『ぶりしゃぶ』で冬のごちそうを味わう時間へ
冬が深まると食卓に湯気がほしくなります。そんな季節に登場するのが、脂がのったぶりをさっと湯にくぐらせて味わう『ぶりしゃぶ』です。このページでは、2025年12月9日放送のきょうの料理ビギナーズで紹介される内容をもとに、冬の食卓がもっと楽しくなる要素をまとめています。放送前の段階なので詳しい調理シーンはまだ分かりませんが、番組で紹介される2品の魅力と冬ならではの味わいを先取りできます。放送後には内容を反映して書き直します。
ぶりのうまみを引き出す冬のしゃぶしゃぶ
冬の主役ともいえるぶりは、寒さが増すほど脂がのり、加熱しても身がふっくら。薄切りにしたぶりを湯の中で泳がせるように火を入れると、身がほんのり白く変わっていきます。この一瞬の変化が『ぶりしゃぶ』の楽しさです。火を通しすぎずに引き上げ、ポン酢しょうゆにつけると、脂の甘みと柑橘の酸味がふわっと広がります。冬は白菜やねぎが甘くなる時期なので、鍋の中で一緒に煮ることで味に深みも出ます。白菜の芯はとろっとやわらかく、ねぎはじんわり甘さが出て、ぶりの濃厚な脂とよく合います。
薬味として添えられる柚子こしょうは、香りと辛みが鋭く、口の中を引き締めてくれる存在です。ぶりの脂に負けず、鍋の仕上がりをすっきりまとめてくれます。
副菜として添える『柚子なます』の香り
今回の2品目は『柚子なます』。おせち料理として親しまれてきた定番の大根とにんじんのなますに、柚子の果汁と皮を加えて香りを強めた冬らしい一品です。さっぱりとしているので鍋料理と合わせても重たくならず、ぶりしゃぶの脂をやさしく受け止めてくれます。作ってすぐよりも、少し時間をおくことで味がじんわりなじみ、柚子の香りが全体に広がります。
冬のごちそうとして2品が揃うよろこび
短い放送時間の中でも、きょうの料理ビギナーズは季節や素材の良さを分かりやすく伝えてくれます。今回は冬の旬をしっかり感じられる『ぶりしゃぶ』と『柚子なます』の組み合わせ。脂のりの良いぶり、甘みが増す冬野菜、そこに爽やかな柚子の香り。これだけで冬の食卓が一段と豊かになります。鍋を囲む時間は、素材の香りや色の変化を味わえる特別なひとときです。
まとめ
冬の食材は火を通すだけで味がぐっと深くなり、その季節にしか味わえないごちそうになります。『ぶりしゃぶ』と『柚子なます』は、どちらもシンプルで手軽なのに、冬らしさをしっかり感じられる組み合わせです。放送後には、番組で紹介された手順やポイントを踏まえて内容を更新しますので、続きも楽しみにしてください。
NHK【きょうの料理】ぶりごぼう・あさり湯豆腐・里芋のポテトサラダ｜“レシピのコツ”と“タレの一工夫”と“みそ使い”が全部わかる！｜2025年12月3日
冬においしくなるぶりの理由を紹介します
冬になるとぶりのおいしさが一段と増すのは、多くの人が感じていることだと思います。ぶりしゃぶのように軽く火を通す料理では、その季節ならではの脂のりや身の質の違いが特に分かりやすく、冬の魚のおいしさがそのまま伝わってきます。ここでは、ぶりの脂が冬にしっかりとのる背景を紹介します。
季節と水温の関係
冬になるとぶりが格別においしく感じられるのは、自然の中で積み重ねられた理由があります。寒さが深まる季節に合わせて海の環境が変化し、ぶり自身も体の中にエネルギーを蓄えるようになります。この季節背景を知ることで、ぶりしゃぶのおいしさがどこから生まれているのかがよく見えてきます。
ぶりは北と南を移動しながら成長する回遊魚で、秋から冬にかけて産卵の準備と重なり、体に脂肪を蓄える時期に入ります。海水温が下がると、魚は体温を保つために多くのエネルギーが必要になり、自然と体の中に脂がたまっていきます。この脂がぶりの身にしっかりと入り込み、食べたときの濃いうまみや甘さにつながります。
寒ぶりの脂が評価される理由
冬に水揚げされる寒ぶりは、脂のりがピークに達した状態といわれています。身はしっとりしていて、刺身ではとろけるようななめらかさになり、加熱しても固くなりにくい特徴があります。しゃぶしゃぶにすると、湯にくぐらせた瞬間に脂がほどよく溶け出し、身のうまみをさらに引き立てます。脂の厚みがあることで、ポン酢や柚子こしょうの香りとも調和し、味わいに深みが生まれます。
冬だからこそ味わえる自然の恵み
ぶりの脂が冬にもっともおいしくなるのは、生き物としてのサイクルと自然の環境が合わさった結果です。低い水温と産卵前のエネルギー蓄えが重なることで、脂のり、うまみ、肉質の良さがそろい、冬の食卓を彩るごちそうになります。この背景を知ると、ぶりしゃぶの一切れがより特別に感じられます。
気になるNHKをもっと見る
購読すると最新の投稿がメールで送信されます。
コメント