「かまくら!横手やきそば!いぶりがっこ!高橋優と秋田の冬」
冬の朝にぴったりの深い話題がギュッと詰まった今回の放送。番組前半では転倒事故という身近で大切なテーマにしっかり向き合い、後半は高橋優さんの故郷・秋田県横手市の冬の魅力がたっぷり紹介されました。かまくら、横手やきそば、いぶりがっこ、そして地域に息づく新しい文化まで、横手の“あったかさ”にふれる旅のような内容です。このページでは『あさイチ(2025年12月11日放送)』の内容を分かりやすくまとめています。
冬に気をつけたい転倒事故の話
寒さが本格的になる12月は、転倒事故が1年で最も多くなる時期だといわれています。番組では、年間の転倒による死亡者数が交通事故の3倍以上にのぼるというデータが紹介されていました。思った以上に身近で危険な問題です。
解説を行ったのは武藤芳照さん。冬の服装は厚着になり、視界も動きも少しずつ制限されます。さらに寒さで身体がこわばりやすく、ちょっとした段差が“大きな段差”に感じられることもあります。
気をつけたいポイントは身近な場所です。
・濡れた玄関や風呂場の床
・家の中の配線コード
・新聞やチラシなど足元に置きっぱなしのもの
・階段やほんの数センチの段差
先週転んでしまい顔を怪我した博多大吉さんも、わずかな段差でつまずいたと話していました。両手に荷物があり、とっさの受け身が取れなかったことが悪化の原因になったそうです。身近な人がどんな場面で転んだかを聞くことが、具体的な対策につながると紹介されていました。
横手で一年中かまくらを楽しめる場所へ
ここからは雪国・秋田へ。今回の旅の案内役は、秋田県横手市出身のシンガーソングライター高橋優さんです。
横手といえば冬の「かまくら」が有名ですが、市内には一年中かまくらを体験できる施設があります。中はマイナス15度に設定され、本物の雪に包まれた空間が再現されています。雪に触れたことのない人でも、季節を問わず“雪国の空気”を感じられる特別な場所です。
本来の横手のかまくらは、雪を積み固めて中をくり抜くという手仕事の賜物。毎年2月中旬にはかまくらが街中に並び、ろうそくの光がゆらめく幻想的な景観が広がります。雪国ならではの文化が一年中味わえる施設は、旅の目的としても魅力があります。
横手やきそばのやさしい味と深い歴史
横手市のソウルフードといえば『横手やきそば』。今回訪れたのは創業70年の人気店で、地元の人の「いつもの味」を守り続けてきたお店です。
横手やきそばの特徴は、この4つ。
・コシが強くまっすぐなゆで麺
・甘めのソースが絡んだやさしい味
・キャベツとひき肉のシンプルな具材
・仕上げにのせる半熟の目玉焼きと福神漬
戦後、子どもたちにお腹いっぱい食べさせたいという思いから生まれ、甘いソースや福神漬はその名残りです。地元の人がおすすめする食べ方は、目玉焼きの黄身に箸を入れ、麺を絡めて食べる方法。まろやかさが加わって、一度味わうと忘れられないおいしさになります。
横手市では“横手やきそば職人”という資格制度まで整えられ、筆記試験と実技試験を通った人だけが名乗れるそうです。今回はカレーやきそばも登場し、進化を続ける横手やきそばの奥深さが伝わってきました。
いぶりがっこの里で味わう伝統の手仕事
続いて訪れたのは、いぶりがっこの本場・山内地区。ここは高橋優さんのふるさとであり、昔ながらの作り方が今も息づく地域です。
お宅に迎えてくれたのは、いぶりがっこの名人として知られる高橋篤子さん。なんと一度に2000本もの大根を仕込み、さらに道の駅へ年間1万5000本を出荷しているという規模です。いぶりがっこの世界を語るうえで欠かせない存在で、『いぶりんピック』の初代チャンピオンでもあります。
作業はとても手間がかかります。
・大根を寒風に当てながら縄で編む
・小屋でまる3日間いぶし続ける
・約50日かけてじっくり漬け込む
江上敬子さんも大根を縄で編ぐ作業に挑戦し、地域の知恵と手仕事の細やかさを肌で感じていました。家庭ごとに味が違うのがいぶりがっこの面白さでもあり、地域の食文化がしっかり受け継がれていることが伝わります。
(レシピ)いぶりがっこだしの和風ヴィシソワーズ
いぶりがっこをだしに活用した、ユニークな料理『いぶりがっこだし 和風ヴィシソワーズ』も紹介されました。教えてくれたのは、料理好きの親子、中村千佳子さんと江里さんです。
材料
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いぶりがっこ:80g
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水:500ml
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じゃがいも:300g
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ポロネギ:1本
※または たまねぎ 1/4個
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バター:10g
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牛乳:50ml
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生クリーム:30ml
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塩:少々
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白こしょう:少々
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いぶりがっこのみじん切り:少々(仕上げ用)
作り方
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小鍋に水といぶりがっこを入れ、弱火で約15分煮出す。
※沸騰させすぎると煙の香りが強くなりすぎるので弱火〜中弱火で。
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火を止め、そのまま一晩置いて旨味を抽出する。
※風味を強くしたい場合は、いぶりがっこの量を80g以上に増やすか、浸す時間を伸ばす。
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じゃがいもは薄切りまたは小さめの角切りにする。
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ポロネギ(または玉ねぎ)は薄切りにする。
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鍋にバターを溶かし、ポロネギを弱火で約5分炒めて香りを出す。
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じゃがいもを加え、軽く炒める。
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具材がかぶる程度に、取り出しただし(300〜350ml)を加える。
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じゃがいもが柔らかくなるまで弱火で12〜15分煮る。
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熱い状態のままミキサー(またはブレンダー)でなめらかにする。
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裏ごしすると、さらに口当たりがよくなる。
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牛乳50mlと生クリーム30〜50ml(お好みで調整)を加え、弱火で軽く温める。
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塩で味を調える。
※いぶりがっこ自体の塩味があるため控えめに。
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温かいままでも、冷やしてもどちらでもおいしく仕上がる。
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器に注ぎ、仕上げにいぶりがっこのみじん切りを少量のせる。
監修
中村 江里
原画が息づく横手市増田まんが美術館とWAROCKの広がり
最後に紹介されたのが横手市増田まんが美術館。ここは漫画の原画を専門に展示する全国でも珍しい美術館で、約50万枚もの原画が収蔵されています。
展示されているのは、
・さくらももこさんの『ちびまる子ちゃん』
・東村アキコさんの原画
・矢口高雄さんが横手市に寄贈した『釣りキチ三平』の原画
原画は紙の劣化との戦いでもあり、美術館では保存環境を守る作業が日々行われています。漫画家の家族が「保管場所に困って相談に来た」というエピソードも紹介され、原画の文化的価値を守る重要な拠点であることが伝わってきます。
一方、北秋田市で広がっているのが『WAROCK』という新しい地域カルチャー。石に絵やメッセージを描き、交換所を通じて見知らぬ誰かに渡る仕組みです。描かれた石はSNSで旅先の様子が共有されることもあり、自分の作品がどこへ届くかワクワクしながら楽しむ人が増えているそうです。
まとめ
冬の転倒事故という身近なテーマから始まり、横手市のかまくら文化、横手やきそば、いぶりがっこ、そして漫画とアートの世界まで、横手の魅力がギュッと詰まった放送でした。雪国の厳しさの中にも、人の温かさや工夫、長く受け継がれてきた味や文化が息づいていることを改めて感じられる内容でした。横手を知らない人にも、訪れてみたいと思えるきっかけになる回だったと思います。
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