記事内には、広告が含まれています。

NHK【探検ファクトリー】新富士バーナー工場の消えない炎の仕組みと豊川市発の風に強いバーナー技術|2026年2月28日★

探検ファクトリー
メール購読のご案内

いつも「気になるNHK」をご覧いただきありがとうございます。
このブログでは、NHKの番組紹介や見どころ、新着情報などをいち早くお届けしています。

スポンサーリンク

「雨にも風にも負けず炎が続くバーナー工場」

今回の探検の舞台は、愛知県の東部にある 豊川市 です。三河湾にも近いこのエリアは、自動車部品や精密機械など、ものづくりの街として知られています。そんな土地で、世界から注目されているのがバーナー専門メーカーの工場です。

工場が手がけるのは、ただの火ではありません。オリンピックの 聖火リレートーチ に使われる炎、強い風でも雨でも消えない炎、アウトドアで頼りにされる炎など、「どんな状況でも燃え続けること」が求められる火ばかりです。

番組では、そんな炎の秘密を探るために、すっちーさんと中川家の礼二さん・剛さんが工場を訪ねます。カメラが工場の床をなめるように進むと、整然と並んだバーナー、ずらりと並ぶ検査機器が映し出され、これから“火のプロ集団”の仕事場に踏み込んでいくワクワク感が高まります。

オリンピック聖火リレートーチを支える豊川市の技術

この工場を運営しているのが、炎の専門メーカー 新富士バーナー株式会社 です。アウトドアブランド「SOTO」で知られ、キャンプ用バーナーやランタンなどを世界に送り出している会社です。

番組がまず紹介したのは、東京オリンピックとパリオリンピックの 聖火リレートーチ の燃焼部です。トーチの中で炎を生み出しているユニットを、この工場が担当しました。トーチは屋外で走るランナーが掲げるため、強い風が吹いたり、雨が降ったりしても炎が消えてはいけません。

工場では、テスト用の装置を使って、かなり強い風を当てたり、水を吹きかけたりしても炎が消えないかをチェックしています。背景として、オリンピックの聖火トーチに使う部品は、各国の厳しい安全基準をクリアしなければならず、日本国内だけでなく、国際的な規格も意識した設計が求められます。実際に 新富士バーナー の技術は、東京オリンピックとパリオリンピックの両方で採用されており、「風雨に強いトーチ」として世界から評価されています。

強い炎を生み出すプラチナとランタンのノウハウ

番組の大きなポイントが、炎が雨風に強い理由です。その秘密のひとつが プラチナ の存在です。

工場は、もともとランタンの開発で プラチナ発光 の技術を磨いてきました。プラチナは、触媒として使われる金属で、ガスと反応して光や熱を安定して生み出すことができます。新富士バーナーは、世界初の「マントルのないランタン」や、プラチナを使ったランプを手がけてきたメーカーで、そこで培ったノウハウをトーチにも応用したのです。

番組では、プラチナが組み込まれた燃焼部の映像が映し出され、炎が一定の形で安定して燃え続ける様子が紹介されます。一般的にガスの炎は、風が当たると流されたり、消えたりしやすいのですが、プラチナを使うことで炎の安定性が高まり、雨や風に強い バーナー を作ることができるのです。

ガスボンベが冷えても炎が弱まらないレギュレーターの仕組み

番組は次に、「なぜ長時間使っても炎の勢いが落ちないのか」という疑問に踏み込みます。

通常、ガスボンベからガスを出し続けると、ボンベの中のガスが気体から液体へ変化するときに周囲の熱を奪うため、ボンベ自体が冷えていきます。理科の実験でスプレー缶を長く吹き続けると冷たくなるのと同じ現象です。このとき、ボンベが冷えると内部の圧力が下がり、普通なら炎が弱くなってしまいます。

ここで活躍するのが レギュレーター です。レギュレーターはガスの圧力を調整する装置で、ボンベの温度や残量が変わっても、出ていくガスの量が一定になるようにコントロールします。番組では、レギュレーターがカセットコンロにも内蔵されていることが紹介され、家庭の食卓でも同じ技術が静かに働いていると説明していました。

科学的に見ても、レギュレーターは「高い圧力を一定の低い圧力に落とす」役割を持ちます。アウトドア用のストーブでは、気温が低かったり、風が強かったりしてもお湯をしっかり沸かせるように、このレギュレーターの性能がとても重要になります。

真鍮棒を削る精密加工と寸法チェックの現場

工場のラインでは、直径約8ミリの 真鍮 の棒が、次々と加工機に送り込まれていきます。真鍮は銅と亜鉛の合金で、切削性が良く、バーナーのような精密部品にもよく使われる金属です。

