白髪の常識が変わる瞬間
このページでは『あさイチ(2025年4月9日)』の内容を分かりやすくまとめています。
たった1本気づくだけで心がざわつく白髪。でも、その世界がいま大きく動き始めています。研究者たちは、植物の力で黒髪がよみがえる可能性に迫り、視聴者のリアルな悩みも次々と明らかに。
白髪を“隠す時代”から、“選べる時代”へ。あなたの髪の未来を変えるヒントが、ここにあります。
白髪染めのリアルな悩みと日本人の“白髪観”の変化
番組の冒頭では、大阪府や福岡県など各地から寄せられたメッセージを手がかりに、日本人の白髪への本音が浮かび上がっていました。
「真っ黒な髪をキープしてきたけれど、白髪を目立たなくするために思い切って金髪にした」という声は、もはや“隠す”だけではなく、白髪をきっかけにヘアスタイルそのものを楽しもうとする流れが広がっていることを物語っています。金髪やハイライトで全体を明るくすると、根元から伸びてくる白い部分とのコントラストがやわらぎ、「プリン状態」が目立ちにくくなるメリットがあります。
一方で、「いつもは平気なのに、昨日の白髪染めでは頭皮が激しくしみて、皮膚がただれたように痛かった」という福岡県からのメッセージも紹介されました。花粉シーズンは肌が敏感になりやすく、頭皮も同じようにバリア機能が落ちているため、カラー剤の刺激を強く感じやすくなります。実際、花粉や乾燥などで肌のバリア機能が低下すると、普段なら問題のない化粧品やヘアカラーでもしみたりかゆくなったりすることが、皮膚科学の分野でも指摘されています。
番組では、「真っ黒に染め続ける」か「明るくして目立たせないか」という二択ではなく、「肌や頭皮の状態に合わせて、どこまで攻めるかを考える時代になっている」と断定的に掘り下げていました。白髪染めは見た目の問題だけでなく、頭皮の健康とセットで考えないといけない――そんなメッセージが、視聴者の体験談からはっきりと伝わってきます。
白髪が黒髪に戻る!?ヤーバサンタと日本発の最前線研究
この特集の中心となったのが、「白髪は本当に黒髪に戻せるのか?」という、誰もが気になるテーマです。番組に登場した伊藤さんは、10年以上白髪研究に取り組んできた研究者。まず基本として、髪の色は色素細胞が作るメラニンが、毛母細胞に受け渡されることで黒髪に見える、というメカニズムが整理されました。加齢やストレスなどの影響で、このメラニンの受け渡しがうまくいかなくなると、髪は色を失って白髪になります。
伊藤さんが見つけたカギは、カモミールエキス・タイムエキス・葛根エキスという3つの植物成分。これらを配合したローションを16人に3か月間使ってもらったところ、全体的に白髪がうっすらと目立ちにくくなったという結果が得られたと紹介されました。ここで重要なのは、「真っ白が一気に真っ黒になる」という劇的な変化ではなく、「地毛の黒髪と自然になじむ程度に、白い部分の存在感が薄れていく」という点です。
さらに、番組では大手化粧品メーカーで働く伊藤健さんの研究も取り上げられました。彼が注目したのは、アメリカ先住民のあいだで“聖なるハーブ”として重宝されてきたヤーバサンタという植物。現地では喘息や骨折の治療などにも使われてきた薬草で、このヤーバサンタに多く含まれる成分「ステルビン」が、色素細胞を活性化してメラニンの生成を促す働きを持つことが判明したのです。
伊藤健さんのチームは、ヤーバサンタエキスを配合した美容液を10人に半年間、朝晩使い続けてもらう試験を実施。番組では「全員で白髪が黒髪方向に戻る変化が確認できた」と紹介していました。国内メーカーの公開資料でも、ヤーバサンタ由来の成分が、色素細胞と色素幹細胞の両方を広く活性化し、白髪の改善と予防の可能性があると報告されています。
ただし、こうした成分を使ったアイテムは、日本の法律上「化粧品」に分類されるため、「白髪が黒髪に戻る」と効果効能をストレートにうたうことはできません。番組でも、「世界と比べても日本の白髪研究はかなり進んでいるが、法律上、言えることには限界がある」とハッキリ触れていました。とはいえ、国内外の最新研究でも、白髪の一部は条件次第で黒に戻る可能性があることが示されつつあり、日本発の研究はその最前線にいると言っていい段階です。
白髪クイズで分かる「白髪の性格」と紫外線リスク
番組中盤では、「白髪クイズ」という形で、私たちが知らない白髪の“性格”が次々と明かされました。
