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【午後LIVE ニュースーン】おでんとZ世代 なぜ人気?ご当地おでんが全国区になった理由と食文化の変化|2026年1月6日

午後LIVEニュースーン
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Z世代が動かす ご当地おでんの新しい波

このページでは『トクシュ~ン Z世代が新風を呼ぶ!ご当地おでん(放送日)』の内容を分かりやすくまとめています。
全国各地に昔からあるおでんが、Z世代の発想と行動によって、地域おこしの主役へと変わっていく様子が描かれました。小田原おでんや會津おでんの事例を通して、食と人と地域がどう結びついているのかが見えてきます。

練り物の町で育った小田原おでんの強さ

練り物の町として知られる神奈川県小田原で生まれたのが、小田原おでんです。
小田原は古くからかまぼこをはじめとする練り物づくりが盛んな土地で、魚のすり身文化が根づいてきました。その背景があるからこそ、おでんという料理が町の個性を表す存在として発展してきました。

小田原おでんの最大の特徴は、梅みそを付けて食べることです。
一般的なおでんはだしの味をそのまま楽しみますが、小田原では地元の梅を使った梅みそを添えることで、さっぱりとした酸味とコクが加わります。この食べ方が、他の地域のおでんとの大きな違いになっています。

もう一つの特徴が、おでん種の種類が非常に多いことです。
定番の大根や玉子だけでなく、チーズロールキャベツフグのしゅうまいなど、ひと目で驚くような具材が並びます。現在では50種類以上のおでん種があり、訪れるたびに新しい味に出会えるのも魅力です。

こうした多様なおでん種を支えているのが、毎年4月に行われるおでん種コンテストです。
このコンテストでは、市民のアイデアが主役になります。年齢や職業を問わず応募でき、選ばれた作品は実際におでん店のメニューとして提供されます。家庭の発想が、そのまま町の名物になる仕組みです。

番組で紹介されたのが、はんぺんとうなぎを組み合わせた『うなたま』です。
このおでん種は最優秀賞に選ばれ、考案したのは高校3年生の渡辺和子さんでした。若い世代ならではの柔軟な発想が評価され、現在では季節限定メニューとして実際の店で提供されています。

小田原おでんは、昔ながらの練り物文化を土台にしながら、市民参加若い世代の挑戦によって進化し続けています。
食べ物としてのおいしさだけでなく、「この町らしさ」を感じられる点が、多くの人を引きつけている理由です。

市民のアイデアが名物になる仕組み

小田原おでんのいちばんの面白さは、名物が固定されていない点にあります。
「これが正解」という形を決めず、毎年新しいおでん種が加わっていくことで、町の味が更新され続けています。

その中心にあるのが、おでん種コンテストです。
この取り組みでは、市民一人ひとりの自由な発想が尊重されます。特別な料理経験がなくても参加でき、自宅で思いついたアイデアが、そのまま町の名物候補になります。

コンテストで選ばれた作品は、実際に小田原のおでん店季節限定メニューとして提供されます。
アイデアで終わらせず、実際に「食べられる形」にすることで、考案者だけでなく、町全体がその成果を共有できます。

番組では、前年の最優秀賞として『あくあぱっつあいか飯』も紹介されました。
和食のおでんにイタリア料理の発想を取り入れたこのおでん種は、小田原おでんが「型にとらわれない」存在であることを象徴しています。

こうした流れが毎年積み重なることで、小田原おでんは少しずつ姿を変えながら成長しています。
新しい具材が生まれても、古いものを否定するのではなく、積み重ねていく文化として受け入れられている点が特徴です。

地域の人が継続して関わることで、
「ただ食べに来る」だけでなく、
「この町の取り組みを応援したくなる」という気持ちも自然に育っていきます。

小田原おでんは、味そのものだけでなく、
人の参加と時間の積み重ねによって作られている名物だと言えます。

會津おでんはなぜ生まれたのか

福島県会津若松で生まれた會津おでんは、会津に古くから伝わる郷土料理『こづゆ』をヒントにしています。
おでんという身近な料理に、地域の記憶や食の知恵を重ね合わせた点が、會津おでんの出発点です。

こづゆ』は、会津の行事や祝いの席で受け継がれてきた料理で、保存食や乾物を上手に使う知恵が詰まっています。
山に囲まれた会津では、海の幸をそのまま使うことが難しく、干し貝柱や乾物を使ってうまみを引き出してきました。こうした発想そのものが、會津おでんの土台になっています。

この考え方をもとに、4年前若い世代が中心となって會津おでんが生まれました。
「昔からある味を守る」だけでなく、「今の人に伝わる形に変える」ことが意識されていた点が特徴です。

