コスパ最強!名店の味を自宅で再現
2025年6月2日放送のNHK『あさイチ』では、「コスパ最強!名店の味をご自宅で」をテーマに、名店で実際に提供されているまかない料理や裏メニューを家庭向けにアレンジしたレシピが多数紹介されました。尾上松也さんとのんさんもゲストとして登場し、料理体験にも挑戦。番組では銀座や西麻布、西五反田、目黒など東京の名店が登場し、それぞれの料理の魅力が丁寧に伝えられました。
山崎正夫さんのまかない 焼きのり巻き
銀座のすし店でまかないとして親しまれてきた「まかない 焼きのり巻き」は、山崎正夫さんが紹介したシンプルかつ香ばしい一品です。余った刺身や卵焼きを使って作るため無駄がなく、ごま油でこんがり焼いたあとに緑茶をかけるお茶漬けアレンジも絶品です。
材料
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焼きのり:2枚
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酢飯:適量
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ゆずこしょう:適量
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おかか:適量
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余った刺身(または卵焼き):お好みで
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ごま油:お好みで
作り方の手順とポイント
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巻きすに焼きのり1枚をのせ、酢飯を均等に広げます。全体に薄く広げることで、巻きやすく仕上がります
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酢飯の上に、ゆずこしょう・おかか・余った刺身や卵焼きなどの具材をバランスよくのせて巻きます
※強く巻きすぎず、やさしくまとめると崩れにくいです -
焼きのりをもう1枚用意し、数か所にごはん粒を潰して貼りつけ、1本目ののり巻きをその上に重ねて包みます
※2重に巻くことで焼いたときに破れにくくなります -
完成したのり巻きを8mm程度の厚さに薄くカットします
※包丁はぬらしてから使うと、のりがくっつかずきれいに切れます -
フライパンにごま油を熱し、切ったのり巻きの両面を中火で香ばしく焼きます
※焼き色がつくまで片面ずつしっかり焼くことで風味が引き立ちます -
焼きあがったのり巻きはそのままでも、緑茶を注いでお茶漬けにしても美味しく楽しめます
※香ばしさとゆずこしょうの爽やかさが引き立つ一杯に変身します
家庭にある材料で簡単に作れ、しかも味に深みがある「まかない 焼きのり巻き」。余った刺身の活用法としても優秀で、おつまみや夜食にもぴったりの一品です。
西麻布のフレンチが誇る「牛バラ肉のクリーム煮込み」
フランス料理店の“まかない”風のアレンジとして紹介された「豚バラ肉のクリーム煮込み」は、オニオンキャラメリゼの甘みとコク、生クリームのまろやかさが調和した、濃厚で上品な味わいの一品です。ごはんにかけて食べるスタイルで、家庭でも贅沢な洋食気分を楽しめます。以下に、番組内容をもとに、より具体的な手順と特徴を紹介します。
材料(4人分)
A(オニオンキャラメリゼ用)
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たまねぎ(みじん切り):2個
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オリーブ油:適量
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水:適量
B(煮込み用)
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オニオンキャラメリゼ(Aのたまねぎ2個分)
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水:650ml
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固形スープの素(洋風):1個
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しめじ(食べやすく切る):100g
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まいたけ(食べやすく切る):100g
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エリンギ(食べやすく切る):100g
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オリーブ油:適量
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塩:少々
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豚バラ肉(薄切り・食べやすく切る):300g
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生クリーム:カップ1
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塩(仕上げ用):小さじ1/2(お好みで調整)
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こしょう:少々
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ごはん:適量
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ピクルス:お好みで
作り方の手順とポイント
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たまねぎをみじん切りにし、耐熱容器に入れてラップをかけずに電子レンジ(600W)で約2分加熱します
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フライパンにオリーブ油を熱し、たまねぎを加えて広げて焼く→30秒焼き色→混ぜるの工程を繰り返します
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全体が茶色くなってきたら、焦げを防ぐために水を少し加えるのがポイントです
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この手順を繰り返し、約13分でオニオンキャラメリゼが完成します
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鍋にオニオンキャラメリゼと水(650ml)を入れて中火で温め、固形スープの素を加えてよく溶かします
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フライパンでオリーブ油を熱し、しめじ・まいたけ・エリンギを炒めて塩をふる。しんなりしたら鍋に加えます
