星野源と松重豊、音楽が導くソウルの物語
このページでは『星野源と松重豊のおともだち(2026年1月21日)』の内容を分かりやすくまとめています。
冬のソウルを歩く 星野源 と 松重豊。2人がレコードを選び、語り、音に耳を澄ませるたび、街の景色がゆっくりと変わっていきます。アナログの温度、鍾路の湯気、そして漢江の風。
どの瞬間にも、長年の“ともだち”だからこそ生まれる静かな高揚がありました。
レコードカフェから韓国音楽シーンの奥深さまで──音楽が2人の旅路を美しく照らしています。
ソウルのレコードカフェで始まる“音の旅”
ソウルの若者に人気のレコードカフェを訪れた 星野源 さんと 松重豊 さんは、温かいデカフェを飲みながらアナログレコードを選び、ゆっくりと針を落としていきます。
最初に流れたクインシー・ジョーンズの「Just Once」は、アルバム「The Dude」の豊かな音をそのまま映し出し、アナログ特有の丸みや厚みが、店内の空気を柔らかく包みこみました。星野さんは、アナログとデジタルの“立ち上がり方の違い”に触れ、音の温度が変わる感覚を語ります。
それを受けて松重さんは、甲本ヒロトさんの家で聴いたアナログレコードの衝撃を思い出しながら、自分にとっての音の原体験を言葉にしました。幼いころに出会った音楽、そして10代の頃、下北沢の中華料理店でアルバイトをしながら星野さんと出会ったことまで話題が広がり、“音楽が人生を紡いできた時間”が自然と重なりました。
続いて流れたのは、シカゴの「Saturday in the Park」。軽やかなホーンとピアノが弾むように響き、松重さんのお気に入りである“戻るところ”の心地よさが際立ちます。
さらに星野さんの選んだ喜多郎の「RISING SUN」では、シンセサイザーの奥行きある音がソウルの冬景色に溶け込み、NHK特集「シルクロード」で広く知られる喜多郎の世界観が、旅の雰囲気をいっそう深めました。
そしてコリーヌ・ベイリー・レイの「Are You Here」。夫を亡くした悲しみから生まれたアルバム「The Sea」の冒頭を飾るこの曲は、静かに胸に染みる歌声が印象的で、2人はしばらく余韻に浸っていました。
ソウル・鍾路で味わうタッカンマリと“ひとり飯文化”
レコードカフェを出た2人は、韓国版の水炊き タッカンマリ を食べに鍾路へ向かいました。
丸ごとの鶏、餅、じゃがいもを煮込むタッカンマリは、湯気とともに食欲を誘い、スープが煮立つほどに旨みが増していきます。あふれる香りに囲まれながら、2人は韓国での食の文化にも話を広げました。
ここで登場したのがドラマ 孤独のグルメ の話題。松重さん主演のこの作品は韓国でも高い人気を集め、“ひとり飯”が受け入れられるきっかけになったと言われています。食事は誰と食べても良いし、一人で味わう時間も尊い──そんなメッセージが韓国の視聴者にも響きました。
鍋を囲む2人の表情には、食と音楽がどちらも“その場で感じる体験”として心に残るという共通点が見えていました。
漢江を望むカフェで聴く日本の名曲とはちみつぱい
午後、2人が訪れたのは、漢江を見渡せる開放的なカフェ。大きな窓から川がゆっくり流れ、地元の人々が行き交う姿が見えます。
ここで星野さんが選んだのが、日本のバンド はちみつぱい の「土手の向こうに」。1970年代の空気を切り取ったような素朴で温かいメロディーは、韓国の景色と重なり、新鮮で懐かしい風景をつくり出しました。星野さんは「韓国の景色に日本の昔の曲をあわせてみたかった」と語り、音楽が国や時間を軽々と超えていく瞬間でした。
RM・DEAN・Q the trumpet 韓国音楽の“現在地”
続いて松重さんが選んだのは、BTSのリーダー RM の「Come back to me」。
最新アルバム「Right Place, Wrong Person」は、世界的アーティストが参加したことで注目され、RMならではの内省的な世界観が色濃く表れています。ソウルの街にこの曲が流れると、都市の喧騒や風がまるで物語の一部のように感じられました。
さらに、星野さんが選んだ DEAN の「Instagram」は、韓国R&Bシーンを象徴する名曲で、SNSとの距離感に揺れる若い世代の心を丁寧に描いた楽曲です。ミニマルなトラックに繊細な歌声が重なり、深夜のソウルのような静かな空気が流れました。
松重さんの2曲目となった Q the trumpet の「gut」では、韓国ジャズ/ソウルシーンの広がりに触れ、2人は“韓国音楽がK-POPだけでは語り切れないほど多彩になっている”と語り合います。アイドルからインディー、ジャズまで、いまの韓国は音楽の層が非常に豊かで、その奥行きに2人は何度も感嘆していました。
韓国と日本、音楽でつながる2人の旅のしめくくり
ソウルの街を巡りながらレコードを選び、鍋を囲み、漢江を眺めて語り合った2人の旅は、音楽が持つ力を改めて感じさせてくれる時間でした。
アナログレコードの温度、タッカンマリの湯気、韓国アーティストの新しい音。どれもが2人の記憶にそっと積み重なり、旅の景色をより深く彩ります。
日本と韓国という枠を超えて音楽が響き合う様子は、見ている側にも大きな余韻を残し、この番組が“ただの旅”に留まらない特別な時間であることを静かに伝えていました。
音楽で街を歩く韓国旅、星野源と松重豊が選んだ音の行き先とは【星野源と松重豊のおともだち(2)韓国】2026年1月14日
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