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NHK【クローズアップ現代】カーリング女子日本代表フォルティウスの再起の道|吉村紗也香 初の五輪挑戦とクラブチーム改革・白井一幸メンタルトレーニング|2026年2月3日★

クローズアップ現代
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逆境からつかんだ光

このページでは『クローズアップ現代 逆境をはねのけ初の金メダルへ カーリング女子(2026年2月3日)』の内容を分かりやすくまとめています。

スポンサー契約の終了、代表決定戦での敗退。何度も心が折れそうになる出来事を乗り越え、フォルティウス は自分たちの力を信じ続けました。札幌のリンクで積み上げた日々は、やがて日本代表として世界に挑む力へと変わっていきます。彼女たちの結束、成長、そして 金メダル への強い覚悟が、静かな炎のように胸に残る回です。

フォルティウスが挑む ミラノ・コルティナオリンピック への道

この回の クローズアップ現代 では、スタジオに実寸大のカーリングシートが再現され、視聴者は一気に氷上の緊張感の中に引き込まれます。蹴り出し位置からハウスの中心まではおよそ40メートル。ボウリングのレーン約2本分という距離感が、まずカーリングという競技のスケールをはっきり見せていました。
モニターに映し出されたハウスの映像では、黄色のストーンが赤のストーンよりわずかに内側に入り、1点が入る場面を紹介。ここで「どれだけ数ミリの差を争う競技なのか」という核心が、視覚的に叩き込まれます。
その氷の上で、フォルティウス が背負っているのは、ただの「出場」ではありません。番組は、彼女たちが目指すのは ミラノ・コルティナオリンピック での「初の金メダル」だと、はっきりと言い切っていました。
フォルティウスは札幌市を拠点に2011年に結成された女子カーリングチームで、チーム名はラテン語で「より強く」を意味します。長年トップレベルで戦い続け、カナダ遠征を繰り返しながら世界で勝つ力を磨いてきた、まさに“日本代表にふさわしい集団”です。
3日後に開幕する ミラノ・コルティナオリンピック を前に、このチームがどんな逆境を越えてきたのか。番組は氷上のルール解説から一気に、人間ドラマの核心へと踏み込んでいきます。

常呂発“天才” 吉村紗也香 をのみ込んだ挫折とチーム崩壊危機

物語の中心にいるのが、スキップであり“司令塔”の 吉村紗也香 です。北海道の 常呂町 で生まれ育ち、高校生の頃には日本選手権で表彰台に立ち“天才”と呼ばれていました。常呂は、平昌銅メダル・北京銀メダルの ロコ・ソラーレ をはじめ、日本を代表する選手を次々と生んできた「カーリングのまち」です。町内には専用の アドヴィックス常呂カーリングホール があり、人口規模からは想像できないほど多くの住民がカーリングに親しんでいます。
しかしカーリングは“個人選考”ではなく、“勝ち上がったチームそのもの”が代表になる競技。どれだけ実力があっても、チームとして勝ち切れなければ五輪には届きません。吉村選手は3大会連続でオリンピックを逃し、そのたびにライバルであるロコ・ソラーレが躍進していく姿を見てきました。
最大の屈辱は前回、北京五輪の代表決定戦。先に3勝したチームが五輪切符をつかむシリーズで、吉村率いるフォルティウスは2勝1敗と王手をかけながら、第4戦終盤で痛恨のショットミスを犯します。普段なら決められるはずのドローを外し、相手に2点を献上。試合の流れは一気にロコ・ソラーレへと傾き、そこから3連敗。4度目の挑戦も、指の間から砂のようにこぼれ落ちていきました。
敗戦のわずか2日後、追い打ちをかけるようにスポンサーからの契約終了が告げられます。2011年から支えてきた北海道銀行との契約が切れ、「北海道銀行フォルティウス」の看板は消えました。
仕事も活動資金も失い、チームは解散寸前。結婚していた吉村選手は「このタイミングで出産し、競技から離れるべきなのか」という現実的な選択肢を突きつけられます。番組は、この瞬間を“チーム最大の危機”として描き、視聴者に彼女たちの背負ってきた重さを突きつけていました。