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同じフライパンで豚バラ肉を炒めて塩をふり、肉の色が変わったら鍋に加えます。
※豚肉から出た脂は、あっさり仕上げるため使いません -
鍋に生クリームを加え、塩・こしょうで味を調えます
※味が薄いと感じたら塩で調整します -
仕上げに炊きたてのごはんにかけて盛りつけ、お好みでピクルスを添えて完成です
炒め玉ねぎの香ばしさとクリームのコク、きのこの旨味、そして豚バラのボリュームが一体となり、食卓を洋風に彩る贅沢な煮込み料理です。冷めてもおいしいため、翌日用の作り置きにもぴったりです。
名店風のそぼろ丼の作り方 石坂美里さんレシピ)
石坂美里さんが紹介した「名店風のそぼろ丼」は、家庭でも手軽に名店の味を楽しめる一品です。しっかりと甘辛く味つけしたそぼろは、ごはんとの相性が抜群で、お弁当にもぴったり。ここでは、番組で紹介されたレシピをもとに、より具体的に手順をわかりやすくまとめました。
材料(4人分)
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酒:大さじ4
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みりん:大さじ4
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しょうゆ:大さじ4
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だし(顆粒):小さじ1
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水:大さじ3
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砂糖:大さじ4
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鶏ひき肉:300g
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ごはん:適量
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炒り卵:お好みで
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刻みのり:お好みで
作り方のポイントと工程
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小さめの鍋またはフライパンを用意し、酒・みりん・しょうゆ・顆粒だし・水・砂糖を入れたあと、鶏ひき肉を加えます
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火をつける前に、菜箸で鶏ひき肉をしっかりとほぐします。この工程が、そぼろを細かく仕上げるポイントです
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中火にかけて、約15分ほど加熱します
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加熱中も絶えず菜箸や木べらで混ぜ、ダマにならないように細かくほぐし続けます
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汁気が少し残るくらいで火を止めると、しっとり仕上がります
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器にごはんをよそい、上にそぼろをたっぷりとのせます
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お好みで、甘く味つけした炒り卵や刻みのりをトッピングすると、見た目にも美しく、味の変化も楽しめます
このレシピの特徴は、煮詰めて仕上げることで、ひき肉にしっかりと味がしみ込み、冷めてもおいしい点です。そのため、夕食はもちろん、お弁当にもぴったりな万能おかずとして活用できます。炒り卵を加えることで色合いも良くなり、食卓が華やかになります。
余ったパスタが変身!「世界一のピザ店」が教えるフリッタータ
「まかない フリッタータ」は、世界一のピッツァ職人たちが実際にまかないとして食べているという、余ったパスタを活用したイタリア風オムレツです。ミートソースのコクと卵のまろやかさが合わさり、食べ応え抜群。フライパンひとつで作れる手軽さも魅力です。
材料(2人分)
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ゆでたパスタ:160g
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ミートソース:200g
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粉チーズ:大さじ2
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卵:2個
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オリーブ油:小さじ2
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粉チーズ(仕上げ用):お好みで
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バジルの葉(仕上げ用):お好みで
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オリーブ油(仕上げ用):お好みで
作り方の手順とポイント
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ボウルにゆでたパスタ・ミートソース・粉チーズ・卵をすべて入れて混ぜ合わせます
※全体がよくなじむまで、しっかり混ぜるのがポイントです -
フライパンにオリーブ油を入れて中火にかけ、混ぜた具材をオムレツのように広げて流し込みます
※フライパン全体に均等に広げると焼きムラが出にくくなります -
約3分間焼いて焼き色がついたら、裏返します
※裏返す際はヘラや皿を使って慎重に。崩れやすいため、一気に返すときれいに仕上がります -
さらに約3分焼いて、両面にしっかりと焼き色がついたら火を止めます
※中までしっかり火を通すことで、卵のふんわり感が引き立ちます -
皿に盛りつけたら、お好みで粉チーズ・バジルの葉をトッピングし、仕上げにオリーブ油をひとたらしすると香りが引き立ちます
パスタのモチモチ感とミートソースのうまみが、卵で包まれてまるでごちそうのような一皿に。冷めても美味しいので、お弁当のおかずにもおすすめです。お店のまかないらしい、無駄なく工夫された一品です。
まとめ
今回の「あさイチ」では、プロが日々のまかないで培った工夫が詰まった、手軽でおいしいレシピが多数紹介されました。いずれも材料はシンプルながら、調理法や味付けにこだわりがあり、家庭でも再現しやすい内容ばかり。ごはんのお供から、お茶漬け、おつまみ、洋風の主菜まで、食卓に活かせるアイデアが詰まった内容でした。
次回も、日常の料理に役立つ知恵が届けられることに期待です。
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