最初の問いは「白髪と黒髪、成長が早いのはどっち?」。答えは白髪です。具体的には、白髪の方が黒髪よりもわずかに成長スピードが速いとされています。ほんの数%の差ですが、伸びるペースが早いということは、それだけ「生えてきた根元が目に入りやすい」状態を作ってしまう、いわば“主張の強い髪”だといえます。
次のクイズは「白髪と紫外線は関係あるか?」というもの。出演者全員が「ある」と答え、結果もその通りでした。分け目にあたる部分と、髪で隠れた部分を比べると、分け目は白髪が多く、頭皮の日焼けも強い傾向があると解説されました。つまり、分け目は日差しを真っ先に受ける“最前線”であり、紫外線ダメージが白髪を加速させる可能性が高いゾーンなのです。
ここで番組が強調していたのが、紫外線対策の重要性です。
・分け目をこまめに変える
・つば広の帽子をかぶる
・紫外線カット機能のあるヘアオイルを使う
といった対策は、見た目のエイジングケアであると同時に、将来の白髪を増やさないための“先手”でもあります。最近の研究でも、頭皮を含む皮膚に対する紫外線ダメージが、色素細胞や毛包の老化を早める一因になっていることが報告されています。
興味深いのは、「帽子をかぶると蒸れて抜け毛や白髪が増えるのでは?」という、よくある不安への回答です。番組では、帽子あり・なしで頭部の湿度を比較した実験が紹介され、その差はほとんどないという結果に触れていました。むしろ、乾燥しすぎた頭皮や、汚れが残っている状態の方がトラブルを起こしやすいため、「きちんと洗うこと」「適度な保湿をすること」が重要だとまとめられています。
こめかみに白髪が集まる理由とストレス・表情筋の関係
3つ目のクイズは「白髪が生えやすいのはどの部分か?」というもの。出演者からは襟足などさまざまな答えが出ましたが、正解はこめかみでした。番組の解説によると、こめかみ周辺には表情筋が集中しており、代謝が非常に高い場所です。そのぶん活性酸素が生まれやすく、結果として色素細胞や色素幹細胞へのダメージが蓄積し、エイジングとともに白髪が増えやすくなると考えられています。
さらに、番組ではストレスと白髪の関係にも踏み込みました。世界的に有名な研究として、ハーバード大学のグループが「強いストレスが毛包の色素幹細胞を傷つけ、白髪を増やすメカニズム」を解明したことなどが紹介されています。
強いストレスは交感神経を一気に高ぶらせ、その結果、毛包にある色素幹細胞がダメージを受けてしまう――この流れが分子レベルで示されつつあるのです。
番組のまとめはとてもシンプルで力強いものでした。
「できるだけ笑って、ストレスをためないこと」
笑うことで表情筋が動き、血流が促されるだけでなく、ストレスホルモンも下がることが知られています。精神的なストレスケアが、白髪予防にもつながるというメッセージは、ハーバード大学などの研究とも呼応する内容になっています。
専門家おすすめ頭皮マッサージと毎日の白髪ケア習慣
後半では、伊藤さんが自ら行っている頭皮マッサージが具体的に紹介されました。
まずは生え際から。指の腹を額の生え際に置き、つむじに向かって円を描くようにグッと引き上げていきます。朝と夜、1日2回この動きを習慣にすることで、額から頭頂部へ向かう血流をしっかりと促すことができます。
後頭部は、襟足のくぼみに親指を置き、後頭部の丸みに沿って円を描くように引き上げます。長時間のデスクワークなどで首・肩がこっている人は、この部分が特に固くなりがちです。ここをほぐしておくと、頭全体の血流が一気にラクになり、じんわりと温かさを感じやすくなります。
さらに、頭頂部と側頭部には少し強めのアプローチが紹介されました。頭頂部では、両手を組んで手のひらの付け根で“ハチ”を挟むようにし、頭皮を持ち上げるイメージでググッと引き上げます。側頭部は、耳の上に手のひらを当て、目尻がキュッとつり上がるくらいの力で円を描くようにもみ上げていきます。
番組では、「頭皮が硬い人ははげになるリスクが高いという研究がある」としつつ、「血行を良くして頭皮を柔らかく保つことが白髪対策にも重要」ときっぱり説明していました。実際、長期のマッサージ介入で頭皮血流が改善したという報告もあり、6か月継続した人は、していない人に比べて頭皮の血行状態がよくなったというデータが紹介されています。こうした「毎日できる頭皮マッサージ」は、高価なアイテムを使わなくても、時間さえかければ誰でも実践できる強力なセルフケアです。
伊藤さん自身も、白髪対策として「最初から真っ黒には戻さず、明るめの色で染めて、生えてきても目立たないようにしている」と明かしていました。研究者だからこそ、「完璧な黒」にこだわりすぎず、“目立たせない工夫”と“頭皮ケア”の両立を重視しているのが印象的でした。