スポンサーゼロからの再出発と、母になったスキップの決断

ここで手を差し伸べたのが、当時チームメイトだった船山コーチです。「一度休んで出産したら、また戻ってくればいい」。そう背中を押され、吉村選手は出産と復帰の道を選びます。実際に彼女は2023年に第1子を出産し、約1年の休養を経てリンクに戻ってきました。
そのころ、フォルティウスはスポンサーゼロの状態で、再出発のための資金集めに奔走していました。国際大会に挑み続けるには、海外遠征の渡航費・滞在費・リンク使用料など膨大な費用がかかります。彼女たちは企業を1社ずつ訪ね、協賛を呼びかけ、その数は100社を超えるほどに膨れあがりました。
札幌のリンクで氷上練習を続けながら、秋には毎年のようにカナダ遠征に出て、現地のトップチームとの対戦を重ねる。世界ランキングのポイントを積み上げながら、同時に自分たちの戦術を磨き、どんな氷にも対応できる「世界基準のチーム」へと進化していきます。
番組では、海外遠征中に選手たちが一軒家を借りて自炊をしながら生活する様子も紹介されました。朝は自分たちで朝食をつくり、洗濯や掃除も分担しながら、合間には戦術ミーティング。こうした“合宿生活”そのものがチームワークを深め、氷上での一体感にも直結していることが、映像から強く伝わってきます。
母となって戻ってきた吉村選手は、単なるエースではなく、若手を包み込むリーダーとしてチームの中心に立ちます。「オリンピックに行きたい」から、「この仲間と、家族と一緒に金メダルを取りに行く」へ。目標の重さが変わったことで、彼女の言葉には一段と説得力が増していました。

メンタルノートとイメトレが生んだ世界最終予選ノルウェー撃破

フォルティウスが“勝ち切れるチーム”へ変貌した最大の要因として、番組が強調したのがメンタル面の改革です。メンタルコーチを務めるのは、野球日本代表のヘッドコーチとしてWBC世界一にも貢献した 白井一幸。プロ野球・日本ハムで長年コーチを務めた名コーチが、カーリングチームのマインドを一から鍛え直しました。
前回の北京代表決定戦では、「王手をかけた」という状況そのものが体をこわばらせ、普段ならできるショットを外してしまったと分析。そこで導入されたのが、“目標設定ノート”と徹底したイメージトレーニングです。
ノートには
・自分が目指す理想の姿
・なぜそのゴールを目指すのか(理由)
・目標をかなえた時に周りがどう喜ぶか
・そのために今日から何をするか(具体的行動)
を細かく書き込みます。それをチーム全員で読み合わせ、お互いの目標と弱さを理解し合うことで、「失敗しても責めない」「気持ちをすぐ前向きに戻す」文化を作り上げていきました。
さらに番組が紹介したのが、世界最終予選を前に行われた“優勝のリハーサル”。リンク上でストーンを運びながら、五輪出場を決めた瞬間の動きや表情まで細かくシミュレーションしていました。あらかじめ“最高の瞬間”を体で覚えておくことで、本番の極限状態でも前向きな感情を呼び起こせるようにする狙いです。
合宿中、調子を崩した吉村選手にいち早く声をかけたのはリザーブの小林未奈選手。右足のわずかなブレを指摘し、他のメンバーも一緒にフォームを確認していきます。ミスを責めるのではなく、課題をチーム全体の問題として解決する。その姿こそが、フォルティウスが「逆境をはねのける力」を手に入れた証でした。

