NHK【ダーウィンが来た】琵琶湖のカワウに密着！魚を丸呑みする水中の名ハンターの知られざる素顔｜2025年5月11日放送

「波乱万丈！水中の名ハンターカワウ」

「波乱万丈！水中の名ハンターカワウ」

2025年5月11日（日）放送のNHK総合『ダーウィンが来た！』では、水中の名ハンターとして知られる水鳥「カワウ」にスポットを当てます。大きな魚も丸ごと飲み込むほどの高い狩猟能力を持つ一方で、実は水中に特化した体のせいで直面する“苦労”も少なくありません。今回の放送では、日本最大の生息地・琵琶湖に生きるカワウたちのリアルな日常に密着し、その知られざる素顔に迫る内容が展開されると予想されます。
放送後、詳しい内容が分かり次第、最新の情報を更新します。

高速で泳ぎ獲物を丸呑み！水中の狩り名人カワウ

カワウは、水の中を自由自在に泳ぎながら魚を捕まえる能力に優れた水鳥です。特に注目すべきは、そのスピードとパワーです。水の抵抗を最小限に抑えるために体を細長く進化させており、羽に油分が少なくすぐに水に沈むことで、水中での移動がとてもスムーズに行えます。

・秒速約3メートルで泳ぐことができるとされており、小さな魚はもちろん、大型の魚でも丸呑みにできる大きな喉が特徴
・群れで行動する習性があり、チームプレーのような動きで獲物を追い込む戦術も見られます
・漁業関係者からは“魚を食べ過ぎる鳥”として厄介者扱いされることもありますが、それだけ狩りの能力が高いことの証です

琵琶湖のような広い淡水湖では、魚も多く、カワウにとっては最高の狩り場となっていると考えられます。番組では、実際にカワウが水中でどのように魚を捕まえているのか、そのテクニックや動きが詳しく紹介されると思われます。

進化した体に潜む意外な弱点とは？

水中生活に特化して進化したカワウの体は、狩りにおいては有利でも、ほかの面ではさまざまな不便も生んでいます。たとえば、羽に油分が少ないことで水中では泳ぎやすい反面、水に濡れやすく体温が奪われやすいという欠点があります。

・狩りのあとは、羽を乾かすために長時間日向ぼっこをする必要があります
・空を飛ぶときは、濡れた羽のせいで重くなり、飛翔に大きなエネルギーが必要となります
・巣を作る木も水辺近くに限られ、営巣地の数が限られる原因となっています

番組では、こうした「便利さ」と「不便さ」の両面を持つカワウの身体構造に焦点を当てながら、進化がもたらした光と影を描いていくと予想されます。

命がけの子育て！親鳥の奮闘

カワウのもう一つの注目ポイントは、その子育ての様子です。番組では、カワウが子育てにどのように向き合っているのかも紹介される予定です。魚を丸呑みにするスタイルから想像できるように、ヒナへの給餌方法も少しユニークです。

・親鳥は自分の胃の中にある魚を逆流させ、ヒナに与えます
・ヒナは親の口の中に頭を突っ込んで直接餌をもらうという形です
・しかし、獲物が大きすぎるとヒナの喉に詰まる危険性もあり、命に関わることもあります
・巣のある木の下には大量のフンが落ち、周囲の木が枯れてしまうなど、環境への影響も問題視されています

子どもたちを育てるために何度も飛び立ち、魚を捕まえて運ぶ親の姿には、野生動物としてのたくましさと切なさが感じられる場面となるでしょう。