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Eテレ【おとな時間研究所】能登 被災した建具に新しい命を 建具バンクと珠洲市建具レスキューによる能登半島地震からの再生と建具再利用・保存活動|2026年1月30日

おとな時間研究所
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被災した建具に宿るもう一つの物語

このページでは『おとな時間研究所 能登 被災した建具に新しい命を(2026年1月30日)』の内容を分かりやすくまとめています。
能登の町から消えゆくはずだった建具が、誰かの手で再び息を吹き返しています。地震で壊れた家の記憶をそっと抱えたまま、新しい暮らしへと受け継がれていく姿には、静かで深い力があります。家を失った人、建具を託す人、再利用する人。それぞれの思いが重なり合い、失われたはずの価値がもう一度光を放ちはじめる瞬間を見つめたくなる導入です。

建具バンクとは何か

能登半島地震や豪雨で被災した家が解体されるとき、家の一部として長年親しまれてきた建具がそのまま処分されてしまうことがあります。障子、ふすま、欄間、磨りガラスの引き戸など、地域の暮らしや美意識を映す存在が、一瞬で「廃材」に変わってしまう現実があります。
この状況を少しでも変えたいと立ち上がったのが、建具バンクという仕組みです。建具バンクでは、解体される家から許可を得て建具を引き取り、倉庫に保管し、寸法やデザインの特徴を丁寧にデータ化します。そして、希望する人に無料で譲り、新しい住まいや施設で活用してもらう流れをつくっています。
建具は単なる部材ではなく、家族の暮らしを長年支え、家の温度や光の入り方、空気の流れをつくってきた大切な存在です。再利用されることで、建具そのものが「第二の人生」を歩みながら、被災地の記憶をそっと未来へつなぐ役割も果たします。建具バンクは、その循環が生む希望の物語を、静かに広げています。

建築家・山岸綾が能登で始めた挑戦

建具バンクの中心人物は、建築家の山岸綾さんです。山岸さんは名古屋を拠点に活動しながら、能登で開催されてきた芸術祭にも深く関わり、地域の人の生活文化に寄り添ったデザインを続けてきました。地元の民具を集め、現代美術と組み合わせた展示を行うなど、日常の道具が持つ「物語」に着目する姿勢が常に一貫しています。
地震と豪雨で多くの家屋が倒壊し、住民が日常の道具を残す余裕すら失いかけている状況を見て、山岸さんは「せめて建具だけでも救い出したい」と強く感じたといいます。一枚一枚を家から取り外して運び出す作業は重労働で、泥の中に埋もれた建具を洗浄し、記録し、保管するまでには多くの時間と手間がかかります。
それでも山岸さんは毎月珠洲市へ通い、地元の有志やボランティアと協力しながら、建具のレスキューを続けています。倉庫には600枚を超える建具が整然と並び、訪れた人は自由に見て触れることができます。山岸さんの行動は、単なる部材救済ではなく、能登の暮らしを未来へ残す文化活動として、大きな存在感を放っています。

被災した家から建具を託す人の思い

建具バンクに建具を託す人は、どなたも複雑な気持ちを抱えています。代々受け継がれてきた家が突然住めなくなり、解体を決めざるを得なかった人。高齢になり、元の土地で生活再建することが難しいと判断した人。どのケースにも共通するのは、建具に宿る思い出の重さです。
「家は壊してもいい。でも、この建具だけは誰かに使ってほしい。」
そう口にする人も少なくありません。子どもの背丈を刻んだ柱の横にあった引き戸。正月に家族が集まる座敷を仕切っていたふすま。長い年月をともに過ごしてきた建具を手放す決断は簡単ではないのです。
建具バンクでは、建具の大きさや素材だけでなく、持ち主の話に耳を傾け、一枚ごとに「どの部屋で使われていたのか」「どんな思い出があるのか」といった背景も記録しています。その物語は、次に使う人へ受け継がれることで、建具の価値をさらに豊かにしていきます。番組では、この「託す人」の胸の奥にある葛藤や希望を丁寧に描き出しています。

村上ゆりさん一家 新しい暮らしと建具の再利用

番組に登場する村上ゆりさん一家は、能登地震で家が全壊し、別の家を借りて暮らしています。新しい住まいは最低限住める状態ではあったものの、温かさを感じるには程遠く、家族は少しずつ補修を進めていました。
そんなときに知ったのが建具バンクの存在です。村上さん一家は倉庫を訪れ、数多くの建具の中から、自分たちの暮らしにしっくりくる引き戸やふすまを選びました。建具は新築品にはない味わいがあり、取り付けるだけで家全体の空気が驚くほど柔らかく変わったといいます。
現時点で番組内容以上の細かな再利用の方法は公開されていませんが、建具を取り入れた空間は、家族の生活に安心と落ち着きを運び、新しい家に「自分たちの居場所」が生まれていく過程が丁寧に映される予定です。大切なのは、誰かの暮らしを支えてきた建具が、別の家でまた息を吹き返しているという事実です。村上さん一家の再建の歩みには、建具が持つ力が静かに寄り添っています。

建具がつなぐ能登の記憶と未来

能登地域では、震災と豪雨によって多くの家屋や施設が大きな被害を受けました。その中には、地域の歴史を保管してきた資料館やミュージアムも含まれ、泥かきやレスキュー活動が続く日々でした。建具もまた、生活文化を象徴する「小さな歴史資料」として失われる危機にありました。
建具をレスキューし、別の場所で再利用するという試みは、単なる物資活用の枠を超え、「地域の記憶をいかに残すか」という問いに対するひとつの答えになっています。建具を使った空間には、能登の職人が生み出した技術や模様、生活の知恵がそのまま息づいています。
番組では、建具を託す人、預かる人、活用する人、それぞれが抱える思いを通して、建具が“過去と未来をつなぐ橋”のような存在であることが鮮やかに浮かび上がります。壊れた家は元には戻らなくても、建具に込められた文化や記憶は、形を変えて確かに生き続けています。
「おとな時間研究所」が今回取り上げるテーマは、モノと心の関係、人と地域のつながりを見つめ直すきっかけになります。能登で生まれた新しい循環の物語は、静かでありながら力強い希望の灯として、多くの人の心に響く内容になっています。

まとめ

放送内容と異なる場合がありますが、番組の主旨に沿って分かりやすくまとめています。
能登で失われかけた建具が、人の思いを乗せて新しい暮らしへ受け継がれていく姿は、とても静かで力強い物語です。託す人、預かる人、再び使う人の心が重なり、地域の記憶が形を変えて生き続けることを実感できます。

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