番組によると、ここではひとつの部品を作るために、約10種類の刃物を使い分けて削っていきます。外形を整える刃、内側の穴をあける刃、細かな溝を刻む刃など、それぞれ役割が違います。加工機の中では、これらの刃がプログラム通りに動き、真鍮の棒を高速で削っていきます。

加工が終わると、部品は寸法チェックに回されます。測定器を使って、外径や穴の大きさなどを確認し、設計通りのサイズになっているかをチェックします。番組では、この寸法チェックを1日に3回行っていると紹介していました。刃先は少しずつ摩耗し、工場内の温度も時間帯によって変わるため、その影響でサイズがわずかにずれてしまうことがあるからです。こまめなチェックで、ズレを早めに見つけて調整することが、高い品質を支えているのです。

Oリング検査とガス漏れチェックで守る安全性

次に番組が映し出したのは、黒くて小さなゴムの輪「Oリング」です。Oリングは レギュレーター の開閉弁として働く部品で、ガスが漏れないようにフタの役割をしています。

ここで扱うOリングの穴の大きさは、なんと約0.8ミリ。肉眼では細かい傷やゴミが見えないため、顕微鏡を使ってひとつずつ確認します。作業員の方は、画面を食い入るように見つめ、ゴミが付着していればエアーで吹き飛ばし、傷があればその部品は使いません。

その後、組み立てられたレギュレーターは ガス漏れチェック に回されます。窒素ガスを内部に入れ、部品の周りに水を張った状態で圧力をかけると、もしどこかからガスが漏れていれば、泡となって現れます。番組では、実際に泡が出るテスト映像も紹介され、「ここまで確認しているからこそ、安心して火を使える」とナレーションが強調していました。

燃焼器具は、もしガス漏れがあれば大事故につながる危険な製品です。そのため、世界的にも安全基準は厳しく、出荷前の検査は必須です。この工場でも、一つひとつの工程で「漏れないか」「詰まっていないか」を徹底的に確認していることが、映像からよく伝わってきました。

外部検査員による最終チェックという“最後の関門”

一連の組み立てと社内検査を終えた製品は、最後に「外部機関」の検査を受けます。番組では、外部の検査員が工場に入り、完成品の約5パーセントをランダムに選び出して検査している様子が紹介されました。

ここでは、実際に火をつけた状態で炎の形を確認したり、点火から安定するまでの時間、最大火力、消火したあとのガス残量など、さまざまな項目がチェックされます。ランダム抽出で一定割合を検査することで、ライン全体の品質を統計的に保証するわけです。

燃焼器具の分野では、日本国内の安全基準に加えて、輸出先の国ごとの認証を取る必要があります。そうした背景もあり、第三者機関による検査は、メーカーの信頼性を裏付ける大事なステップになっています。番組でも、「社内だけでなく外部の目でもチェックされているからこそ、世界で使える炎になる」というメッセージが込められていました。

工業用からアウトドアへ 100円ライター強火化が生んだ転機

エンディングに向けて番組が紹介したのは、この工場の歴史です。もともと工場は、工業用や農業用の バーナー を専門に作っていました。配管工事で使う加熱用バーナーや、畑の雑草を焼く草焼きバーナーなど、いわば「現場のプロ」が使う道具です。

転機となったのは、約25年前に開発した「100円ライターの火力を上げるバーナー」です。一般的なライターの炎を強く、細く伸ばすことで、タバコの着火だけでなく、アウトドアや簡単な作業にも使えるようにする製品でした。これが大ヒットし、工場はアウトドア向けの製品開発に一気に舵を切ります。今ではキャンプ用のシングルバーナーや、家庭でも使えるカセットガス式コンロなど、幅広いラインナップを展開しています。

番組のラストには、社長の山本晃さんも登場し、「炎で暮らしをもっと便利に、もっと楽しくしていきたい」という思いが語られました。炎というと危険なイメージもありますが、この工場にとっての炎は「生活を支える道具」であり、「世界とつながる技術」でもあります。

雨にも風にも負けない バーナー の炎。その裏側には、豊川の工場で働く人たちの細かな手仕事と、何十年も積み重ねてきた技術の歴史がありました。読者としても、次にアウトドア用バーナーやカセットコンロに火をつけるとき、今日の番組で見た工場の光景を少し思い出してしまいそうです。

NHK【探検ファクトリー】寒い日はおでん!練り物工場 カニそっくりなかまぼこ開発秘話も|カネテツデリカフーズ 六甲アイランド工場の“ほぼカニ”開発秘話と神戸の練り物製造ラインが生む本物級カニかま|2026年2月14日


気になる生活ナビをもっと見る

購読すると最新の投稿がメールで送信されます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました