Venue101Presents Documentary on Vaundy
このページでは『Venue101 Presents Documentary on Vaundy(2025年12月21日放送)』の内容を分かりやすくまとめています。
ジャンルに縛られない楽曲で国内ソロアーティストとして数々の記録を打ち立ててきたVaundy。本番組は、NHK総合で放送された特別ドキュメンタリーとして、約1年半にわたり密着し、「音楽」と「モノづくり」に向き合う現在地を描いています。
『NHK紅白歌合戦』初出場、大学生としての顔、制作現場、ロンドン滞在、アルバム『replica』、そして『Gift』披露まで、すべてのエピソードが一本の流れとしてつながっていきます。
1年半密着で見えてきたVaundyの現在地とモノづくり
本作の軸となるのは、Venue101 Presents Documentary on Vaundyとして約1年半にわたって続けられた密着取材です。カメラが追ったのは、ライブやメディア出演といった表の顔だけではありません。制作の合間に考え込む時間や、音が思うように形にならない瞬間も、そのまま映されています。
Vaundyは、ジャンルにとらわれない楽曲で国内のソロアーティストとして1位の記録を打ち立てながらも、評価より先に「納得できるかどうか」を重視してきました。音楽を仕事として続ける立場になっても、その姿勢は変わりません。
番組では、音を組み立て直す場面や、何度も立ち止まる様子が映し出されます。成功の裏側にある試行錯誤を含めて見せることで、現在のVaundyがどこに立ち、何を大切にしているのかがはっきりと伝わってきます。
大学生としての創作と母校ライブにある原点
密着当時のVaundyは、まだ大学に在籍していました。芸術学部でデザインを学び、ノートには日々スケッチやアイデアを書き溜めていました。そのスケッチを取材スタッフに見せる場面からは、音楽と同じ熱量でビジュアル表現にも向き合ってきたことが分かります。
音楽は、人の気持ちや問題に寄り添う存在であり、それはデザインとも通じている。番組内で語られたこの考え方は、学生時代から自然に育っていた感覚でした。
3月29日に行われた母校でのライブでは、同窓生たちを前にステージに立ち、最後に『Tokimeki』を披露します。学んできた場所で音楽を鳴らすという行為そのものが、Vaundyの原点をはっきり示していました。
レコーディング現場で貫かれる制作のやり方
レコーディングの場面では、Vaundyがどのように楽曲を形にしていくのかが具体的に描かれます。制作は必ずリズムから始まり、そこにコード進行が重なり、少しずつメロディーが見えてくるという流れです。
最初に作られるのは、Vaundy自身が打ち込んだデモ音源です。それをもとにミュージシャンたちが演奏を重ね、音の厚みや表情が加わっていきます。現場では「こうあるべき」という決まりはなく、理想の音に近づくための提案が次々と出されます。
『怪獣の花唄』や『不可幸力』につながる制作姿勢も、この現場の積み重ねから生まれてきました。一つの正解に急がず、納得できるまで音と向き合う姿が、強く印象に残ります。
ロンドン滞在で深まった思考と失敗への向き合い方
番組後半では、Vaundyが自分を見つめ直すためにロンドン(イギリス)へ渡る様子が描かれます。好きな洋楽はイギリスのアーティストが多く、なかでも最も好きなアルバムとして挙げられたのが、デヴィッド・ボウイの『Hunky Dory』でした。
異国の環境で制作に没頭する中で、Vaundyはモノづくりに対する考え方を言葉にします。「ずっと失敗したモノを直し続けるのがモノづくり」「失敗をただす行為だと思えば、怖くない」。番組では、この発言が制作の場面と重ねて紹介されます。
失敗を避けるのではなく、前提として受け入れる。その姿勢が、音楽に対する向き合い方をより自由なものへと変えていきました。
アルバム『replica』に込められた自己認識
帰国後の9月、Vaundyは新しいアルバム制作に本格的に取りかかります。タイトルに選ばれたのが『replica』でした。
Vaundyは、容姿に対する劣等感を抱えてきた一方で、音楽や歌では褒められることが多かったと語っています。そのギャップを抱えながら、「オリジナルを作るには、自分がレプリカであるという自覚を持たなければいけない」と考えるようになったと番組内で明かされています。
レコーディングでは、デヴィッド・ボウイの歌唱を聴きながら、メロディーが持つ感情をどう表現するかを探っていきます。切なさと強さを同時に伝える歌。その探求が、アルバム全体の核となっていきました。
マイナスを音楽に変えていく姿と『Gift』披露
番組の終盤でVaundyが語るのは、感情との付き合い方です。暗い気持ちを無理に消すのではなく、曲の中で解決へ向かわせる。そのほうが、未来に残る音楽になるという考え方です。
その思いが形になった場面として、最後に披露されたのが『Gift』でした。この楽曲は、番組のための特別なパフォーマンスとして位置づけられています。
1年半の密着で積み重ねられてきた迷いや挑戦、失敗と修正。そのすべてを抱えたまま歌われた『Gift』は、マイナスをモノづくりによってプラスへ変えていくVaundyの姿を、静かに、そして力強く伝えていました。
NHK【Mrs.GREEN APPLE〜10 YEARS SPECIAL〜完全版】10周年特番の全曲構成と未公開トークが胸に残る90分|2025年12月14日
気になるNHKをもっと見る
購読すると最新の投稿がメールで送信されます。


コメント