「秋の茨城の魅力&マイナ保険証の今」
秋の茨城の知られざる楽しさと、12月から大きく変わる保険証の制度。その両方を一度に知ることができる、とても内容の濃い回でした。番組では、茨城の食と文化の魅力、能登の皆さんの思い、そしてマイナ保険証をめぐる最新事情まで一気に紹介されました。視聴後の満足度が高い回で、特に「暮らしに直接役立つ情報」がぎゅっとつまっていました。
Eテレ【おとな時間研究所】探訪 しょうゆ日本の味 茨城の木おけ製法と岩手“奇跡のしょうゆ”復興物語|2025年9月26日放送
マイナ保険証はどう変わる?新しい制度を一度に理解する
番組冒頭では、12月2日以降“従来の保険証が使えなくなる”という、誰にとっても避けられない大きな話題が取り上げられました。オープニングの挨拶のあと、鈴木奈穂子さん、博多大吉さん、博多華丸さんによる朝ドラ受けが入り、空気が和んだところで本題へ。
マイナ保険証はすでに国民の約7割が登録していると言われ、登録方法は
・マイナポータル
・セブン銀行ATM
・医療機関・薬局の顔認証付きカードリーダー
の3つが紹介されました。特に「本人の知らないうちに登録しているケースがある」という説明は、視聴者にとって大きな気づきになったように感じました。
さらに、マイナ保険証にすることで得られるメリットとして
・『データに基づくよりよい医療』
・『高額療養費制度の簡略化(自己負担だけ支払えばよい)』
が紹介され、制度との距離が少し縮むような印象でした。
一方、移行していない人のための資格確認書についても丁寧に紹介されました。東京・千代田区の計機健康保険組合では、加入者の約1万6000人がまだマイナ保険証に移行しておらず、そのため資格確認書の発送作業が進められていました。国は窓口混乱を抑えるため、来年3月末までは資格情報さえ確認できれば受診できるよう医療機関へ通知していると説明され、移行期の不安に寄り添う内容でした。
“応援ソング”がつなぐ能登の人々の思い
続いては、心に響く特集。大吉さんと浅井理アナが能登を歩き、人々が「自分を励ますために聴く曲」を聞き取る旅です。
まず登場したのは、金沢の学校に通いながら地元のお寺を継ぐため勉強中の聖川つぼみさん。金沢を出るときに聴くのが『ハナミズキ』、能登島に近づくと『Story』、入るころに『何度でも』。場所ごとに曲を変える、その丁寧な思いがとても印象的でした。お寺では三味線のコンサートも開催し、地元の人を音楽で支えている姿が紹介されました。
次に登場したのは珠洲市の瓶子明人さん。震災後、元の店舗は土台が壊れ取り壊したものの、仮設店舗で理容室を再開。家族は金沢へ引っ越し、ひとり珠洲に残って店を続けています。最近はようやく釣りに行けるようになったと語り、その表情は前向きさに満ちていました。瓶子さんの応援ソングは『拝啓、少年よ』。前へ進む力をくれる曲だと言い、片山友希さんも「声がストレートやからガツンと胸にきますね」とコメントしていました。
さらに視聴者から寄せられた応援ソングとして『Soranji』『悲しみの果て』などが紹介され、音楽が持つ力が静かに伝わってくる構成でした。
そして、大吉さんが訪れた珠洲市の谷内さん夫妻のすし店では、旬のアオリイカの刺身(瓶子さんからのお裾分け)やアラの信州蒸し仕立て、マツタケの土瓶蒸しが登場。あまりに美味しくて「東京でやりませんか?」と口にしてしまった大吉さん。谷内穣さんの応援ソングは『少年時代』、奥さまの幸さんは『Home~Grace for all~』。幸さんは友人と合唱団を結成し、中学校の文化祭にも出演。地元を盛り上げたいという思いが伝わってきました。
別の視聴者からは、故郷を離れた理由とともに『いつでも誰かが』が応援ソングとして紹介され、「離れていても大切な場所」という思いが語られました。
茨城の秋は“くりの宝庫”だった
「愛でたいnippon」では茨城の秋がたっぷり紹介されました。中でも主役は笠間市のくり。40年連続で収穫量日本一という圧倒的な実績を持つ地域です。
直売所でいただける焼き栗は、なんと一般の3倍の糖度。わい化栽培によって木を小さく育てることで養分が実に集中し、甘く濃厚に育つと教えてくれたのは、農家の稲垣繁實さん。稲垣さんが振る舞ってくれた『クリトロフォルマッジ』は、くりの甘さとチーズの塩味が合わさった新感覚イタリアンでした。
