物価高対策はどう変わる？家計に届く“実感できる支援”
物価が高い状態がなかなか落ち着かない2025年。毎日の買い物や電気代の請求を見るたびに「この先どうなるんだろう」と不安を抱えている人も多いはずです。
今回の『みみより！解説』では、そんな不安を少しでも和らげるために政府が検討している支援策を、岩渕梢キャスターがわかりやすく紹介していました。
ガソリン代から電気・ガス料金、子育て家庭への手当、地域ごとの生活支援まで幅広く取り上げられ、家計にどれくらい影響が出るのかが説明されていました。
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ガソリン税の暫定税率廃止でどれぐらい負担が減る？
最も注目されたのが『ガソリン税の暫定税率』が12月31日に廃止されるという発表です。ガソリン代は車を使う生活では避けようがなく、家計の中でも大きな割合を占める項目です。
政府は石油元売り会社に出していた補助金を年末まで拡充し、小売価格が“緩やかに下がる”ように調整します。これによって急激な値上がりを防ぎ、利用者が戸惑わないよう配慮している形です。
軽油も同じ仕組みで調整されるため、物流関係の車を多く使う企業や、日常的に車移動が必要な家庭にも恩恵が届きます。
番組で紹介された政府試算では、1世帯あたり年間の負担が『約1万2000円減る』とされています。
通勤・買い物・送迎で車が欠かせない地域に住む家庭ほど、こうした支援の実感は大きくなるでしょう。
冬の厳しいエネルギー費に向けた電気・ガス料金の支援
物価高の中でも特に負担が増えやすいのが電気代やガス代です。特に冬場は暖房や給湯に多くのエネルギーを使うため、請求額が上がりやすい季節です。
今回の支援策では、2026年1月〜3月の3カ月間にわたり、電気・都市ガスを使う世帯の請求額から『約7000円』が引き下げられる見込みとなっています。
冬の支援をあえてこの時期に集中させているのは、生活の負担が最も増える季節だからです。
限られた期間ではありますが、家計がぐっと楽になる家庭も多いはずです。
子育て応援手当は所得制限なしで幅広い家庭が対象
今回注目を集めた支援のひとつに『子育て応援手当』があります。
対象は0歳〜高校3年生まで、つまり子どもがいるほとんどの家庭が該当します。
しかも所得制限なしで、児童手当と同じ口座に『1人2万円』が1回限り振り込まれる仕組みです。
子どもの人数が多い家庭ほど支給額も増えるため、日々の食費、塾代、学校関連費の負担が重い家庭にとっては非常に助かるポイントになります。
番組では手当の使い道についての会話はありませんでしたが、現実的には学用品の買い替え、冬の衣類の準備、部活動の費用など、生活に直結する部分に回されることが多くなりそうです。
地域によって実感が変わる「重点支援地方交付金」
続いて取り上げられたのが『重点支援地方交付金』の拡充です。
これは地域の状況に合わせて自治体が独自に支援内容を決められる仕組みで、番組では主に以下のような例が紹介されました。
・食料品高騰への支援として『1人あたり3000円程度』
・水道料金の減免
・LPガスを使う家庭への給付（『1万円程度』想定）
自治体ごとに制度の形が変わるため、住んでいる地域によって支援の受け方が大きく違ってきます。
特にLPガスは都市ガスより割高になりやすいため、利用者にとってはありがたい補助です。
日常の生活費は地域性と深く結びついているため、こうした地域密着型の支援が広がるのは家計の安心感につながります。
支援はあるが、課題や懸念も指摘
番組では支援の良い面だけでなく、注意点についても触れられていました。
例えば、支援の内容によっては恩恵を受ける人とほとんど受けない人が出てくる可能性があります。
車を持たない家庭にとってはガソリン税の恩恵は薄く、都市ガスの地域に住んでいないとエネルギー支援が届きにくくなるなど、地域性や生活スタイルで差が出ます。
さらに円安が続けば輸入品の価格が上がり、物価を押し上げてしまうのではという懸念もあります。
この点についても番組では、支援と同時に“物価上昇の圧力”をどう抑えるかが大きな課題だと語られていました。
こうした状況を受けて、高市早苗首相は『年収の壁』の引き上げや『給付付き税額控除』の検討を進める考えを示しています。
働き方による不利益や、収入が一定額を超えると逆に損をしてしまう問題に対応するための新たな政策として期待されています。
まとめ
今回の『みみより！解説』では、ガソリン代から電気・ガス料金、子育て支援、地域の生活サポートまで、幅広い支援策が紹介されました。
暫定税率の廃止や手当の給付額など、家計に直接プラスになる内容が多い一方で、地域差や円安の影響など課題も見えています。
それでも、2025年から2026年にかけて生活を支える仕組みが整いつつあるのは確かです。
今後も発表される政策に注目しながら、必要な支援をしっかり受け取っていくことが家計の安定につながっていきます。
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