豚スペアリブのしょうゆ煮
2025年5月29日(木)のNHK『あさイチ』内の人気コーナー「みんな!ゴハンだよ」では、料理研究家のいんくんさんが登場し、「豚スペアリブのしょうゆ煮」のレシピを紹介しました。家庭で手軽に作れるのに本格的な味わいが楽しめる、ボリュームたっぷりの煮込み料理です。スペアリブの旨みが野菜にじんわり染みこみ、コク深い煮汁で最後まで満足できる仕上がりでした。
番組では、韓国出身のいんくんさんならではのアイデアが光り、りんごジュースとはちみつを使ったやさしい甘さ、さらににんにくとしょうがでパンチを効かせた味つけが印象的でした。調理工程は一見手間がかかるように見えますが、順を追って丁寧に進めれば失敗なく仕上がる内容で、煮物初心者にもおすすめのレシピです。下ゆでと香味野菜の扱い方、火加減や煮込み時間の管理など、毎日の献立に生かせるポイントがたくさん詰まっています。
材料(2人分)
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豚スペアリブ…600g(骨付きのまま)
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しょうが…30g(細かく切り込みを入れる)
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ローリエ…2枚
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ねぎ…1本(3cmの長さに切る)
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大根…200g(皮をむいて一口大に)
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にんじん…100g(皮をむいて一口大に)
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じゃがいも…2個(皮をむいて一口大に)
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たまねぎ…1/2個(一口大に切る)
※野菜はすべて面取りしておくと、煮崩れせず仕上がりがきれいです
【合わせ調味料A】
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りんごジュース…200ml
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水…200ml
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しょうゆ…100ml
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にんにく(すりおろし)…大さじ2
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はちみつ…大さじ2
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みりん…100ml
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黒こしょう(粗びき)…小さじ1
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しょうが(すりおろし)…小さじ1
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ごま油…大さじ2
【仕上げ用】
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細ねぎ(小口切り)…適量
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白ごま…適量
※調味料の分量が多いように感じますが、すべてが合わさることで煮詰まったときにちょうどよい濃さと甘みになります。辛さはなく、小さなお子さんでも安心して食べられる味つけです。
作り方
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豚スペアリブはたっぷりの水に20分ほど浸して血抜きしておきます。
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鍋に水(約1.5L/分量外)、しょうが(切り込み入り)、ローリエを入れて火にかけ、沸騰したら豚肉を加え、10分ほどゆでて下ゆでします。
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ゆでたら豚肉を取り出しておきます。これでアクと臭みがしっかり除かれ、煮込んだときの味がクリアに仕上がります。
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大根、にんじん、じゃがいもはそれぞれ皮をむいて一口大に切り、角を落とす面取りをしておきます。たまねぎは大きめに切ることで、煮込んだときに食感と甘みがしっかり残ります。
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Aの調味料(りんごジュース・水・しょうゆ・すりおろしにんにく・はちみつ・みりん・黒こしょう・すりおろししょうが・ごま油)をボウルなどに入れて混ぜておきます。
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フライパンに豚肉・たまねぎ・下ごしらえした野菜・合わせ調味料を入れて全体をよく混ぜます。
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鍋のふたを完全には閉めず、半分ずらしてかぶせることで、煮汁がほどよく蒸発し、味がしっかり具材に染み込んでいきます。
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火加減は弱めの中火をキープしながら、**30分ほど煮込んでいきます。**途中2~3回は菜箸などで全体を優しく混ぜ、焦げつかないよう注意します。
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煮汁が少なくなり、全体に照りが出たら火を止めます。
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器に盛りつけ、細ねぎと白ごまを散らせば完成です。見た目も香りも食欲をそそる仕上がりになります。
煮込み時間と火加減が美味しさの決め手
この料理のいちばんのポイントは煮込み時間と火加減のバランスです。煮込みすぎるとじゃがいもや大根が崩れやすくなりますが、30分を目安にすれば、野菜の中までしっかり味が入りながら形も保てるちょうどよいタイミングになります。また、にんにくやごま油の香ばしさがしっかり引き立つ火加減を意識して、途中で何度か混ぜるのがポイントです。
香味野菜やフルーツジュースを活用したいんくんさんのレシピは、煮込み料理が苦手な人でも成功しやすい構成になっています。下ゆで・面取り・火加減などの基本を守れば、だれでも本格的な煮込み料理が自宅で再現可能です。
この「豚スペアリブのしょうゆ煮」は、翌日になってもおいしさが持続し、味もより深まります。お弁当のおかずにも使いやすく、ごはんのお供としてもピッタリ。作り置きメニューとしても大活躍してくれます。
いんくんさんが番組で紹介したレシピには、韓国料理の家庭的な知恵と、日本の食材との相性の良さが融合しています。手順を守り、丁寧に作ることで、心も体も満たされる一品に仕上がります。豚肉のうまみと野菜の甘みを煮汁が一体にまとめてくれるこの一皿、ぜひ一度ご家庭で作ってみてください。
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