春の縁起ごはんと大豆料理
NHK「あさイチ」の料理コーナー「みんな!ゴハンだよ」では、日本料理研究家の斉藤辰夫さんが春にぴったりの縁起料理を紹介しました。今回登場したのは、大豆と鶏肉の混ぜごはんと、さっぱり味の副菜大豆とれんこんのわさび酢あえです。大豆は日本で健康や勤勉を願う食材として昔から親しまれてきました。またれんこんは穴が通っていることから「見通しがよい」とされる縁起物です。春の食卓を明るくする2つの料理を、作り方とともに紹介します。
大豆とれんこんのわさび酢あえ
さっぱりした味で食べやすい副菜です。蒸し大豆のやさしい甘みと、れんこんのシャキシャキした食感がよく合います。わさびの香りが広がるさわやかな味わいで、食卓の箸休めにもぴったりの一品です。
材料(2~3人分)
・蒸し大豆(ドライパック1パック、または缶詰) 140g
・れんこん(3mm厚さのいちょう形) 100g
・細ねぎ(小口切り) 2~3本
・わさび(すりおろし、チューブでも可) 小さじ2
・オリーブ油 大さじ1+1/2
A
・酢 大さじ1+1/2
・レモン汁 大さじ1
・砂糖 小さじ2
・塩 少々
・こしょう 少々
作り方
・れんこんは水でさっと洗います。沸騰した湯に酢少々(分量外)を加え、れんこんを1~2分ゆでます。冷水にとって水けをきります。
・ボウルにAを入れてよく混ぜ、わさびとオリーブ油を加えます。白っぽくなるまで混ぜ、乳化させます。
・蒸し大豆、れんこん、細ねぎを加えて全体をよくあえたら完成です。
大豆と鶏肉の混ぜごはん
こちらは日本料理で縁起がよいとされる食材を組み合わせたご飯です。大豆、鶏肉、昆布のうまみが合わさり、シンプルなのに深い味わいになります。炊き立てのご飯に混ぜると香りが広がり、食欲をそそる一品です。
材料(米2合分)
・米 2合
・昆布茶 小さじ1
・鶏むね肉 150g
・バター 20g
・蒸し大豆(ドライパック1パック、または缶詰) 140g
・しょうゆ 大さじ2
・みりん 大さじ2
・青のり 適量
作り方
・炊飯器に洗った米と目盛りまでの水を入れ、昆布茶を加えて混ぜ、炊飯します。
・鶏むね肉は1~1.5cm角に切ります。フライパンにバターを溶かし、中火で鶏肉を炒めます。
・鶏肉の色が変わったら蒸し大豆を加え、具材をバターで包むようにしっかり炒めます。
・みりんとしょうゆを加えて弱めの中火にし、水分がなくなるまで煮ます。
・炊き上がったご飯に具材を混ぜ、器によそいます。最後に青のりを散らして完成です。
NHK【あさイチ】体と心をいたわるご自愛スープ|体調不良でも飲めるスープとは?平野レミ元気が出るスープと野崎洋光1分スープ|2026年3月11日
大豆はなぜ縁起物といわれるのか

ここでは筆者からの補足として、日本の食文化の中で大豆がなぜ縁起物とされてきたのかを紹介します。番組の料理でも使われていた大豆ですが、日本では古くから特別な意味を持つ食材として親しまれてきました。実は節分やお正月など、日本の行事には大豆が欠かせません。そこには健康や幸せを願う人々の思いが込められています。大豆と鶏肉の混ぜご飯をより深く味わうために、その背景を少し見ていきます。
「まめ」という言葉の意味
日本では昔から「まめ」という言葉に良い意味が込められてきました。まめには「健康」「元気に働く」という意味があります。そのため大豆を食べることは、まめに働き、元気に暮らす願いにつながると考えられてきました。お正月のおせち料理に黒豆が入っているのも同じ理由です。家族が1年元気に暮らせるようにという願いを込めて食べられてきました。大豆は健康と勤勉を象徴する縁起の食材として、日本の家庭料理に長く受け継がれています。
節分に豆をまく理由
節分の豆まきでも大豆が使われます。これは鬼を追い払うための行事です。日本では昔から、穀物には悪いものを払う力があると信じられてきました。特に大豆は粒が大きく、強い力を持つと考えられていました。炒った豆をまきながら「鬼は外、福は内」と唱えることで、災いを追い払い福を呼び込むとされています。さらに豆という言葉には「魔を滅ぼす」という意味を重ねる考え方もあり、大豆は厄払いの象徴として使われてきた食材でもあります。
日本の食文化を支える大豆
大豆は日本の食文化の中心にある食材です。豆腐、味噌、しょうゆ、納豆など、日本の食卓に欠かせない食品の多くが大豆から作られています。植物性たんぱく質が豊富で、体を作る大切な栄養を持つことから、昔から貴重な食べ物として大切にされてきました。今回の大豆と鶏肉の混ぜご飯も、こうした日本の食文化を感じられる料理です。香ばしい大豆と鶏肉のうまみが合わさり、春の食卓にぴったりの温かいご飯になります。日本の行事や食文化と結びついた大豆の意味を知ると、この料理の味わいもさらに深く感じられます。
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