鮮度を細かく確認していきます。
最終的に『輝』と認定されたのは1匹だけでした。
競りの結果、そのカニは450万円で落札されました。
残念ながら、その『輝』を水揚げしたのは久栄丸ではなく、同じ蛸島の別の船でした。
北濱は、自分たちの船ではなかった結果を受け止め、至高のカニを手にした仲間の漁師を祝福します。
この場面は、競い合いながらも支え合う能登の漁師たちの関係を象徴していました。

笑っていられる場所を守るために

450万円で落札された『輝』は、金沢の料亭で提供されました。
番組の終盤で、北濱はこの2年間を振り返ります。
助けてくれる人がいて初めて自分があること、船に乗ってくれる仲間や家族、周囲の友人の存在について語りました。
なるようになる、という言葉には、先が見えない状況の中でも海に向かい続けてきた実感がにじんでいます。
自分の周りにいる人たちが笑っていられればいい。
その思いが、結果がどうであっても漁を続ける理由になっています。
『輝』を追う物語は、高級なカニをめぐる話であると同時に、能登の海で生き続けるための再起の記録でした。

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