11日間の死闘を戦い抜き、カーリング女子 初の金メダルへ

舞台はカナダ・ケロウナで行われた世界最終予選。8チーム中上位2チームだけが カーリング女子 の五輪出場権を得るという、容赦のない戦いです。
フォルティウスは予選リーグで6連勝と波に乗りながらも、ノルウェーとの一戦で逆転負けを喫し2位通過。それでも翌日の決定戦では、あのメンタルノートとイメージトレーニングの成果を発揮し、6–5の僅差でリベンジ勝利。ついにミラノ・コルティナへの切符をつかみました。
スタジオには、北京銀メダリストの 石崎琴美 も登場し、フォルティウスの強さを「どんな状況でもカーリングを続けたいという強い意志と、それを支え合うチームの絆」と語ります。彼女自身、ロコ・ソラーレとして同じリンクに立ってきたからこそ、その言葉には重みがありました。
大会本番の カーリング女子 競技は、11日間にわたってほぼ毎日試合が組まれ、最初の4試合は1日に2試合という過密スケジュール。体力だけでなく、戦況を読み続ける思考力もすり減っていきます。だからこそ、オンとオフの切り替え、短時間で心身をリセットする工夫が金メダルへの決定的なカギになります。
番組のラストで語られたのは、「まずは予選リーグを突破すれば、金メダルは現実的な目標になる」という見立てでした。カーリングの“聖地” 北見市・常呂で生まれた天才少女が、挫折と喪失を経て、母となり、仲間と共に再び世界の頂点に挑もうとしています。
クローズアップ現代 のこの回は、技術や戦術の解説を超えて、「逆境をはねのけるとはどういうことか」をリンクの上で示した一夜でした。視聴者は、彼女たちがストーンを放つたびに、その一投の裏側にある年月と覚悟を感じ取らずにはいられません。

【新プロジェクトX】カーリング 極寒の町に熱狂を〜じっちゃんが夢をくれた〜|常呂町発・小栗祐治が生んだロコ・ソラーレの原点|2026年1月16日

フォルティウスのメンバーを紹介します

しげゆき
しげゆき

フォルティウスを語るうえで欠かせない5人の選手について、筆者からの追加情報としてまとめて紹介します。それぞれの歩みや実績を知ると、チームの強さがより立体的に見えてきます。

吉村紗也香選手の歩み

吉村紗也香選手は北海道北見市常呂町でカーリングを始め、ジュニア時代から国内外の大会で実力を示してきました。世界ジュニア選手権に3年連続で出場し、若い頃から大舞台を経験しています。大学卒業後にフォルティウスに加入し、チームの中心として成長し続けています。日本カーリング選手権では複数回優勝し、太平洋アジア選手権の金メダルも獲得しています。長年積み重ねた経験と正確な判断力が大きな強みで、代表決定の大切な試合でも冷静にチームを導きます。

小野寺佳歩選手の存在感

小野寺佳歩選手は北海道北見市出身で、中学からカーリングを始めました。ソチオリンピックにも出場した実力者で、豊富な経験がプレーに生かされています。国内外の大会で結果を残し、日本カーリング選手権でも複数回優勝しています。サードとしてチームの戦術を支え、力強いスイープと繊細なショットで試合の流れを整えます。特に重要な場面で安定したプレーを見せることが多く、フォルティウスの安定感を作る選手です。

小谷優奈選手の成長

小谷優奈選手は神奈川県相模原市出身で、ジュニアの頃から全国でトップレベルの成績を残してきました。日本カーリング選手権の優勝経験があり、世界選手権への出場も果たしています。セカンドとして多くの役割を担い、試合の中盤を支える存在です。多彩なショットを使いこなし、場面に合わせたプレーができます。フォルティウスに加入してからも着実に力を伸ばし、チームに欠かせない選手になっています。

近江谷杏菜選手の土台づくり

近江谷杏菜選手は北海道北見市常呂町生まれで、小学生からカーリングを続けています。チーム青森で経験を積み、バンクーバー五輪にも出場した実績があります。フォルティウスではリードとして試合のきっかけを作る重要な役割を担い、正確なショットと力強いスイープでチームを支えています。国際大会の経験も豊富で、氷の変化を読む力が高く、試合全体の流れを整える存在です。

小林未悠選手の新しい風

小林未悠選手は北海道釧路市出身で、ユースオリンピックの銀メダルを持つ若い選手です。リザーブとしてフォルティウスに加入し、チームを支える大切な役割を担っています。ジュニア時代から全国大会で活躍しており、国際大会での経験も豊かです。積極的に学び続ける姿勢が評価され、チームにフレッシュな力をもたらしています。


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