さらにパティシエの竹内孝弘さんの“削って作る”こぼれモンブランは圧巻。普通のモンブランとは見た目も発想も違い、まさに“新しいくりスイーツ”。ほかにも、くり7個分を絞った担々麺、フレンチレストランの『くりとフォアグラのシュルプリーズ風』や、栗スライスを鯛に貼って焼く“的鯛のソテー”など、くりの魅力を世界の料理で味わえる構成になっていました。
笠間の栗文化を支える「KKT6(かさまの栗つたえ隊)」の存在も紹介され、くりの皮むき方法を子どもたちに教えたり、栗の魅力を広める地域活動が印象的でした。
笠間焼の自由な発想と新しい形
笠間といえば焼き物の街でもあります。皇后雅子さまが愛子さまに贈られたことでも知られる笠間焼は、現在、約300人の陶芸家が活動する活気ある地域文化。
陶芸家の仲本律子さんは、40代で趣味から転身し、子どもの手を型にした作品など、温かみのある作品を手がけています。Keicondoさんは笠間焼に囲まれたゲストハウスを作り、泊まることで焼き物の魅力を体感できる場を生み出しました。
番組のために“とりっぷ”さんが作った笠間焼は、頭の部分がふたになる小物入れ。スタジオで紹介されると、片山友希さんも手に取って「かわいい」と反応していました。
近県の栃木県益子町の益子焼とあわせて“かさましこ”と呼ばれ、二つの地域がともに焼き物文化を発展させてきた歴史にも触れていました。
石切山脈の大迫力!新観光地として注目度上昇
笠間市の石切山脈は、巨大な石切場に雨水が溜まってできた湖がポイント。透明度の高さとスケール感は圧倒的で、特撮ヒーローの撮影にも使われるほど。ツアーでは普段入れない砕石現場を見ることができ、特に“音を鳴らすと返って来る岩びこ”は臨場感抜群。
石材の稲田石は東京駅から皇居へ続く石畳に使われており、日本の街並みに深く関わる素材でもあります。
片山さんはロケ後「やっぱすごい迫力がありました」と話し、持ち帰った石をスタジオで披露。観葉植物や熱帯魚の水槽に使う人、さらにはウエディングフォトに使う人までいるという話も興味深いポイントでした。
いまオシ!LIVEは奥出雲のブランドしいたけ
島根県奥出雲町からの中継では、肉厚しいたけの栽培方法を紹介。1万7000個の菌床ホダ木を管理し、半年かけて育てるという手間のかかる栽培方法は驚きです。
秋の森をイメージしたハウスは温度10〜20℃で管理され、しいたけの水分量80%を保つよう細かい調整がされていました。10年かけて1000種類以上の菌を掛け合わせ、現在の自信作が完成したという話も、地域の努力が伝わる内容でした。
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NHK【あさイチ】奥出雲しいたけ×原木しいたけ農家×霧が育てる極上きのこ!知られざる魅力を深掘り|2025年11月20日
みんな!ゴハンだよ「焼きぶり大根&塩昆布おろし」
料理コーナーでは、手軽なのにしっかり美味しい2品が登場しました。
・大根は薄い半月切りにしてごま油で焼く
・ぶりを加えて両面に焼き色をつける
・酒・しょうゆ・みりん・砂糖・水で5〜10分煮る
・えのきだけを後から加える
・粗めにおろした大根は水けを切り、塩昆布とえのきであえる
この流れは家庭でもすぐ真似できる内容でした。試食した山口もえさんは「大根って薄くていいんですね。固定概念が覆されました」と驚き、大根の葉は塩もみして常備菜にできると紹介され、家庭での応用の幅も広がるレシピでした。
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NHK【あさイチ】焼きぶり大根・塩昆布おろし|下ゆでなしで極旨!小林雄二流えのき活用作り方・レシピ|2025年11月20日
まとめ
生活に直結するマイナ保険証の最新情報、能登の人々が音楽に託す思い、秋の茨城の豊かな食文化と焼き物文化、奥出雲の努力が詰まったしいたけ、そして台所が元気になるレシピまで。朝の時間を“学べて元気になれるひととき”にしてくれる、とても充実した放送回でした。
【月曜から夜ふかし】農家さんの個人的ニュース&茨城県民の日スペシャル AI農園夫婦の秘密と1時間睡眠キノコ農家の激務、茨城空港が人気の理由とは|2025年11月17日
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