やめて後悔!?年賀状最新事情が問いかける「つながり」のかたち
このページでは『午後LIVE ニュースーン(2025年12月15日放送)』の内容を分かりやすくまとめています。年賀状じまいが当たり前になりつつある今、なぜ「復活年賀状」に再び注目が集まっているのか。その背景には、発行枚数の大幅な減少だけでは語れない、人と人との関係の変化がありました。番組で紹介された具体的な体験や、日本郵便の年賀はがきに込められた工夫を通して、年賀状の役割をあらためて見つめ直します。
年賀状じまいが進んだ理由と発行枚数の大きな変化
番組ではまず、年賀状を取り巻く現状が数字で示されました。年賀状の発行枚数は2003年に約44億枚とピークを迎えましたが、2025年は約7億枚まで減少しています。SNSやメールが普及し、新年のあいさつをデジタルで済ませる人が増えたことが大きな理由です。また、忙しい生活の中で年賀状を書く負担を感じる人が増え、「年賀状じまい」を選ぶケースも珍しくなくなりました。年賀状は年末の恒例行事というより、手間のかかる義務と感じられる場面が増えていたことが、減少の背景にあります。
義務から「出したい相手」へ変わった年賀状の意味
一方で番組が伝えたのは、年賀状が完全に不要になったわけではないという事実でした。年賀状は「たくさんの人に一斉に出すもの」から、「つながりたい人に出すもの」へと役割を変えつつあります。枚数を減らしても、その一枚に気持ちを込めることで、相手との関係を確かめる手段として残り続けているのです。この価値観の変化が、復活年賀状という動きにつながっています。
三浦恭子さんが語った復活年賀状の実感
東京都に住む三浦恭子さんは、かつて育児や学校行事、仕事に追われながらも毎年100枚以上の年賀状を書いていました。しかし7年前、負担を感じて年賀状じまいを決断します。それでも心のどこかで後悔が残り、「年賀状をやめたら、もう二度とつながれないかもしれない」と感じるようになりました。そこで三浦さんは年賀状を復活させます。以前より枚数は半分以下に減らし、無理なく続けられる形にしました。その人のことを思って書く行為そのものが、心の中でつながっている証しだと語っていたのが印象的でした。
訃報が届かなかった佐藤さんの体験
関東地方に住む70代の佐藤さんのケースは、年賀状が果たしてきた別の役割を浮き彫りにしました。2022年、200枚以上出していた年賀状を「手間がかかる」としてやめ、連絡はメールやSNSで十分だと考えました。しかし、アマチュア無線の仲間との会話の中で、知人の鈴木さんが亡くなっていたことを知ります。年賀状じまいをしたことで、訃報が届かなかったのです。この出来事をきっかけに、年賀状は年に一度、お互いの健康や無事を確かめる大切な役割を担っていたと実感し、復活年賀状を作ることを決意しました。
復活年賀状を後押しする印刷会社の動き
番組では、大手印刷会社が3年前から復活年賀状向けの定型文を用意していることも紹介されました。一度年賀状じまいをしたあと、再開することに気まずさを感じる人は少なくありません。その心理的な壁を下げるために、「また出します」という気持ちを自然に伝えられる文章が用意されています。復活年賀状は個人の気持ちだけでなく、社会的なニーズとしても広がり始めています。
日本郵便の切手デザイナーが仕掛けてきた遊び心
東京・千代田区にある日本郵便本社には、日本にわずか8人しかいない切手デザイナーがいます。彼らは年間約280種類の切手すべてをデザインする精鋭で、年賀はがきの宛名面デザインも重要な仕事の一つです。年賀はがきには10年以上前から、さりげない仕掛けが施されてきました。2016年のさる年には3コマ漫画風、2017年のとり年には卵のように見える切手部分の影に『あけましておめでとうございます』の隠し文字が入っていました。誰が始めたのか記録も残っておらず、社内でもはっきり分からないという点も、年賀状文化の奥深さを感じさせます。
2026年用年賀はがきに込められた工夫
2026年用の年賀はがきに仕掛けを忍ばせたのは、切手デザイナーの山田泰子さんです。万博の記念切手や現在販売されている110円切手も手がけています。採用されたデザインには、馬のたてがみに『二◯二六うま』の隠し文字が入り、顔の輪郭やたてがみを使って『うま』や『UMA』と読める工夫も盛り込まれています。半年以上かけて完成した年賀はがきは、2025年10月30日から全国の郵便局で販売が始まりました。
過去とつながる年賀はがきのデザイン
番組では、過去の干支デザインとのつながりも紹介されました。2003年のひつじ年には、ひつじが編み物をしているイラストが描かれ、12年後の2015年のひつじ年では、そのひつじが編み終えたマフラーを巻いて登場しました。こうした時間を超えた遊び心も、年賀はがきの魅力の一つです。再来年のひつじ年のデザインはまだ決まっていませんが、どんな仕掛けが生まれるのか期待が高まります。
年賀状は終わった文化ではない
『午後LIVE ニュースーン』の特集が伝えたのは、年賀状がなくなるのではなく、形を変えて残っていくという姿でした。年賀状じまいも復活年賀状も、どちらも自分に合ったつながり方を選ぶ一つの手段です。じっくり見ると面白い年賀はがきの工夫と、人の気持ちが交差するエピソードは、年賀状が今も生きた文化であることを静かに教えてくれました。
NHK【激突メシあがれ】もちレパートリーを正月前に広げるSP もちカツ丼×あんこうフライ×雑煮アレンジ×もちパスタ|2025年12月10日
お正月行事がシンプルになる中で見えてきた年賀状の立ち位置

ここでは、お正月行事全体が少しずつ簡素化していく流れの中で、年賀状がどのような位置づけに変わってきているのかを、事実と描写を中心に整理して紹介します。初詣やおせち料理といった行事と並び、年賀状がどのように受け止められてきたのか、その変化を具体的に見ていきます。
伝統的なお正月行事と年賀状が担ってきた役割
日本のお正月は、家族が集まり、新しい年を迎える大切な節目として長く続いてきました。神社や寺への初詣、家で囲むおせち料理、親戚へのあいさつなど、年始ならではの行事がいくつもあります。その中で年賀状は、直接会えない人とも新年の気持ちを交わす手段として定着してきました。年賀状を出すことは、単なる連絡ではなく、一年の区切りと感謝を形にする行為として受け止められてきたのです。元日に届くよう準備すること自体が、お正月を迎える準備の一部でした。
お正月の過ごし方の変化と年賀状文化の揺らぎ
近年は、お正月の過ごし方そのものが変わってきています。帰省を控える家庭が増え、初詣や集まりも短時間で済ませる傾向が見られます。こうした流れの中で、新年のあいさつもSNSやメッセージアプリで済ませる人が増えました。年賀状は今も『お正月の風物詩』として知られていますが、手間や時間がかかる点から、以前ほど生活の中心には置かれなくなっています。お正月行事が全体的に軽く、コンパクトになっていく中で、年賀状も必須ではない存在へと変わってきました。
シンプル化する正月文化の中で残る年賀状の意味
それでも年賀状が完全に消えたわけではありません。紙の年賀状は、数が減ったことで一枚一枚の重みが増しています。家族や長く付き合いのある人との関係を大切にしたい人にとって、年賀状は今も特別な手段です。お正月行事がシンプルになる一方で、年賀状は「続けるかどうかを自分で選ぶ文化」として残っています。紙でもデジタルでも、その人なりの形で新年の気持ちを伝える方法として、年賀状は役割を変えながら受け継がれていると言えます。
気になるNHKをもっと見る
購読すると最新の投稿がメールで送信されます。


コメント