白髪染めの選び方とジアミンアレルギー・白髪染め専門店の今
最後のパートでは、ジアミンアレルギーと白髪染め専門店について、かなり踏み込んだ解説が行われました。ジアミンアレルギーとは、一般的な酸化染毛剤に含まれる「パラフェニレンジアミン」などの成分に対して起こるアレルギー反応のこと。かゆみや赤み、腫れだけでなく、ひどい場合には水ぶくれやただれにまで発展することがあります。一度発症すると、その後アレルギーが“治る”ことは基本的になく、「以後はジアミンを含むカラー剤は避けるべき」と専門家は断言しています。
番組で伊藤さんは、ジアミンアレルギーが疑われる人に向けて、ヘアマニキュアやカラーシャンプーなど、髪の表面だけを染めるタイプのアイテムを選ぶよう勧めていました。これらは髪の内部まで薬剤を浸透させない分、色持ちはやや短くなりますが、頭皮への負担は大きく軽減できます。最近は、シャンプーやトリートメントのように使うタイプの白髪染めも増えており、「毎日少しずつ染めて、急激な変化を避ける」という新しい考え方も広がっています。
視聴者からは、「白髪染め専門店は料金が安く、短時間で終わるので助かっている」という声も紹介されました。カットやパーマは行わず、カラー施術に特化することで、回転率を上げ、価格を抑えるビジネスモデルの店が増えています。一方で、「親の白髪染めを手伝わされた経験から、自分は絶対に染めないと決めた」「一度も白髪染めをしたことがない」という“ノーカラー派”のエピソードも紹介され、番組は白髪との付き合い方の多様性を強く打ち出していました。
締めくくりに大吉さんが、「白髪も薄毛も遺伝しない、と先生から聞いて衝撃だった」と語った一言は、多くの視聴者にとっても大きな気づきだったはずです。最近の研究でも、白髪には遺伝的要因だけでなく、生活習慣やストレスなどの環境要因が大きく関わることが分かってきています。
つまり、私たちは今日からの暮らし方とケア次第で、白髪との距離を自分らしくデザインできる時代に生きている、ということです。
この放送回は、単なる「白髪のお悩み相談」を超えて、最新の白髪研究と日々のセルフケア、そして価値観の変化まで一気につながる、まさに“白髪対策決定版2025”と呼ぶにふさわしい内容になっていました。
ご注意とまとめ
この記事は放送内容をもとに構成していますが、一部に実際の放送と異なる場合があります。あらためて、今回の特集では白髪の最新研究、黒髪に戻る可能性、そして日常のケア方法まで幅広く紹介されました。私たちがこれから選ぶ髪の未来に、確かな道しるべを示してくれる内容でした。
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白髪になりやすい生活習慣チェックリスト

ここからは、番組内容に合わせて、筆者からの追加情報として白髪に悩みやすい人の生活習慣を紹介します。日々の何気ない行動が、髪の色に影響することがあるため、とても大切な視点になります。
睡眠のリズム
毎日の睡眠が不規則だったり、夜遅くまで起きている生活が続くと、髪を作る働きが弱くなりやすいです。寝ているあいだに、髪の根元では黒髪のための栄養やサポートが行われます。睡眠が短いとこの時間が足りなくなり、色を作る細胞の働きが追いつかず、白髪が増えやすくなることがあります。
紫外線のあびすぎ
外に出るときに帽子をかぶらなかったり、分け目に光があたり続ける生活をしていると、頭皮に紫外線の刺激がたまりやすくなります。紫外線は髪の根元にダメージを与えて、色を作る細胞を弱らせてしまうことがあります。とくに分け目は光があたりやすいので、こまめに変えるだけでも白髪の負担を減らせます。
ストレスのたまりすぎ
強いストレスが続くと、体がずっと力んだままになり、髪に必要な血の流れが弱くなります。血の流れが止まると、髪の根元に栄養が届きにくくなり、色を作る細胞が働きにくい状態になります。笑ったり、深呼吸したり、気持ちがゆるむ時間を作ることで、白髪の進み方がゆっくりになることがあります。
頭皮ケアの不足
頭皮をほぐす時間が少なかったり、シャンプーのときに強くこすってしまうと、頭皮がかたくなりやすいです。かたい頭皮は血の流れが悪く、色を作る細胞が働くための環境が整いません。やさしく洗って、指の腹で頭皮を動かすようにするだけでも、黒髪のための土台づくりにつながります。
これらのポイントを知っておくと、毎日の生活の中で白髪を増やしにくい習慣を選びやすくなります。
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