北方町で愛される和菓子店の新たな挑戦
岐阜県北方町にある菓子とりむらは、100年以上続いた洋菓子店から生まれ変わった和菓子店です。看板の豆大福は、もち・豆・あんこのバランスがよく、何度も食べたくなる味として評判を集めています。伝統を受け継ぎながら新しい形に挑戦する姿が、多くの人の心を動かしています。『東海地方 まごころグルメ百景(2026年5月2日)』でも取り上げられ注目されています 。
この記事でわかること
・菓子とりむらの基本情報とアクセス
・豆大福が人気の理由と味の特徴
・洋菓子店から和菓子店へ変わった背景
・素材や製法へのこだわり
・6代目店主の想いと店の魅力
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菓子とりむらの基本情報とアクセス
菓子とりむらは、岐阜県本巣郡北方町北方1507にある和菓子店です。以前は「長崎屋」という名前の洋菓子店でしたが、2025年2月に和菓子店として新しく生まれ変わりました。店舗名としては新しくても、地域に根づいたお菓子店としての歴史は長く、昔から知っている人にとっては「長崎屋が変わったお店」としても親しまれています。
場所は北方町の住宅地や商店が並ぶエリアにあり、最寄りの北方真桑駅からは徒歩で約17分ほどです。車で行く人も多く、駐車場もあります。営業時間は基本的に9時30分から18時までで、定休日は火曜日、不定期で水曜日も休みになる場合があります。売り切れ次第閉店することもあるため、豆大福を目当てに行くなら早めの時間が安心です。
お店の特徴は、昔ながらの和菓子を大切にしながら、見た目や店づくりは今の時代に合うように整えているところです。
「老舗だから入りにくい」という雰囲気ではなく、若い人も手土産を探す人も入りやすいお店になっています。
看板商品「豆大福」が人気の理由
菓子とりむらの看板商品は、豆大福です。
人気の理由は、派手な見た目ではなく、食べたときのバランスにあります。使われているのは、弾力と歯切れのよさが出やすい宮城県産のもち米、ふっくら蒸し上げた北海道産の黒豆、そしてなめらかに炊いたこしあんです。
豆大福は、シンプルな和菓子です。
だからこそ、ごまかしがききません。もちが硬すぎても、豆が多すぎても、あんこが甘すぎても、全体の味がくずれてしまいます。
菓子とりむらの豆大福は、黒豆の塩気とこしあんのやさしい甘さが合わさることで、最後まで重たく感じにくい味になっています。
特に注目したいのは、大福は時間がたつと硬くなるという点です。お店では余分なものを極力使わない方針のため、できたてに近い状態で食べるほど、もちの食感や香りを楽しめます。
これは、保存しやすさよりも「その日のおいしさ」を大切にしているということです。
コンビニや量販店の大福とは違い、職人が作る和菓子ならではの魅力がここにあります。
洋菓子店から和菓子店へ変わった背景
菓子とりむらが注目される大きな理由は、100年以上続いた洋菓子店の歴史を持ちながら、あえて和菓子店として再出発したことです。
もともとの長崎屋は、バームクーヘンやケーキなどを作っていた洋菓子店でした。地域では長く知られた存在で、歴史ある店の名前をそのまま使い続ける道もありました。
しかし、6代目の鳥村昌司さんは、自分が本当にやりたい道として和菓子を選びました。
これは単なる業態変更ではありません。
「昔からある店をそのまま守る」のではなく、「家の歴史を受け止めながら、自分の形で新しく続ける」という選択です。
この背景があるから、菓子とりむらはただの新店ではなく、物語のある店として見られています。
老舗の名前に頼るのではなく、店名も「菓子とりむら」とわかりやすく変えた点も大切です。初めて通る人にも「お菓子屋さんだ」と伝わりやすく、名字を入れることで地域とのつながりも感じられます。
つまり、菓子とりむらの魅力は、古さと新しさの両方にあります。
昔から続く信頼感がありながら、今の人が入りやすい和菓子店になっているのです。
素材と製法へのこだわり
