世界でブームの豚骨ラーメンをお金の目線でチェック
今回のテーマは、世界中で人気が高まっている豚骨ラーメンです。
外国人観光客にも大人気で、海外進出する店も増えています。番組では、そのおいしさだけでなく「どれくらいお金が動いているのか」「なぜここまでブームになったのか」を、お金専門バラエティらしく掘り下げていました。
スタジオには、司会の有吉弘行さん、進行役の田牧そらさん、ゲストの井森美幸さん、浜川路己さん、山崎弘也さんが集合。オープニングトークでは、最近買った家電や仕事道具の話をしながら、少しずつ空気を温めていきます。新顔の浜川さんは、芸能界に入ってまだ日が浅く、これからの夢を語る初々しい姿が印象的でした。
ここで軽く補足すると、豚骨ラーメンは戦後の九州で生まれたご当地ラーメンがルーツと言われています。特に福岡県久留米市や博多エリアは、豚骨スープ文化の中心地として知られ、そこから全国・世界へと広がっていきました。
横浜発・家系ラーメン誕生物語と「家系総本山 吉村家」
最初の特集は、関東で大ブームとなった家系ラーメンです。
太めのストレート麺に、豚骨としょうゆを合わせたスープ、そして海苔・ほうれん草・チャーシューのトッピング。今では当たり前になったスタイルですが、その原点は一九七四年創業の「家系総本山 吉村家」と紹介されます。
創業者の吉村実さんは、もともと長距離ドライバー。仕事で各地を回りながら、東京のしょうゆラーメンと九州の豚骨ラーメン、それぞれのおいしさにふれていました。その二つの魅力を一杯のどんぶりにまとめた結果、生まれたのが豚骨しょうゆラーメン=家系スタイルです。
番組では、弟子たちが「〇〇家」という屋号で独立し、全国へ広げていった流れにも触れます。九〇年代以降は直系以外の家系も増え、いまや全国に二千店規模と言われるほどの大きなマーケットに成長しました。
歴史的な補足をすると、家系のスタイルは、スープの濃さ・脂の量・麺の固さを細かく調整できる「自分好みに仕上げられるラーメン」として受け入れられ、リピーターを増やしていったと言われています。
厚木の人気店「厚木家」に密着:一日九百杯を支える仕事とコスト
続いてカメラは、神奈川県厚木市にある人気店「厚木家」へ。
ここは吉村家の社長の次男・吉村政紀さんが営む直系店で、一日およそ九百杯を売り上げる超繁盛店です。
密着パートでは、朝四時から始まる仕込みの様子を追います。
五時には製麺所から麺が届き、七時には大量の豚骨がトラックで到着。なんと一日に使う豚骨は四百キロ。これだけで一か月に約三百万円かかると説明され、お金の番組らしく“原価の重さ”が強調されます。
スープを炊き続ける厨房は、常に七十度を超えるサウナのような環境。スタッフは火傷を防ぐため腹巻きを着け、汗だくになりながら鍋を見守ります。八時ごろにはまかないのラーメンを全員でかき込み、十一時の開店に備えます。
営業が始まると、熟練スタッフが見事な連携で次々とどんぶりを送り出します。番組では、一人がラーメンを食べる時間を十五分と逆算し、九時間の営業で九百杯を出すための人員配置や段取りも紹介。閉店後も片づけと翌日の仕込みが続き、店主は翌朝四時には再び出勤するという、ハードな一日のサイクルが描かれていました。
博多の豚骨ラーメン文化:極細麺と乳白色スープのヒミツ
次のパートは、九州・福岡の博多豚骨ラーメンです。
特徴は、乳白色のスープと極細麺。番組では、このスタイルが生まれた理由にも触れます。細い麺はゆで時間を短くできるので、回転が早くなり、お客さんを待たせずにどんどん提供できます。麺の量を少なめにしている店も多く、その代わりに「替え玉」というおかわり方式が発達しました。
スープは豚骨のみで出汁をとり、十四時間ほど炊き続けながら、適度にかき混ぜることで白くクリーミーな状態に仕上げていきます。これは、強い火力と長時間の加熱で、骨の中の脂やゼラチンが乳化していくためです。科学的に見ても、脂と水が細かく混ざった状態が「乳白色スープ」の正体と言えます。
泡系とクリア豚骨、二つの進化系スープが生まれた背景
博多のシーンでは、進化形として泡系豚骨ラーメンとクリア豚骨ラーメンも取り上げられました。
泡系として紹介されたのは、福岡市の「博多一幸舎」。表面がふわっと泡立ったスープは、強い火力とスープの攪拌によってきめ細かな泡をまとい、口当たりがとてもまろやかになります。油分とゼラチンが細かく混ざることで、コクはあるのに重たすぎない味わいを生み出しているのがポイントです。
一方、クリア豚骨として登場したのが、支那そば「月や」。見た目は透明感のあるスープですが、しっかり豚骨のうまみが感じられる一杯です。豚骨の臭みを抑えながら、丁寧にアクを取り、火加減をコントロールすることで、雑味の少ないスープに仕上げています。豚骨ラーメンは「こってり」のイメージが強いですが、最近はこうしたライトなスタイルも増えています。
カネオクイズ:ライス投入でお店がおトクになる理由
番組名物の「カネオクイズ」では、豚骨ラーメン店でよく見る“余ったスープにご飯を入れて食べる”シーンがテーマになりました。
お客さんがスープにライスを入れて食べると、お店にはどんなメリットがあるのか?