開発に関わったのは、宮城県のZ世代の学生たちです。
学生たちは、地元の人たちと一緒に何度も試作を重ねながら、会津らしいおでんの形を探っていきました。その中で注目されたのが、会津の伝統食材である『にしんの山椒漬け』でした。

にしんの山椒漬け』は、保存の工夫と味の奥行きを兼ね備えた会津ならではの食文化です。
その発想をおでん種に落とし込むことで、會津おでんは「新しいのに、どこか懐かしい」味わいを持つようになりました。

当時この取り組みに関わっていた学生たちはすでに卒業していますが、活動はそこで終わりませんでした。
現在は、宮城学院女子大学の後輩たちがその思いを引き継ぎ、會津おでん作りを続けています。

世代が変わっても、人から人へと受け渡される仕組みがあることで、會津おでんは一過性の企画ではなく、地域に根づく存在になっています。
會津おでんは、料理そのものだけでなく、受け継がれていく過程も含めて、会津の新しい名物として育っています。

大学生がつなぐ會津おでんの現在

會津おでんには、細かく決められたレシピの型がありません。
その代わりに大切にされているのが、「地元食材を9割以上使う」という条件です。このルールによって、どんなおでんであっても、会津の土地と深く結びついた一品になります。

味付けや見た目は作り手に委ねられていますが、素材だけは会津産にこだわる。
この考え方があることで、會津おでんは自由でありながら、軸のぶれない料理として成り立っています。

番組で紹介されたのが、フレンチシェフ 渡辺正樹さんによる斬新なおでんです。
渡辺さんは、会津産のマスに注目し、焼いたマスの上に大根車麩を重ねる構成を考案しました。さらに、仕上げに揚げた白髪ねぎを添えることで、香ばしさと食感のアクセントを加えています。

このおでんは、和食の枠にとどまらず、フレンチの発想が自然に溶け込んでいます。
素材は会津のもの、組み立ては自由という會津おでんならではの特徴が、はっきり表れた一例です。

また、學生たちはおでん作りだけに取り組んでいるわけではありません。
會津おでんの活動を通して、会津でかつて親しまれていた『てんこ小豆』の復活にも力を入れています。忘れられつつあった食材に光を当てることで、地域の食文化そのものを守ろうとしています。

會津おでんは、単なる料理企画ではありません。
食材、生産者、学生、料理人が関わることで、人と人をつなぐ場として機能しています。
鍋の中で生まれているのは、おでんだけではなく、会津の未来につながる関係そのものです。

好きなおでんダネから見える定番と新名物

番組の後半では、募集企画「私の好きなおでんダネ」の途中経過が紹介されました。
全国から寄せられた声を集計した結果、1位はだいこん5位にはじゃがいもがランクインし、たまごちくあぶ餅巾着といった顔ぶれが上位に並びました。

この結果が示しているのは、おでんの定番ダネが今も変わらず支持されているという事実です。
だいこんは味がしみ込むまでの時間や、だしそのものを味わえる存在として、多くの人にとって欠かせない具材です。じゃがいもも、地域差はありながら、家庭の記憶と結びついたおでんダネとして根強い人気があります。

一方で、番組が伝えていたのは「定番が強い=新しさがいらない」という話ではありません。
小田原おでん會津おでんのように、だいこんやたまごといった共通の定番を土台にしながら、地域ならではの物語食材の背景を重ねることで、新しい名物が生まれていることが強調されていました。

小田原では、梅みそや市民参加のコンテストという仕組みが加わり、
会津では、こづゆの知恵や地元食材を大切にするルールが重ねられています。
どちらも、定番を否定するのではなく、定番の上に地域性を積み上げている点が共通しています。

こうした動きの中心にいるのが、Z世代です。
若い世代が関わることで、ご当地おでんは「昔からある料理」で止まらず、更新され続ける存在になっています。
アイデアを出し、作り、次の世代へとつなぐ流れが生まれたことで、おでんは今、これから育っていく文化として動き始めています。

鍋の中にあるのは、懐かしさだけではありません。
定番を大切にしながら、新しい意味を重ねていくことで、ご当地おでんは未来へ向かう力を手に入れています。

まとめ

Z世代が関わることで、ご当地おでんは食べ物以上の存在になっています。
小田原おでんでは、市民参加とコンテストが名物を増やし続けています。會津おでんでは、大学生が伝統と地域をつなぎ、次の世代へと受け渡しています。
番組が伝えたのは、鍋の中のおでんだけでなく、人の思いと地域の未来でした。おでんは今も、静かに、でも確実に進化しています。

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