菓子とりむらの和菓子は、素材の味、食感、香りをしっかり感じられるように作られています。
特に豆大福では、もち米、黒豆、あんこの組み合わせが大事です。
もち米は、もちにしたときの弾力と歯切れが重要です。やわらかいだけではなく、噛んだときにほどよい反発があることで、食べごたえが生まれます。
黒豆は、ふっくら感と塩気がポイントです。豆の存在感があると、大福全体が単なる甘いお菓子ではなくなります。あんこの甘さに黒豆の塩味が加わることで、味にメリハリが出ます。
こしあんは、なめらかさが大切です。粒あんとは違い、こしあんは舌ざわりが直接おいしさにつながります。ていねいに炊いたあんは、甘さが強すぎず、もちや豆と自然になじみます。
また、豆大福だけでなく、草餅、どらやき、いちご大福、羊羹なども扱っています。
どらやきには北海道産の大納言小豆を使うなど、商品ごとに素材へのこだわりが見られます。
和菓子は、見た目が小さくても手間の多い食べ物です。
もちを作る、豆を蒸す、あんを炊く、包む、形を整える。その一つ一つに気を配ることで、食べたときの印象が変わります。
菓子とりむらが人気を集めるのは、こうした地味だけれど大切な仕事が伝わるからです。
6代目店主の挑戦と想い
6代目店主の鳥村昌司さんは、最初から家業の洋菓子店をそのまま継いだわけではありません。
大学卒業後は異業種で働き、その後、和菓子職人の道へ進みました。名古屋や金沢で修業し、実家の長崎屋を和菓子店としてリニューアルしました。
この経歴には、店主の強い意志が表れています。
家に店があるから継ぐ、というだけではなく、自分が作りたいもの、自分が伝えたいものを考えたうえで、和菓子を選んだということです。
和菓子の魅力は、季節感や素材の味を小さなお菓子の中に込められるところです。
春なら草餅やいちご大福、季節の変わり目には手土産向けのお菓子など、食べる場面に合わせて楽しめます。
鳥村さんが目指しているのは、食べておいしいだけでなく、「もらってうれしい」「人にあげたくなる」お菓子です。
この考え方は、今の和菓子店にとても合っています。
昔ながらの和菓子は、若い世代には少し遠いものに感じられることがあります。しかし、パッケージや店の雰囲気、発信の仕方を工夫すれば、手土産や自分へのごほうびとして選びやすくなります。
菓子とりむらは、伝統をそのまま置いておくのではなく、今の生活に合わせて届け直している店です。
そこに、6代目の挑戦の意味があります。
口コミから見る評判とリピーターの理由
菓子とりむらの評判で目立つのは、やはり豆大福のおいしさです。
口コミでは、豆大福のもちの食感、黒豆の存在感、あんこの甘さのバランスに触れる声が多く見られます。豆大福はわかりやすい商品だからこそ、食べた人の印象に残りやすいのです。
リピーターが増えやすい理由は、主に3つあります。
1つ目は、看板商品がはっきりしていることです。
「菓子とりむらに行くなら豆大福」と思ってもらえる商品があると、初めての人も選びやすくなります。
2つ目は、手土産にしやすいことです。
和菓子は、家族や友人、職場へのちょっとした差し入れに向いています。見た目が上品で、甘すぎない商品があると、幅広い年代に渡しやすくなります。
3つ目は、老舗の歴史と新しい雰囲気の両方があることです。
昔からの店の安心感がありつつ、リニューアル後の店づくりには今らしさがあります。古すぎず、軽すぎない。このバランスが、地元の人にも新しいお客さんにも受け入れられやすい理由です。
また、売り切れ次第閉店することがある点も、人気店らしさを感じさせます。欲しい商品がある場合は早めに行く必要がありますが、それだけ「その日に作ったものを大切に売っている」とも言えます。
菓子とりむらは、ただ和菓子を売る店ではありません。
100年以上続いた店の歴史を受け継ぎながら、6代目が自分の言葉と技術で新しい一歩を踏み出した店です。
その背景を知ると、豆大福の一口にも、素材のよさだけではない深みを感じられます。
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