正解は、「スープを飲み干してもらうことで、脂の後処理が楽になるから」です。
脂の多いスープを大量に捨てる場合、そのまま排水に流すことはできません。多くの店は脂分を分離する装置を通して処理していますが、その掃除はかなりの重労働です。お客さんがスープまできれいに飲み切ってくれると、装置の汚れが減り、清掃の手間やコストが下がるという、まさに「お金のヒミツ」が紹介されました。
スタジオトーク:有吉たちが語るラーメン愛と“完食”エピソード
クイズの後は、スタジオでのラーメントーク。
有吉さんは「家系ラーメンにはあまり行かない」と言いつつも、あの独特の緊張感には興味があるとコメントします。田牧さんは豚骨ラーメンが大好きで、替え玉は必ず頼む派。沖縄出身の浜川さんは、これまであまり豚骨ラーメンを食べる機会がなかったと話し、スタジオから驚きの声が上がります。
山崎さんは「スープはできるだけ飲み干したい」と語り、さきほどのクイズとリンクするような“完食エピソード”も飛び出しました。食べ方ひとつにも、その人の性格がにじみ出るので、視聴者にとっても自分のラーメンの食べ方を見直すきっかけになりそうなトークでした。
福岡「らーめん二男坊」と久留米「清陽軒」濃厚スープの名店紹介
番組中盤では、九州の人気店もピックアップ。
福岡市博多区に本店を置く「らーめん二男坊」は、クリーミーなスープとバランスのよい味わいで支持を集める店として紹介されました。細麺とスープの相性、チャーシューや味玉の仕込みなど、丁寧な仕事ぶりにスポットが当たります。
また、久留米市の老舗「久留米ラーメン 清陽軒」も映像で登場。久留米は“とんこつラーメン発祥の地”として知られており、清陽軒はその伝統を受け継ぐ店のひとつです。久留米系らしく、やや骨感のある香りと、豚骨本来のうまみを残したスープが特徴です。
ここでは、地域によって微妙に違う豚骨ラーメンのスタイルを比べながら、「味の濃さ」「スープの香り」「麺の太さ」がどう変化しているのかも、映像を通してわかりやすく伝えていました。
全国のクセつよ豚骨ラーメン店
終盤は「クセつよ豚骨ラーメン店」特集です。
福岡市の「博多元気一杯!!」は、看板のないラーメン店として登場。入口には小さな青いバケツが置かれていて、それが営業中のサイン。いったん客足が減って店を畳もうとした際、「それでも通ってくれる常連のために」と看板を外したまま続けたところ、そのスタイル自体が話題になり、今では県外からも多くのファンが訪れる人気店になったと紹介されました。
奈良市の「まりお流」は、レンゲが立つほど超濃厚なスープが名物。一般的な豚骨ラーメンの約十倍という濃度三十のスープは、もはや“飲む”というより“食べる”に近いインパクトです。お客さんは好みの濃さを選べるので、初めての人もチャレンジしやすく、常連は限界ギリギリの濃さに挑戦する楽しみ方もしているそうです。
さらに、埼玉県所沢市の「博多らーめん ひまわり」は、アクロバティックな湯切りパフォーマンスで人気。店長と奥さんが息の合ったコンビネーションで麺を高く投げ上げ、受け止める様子が映し出され、スタジオからも驚きの声が上がっていました。湯切りは本来、余分なゆで湯を切ってスープを薄めないための工程ですが、ここでは“エンタメ性のある見せ場”として進化しているのが面白いところです。
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