「おかず青年隊の おせち&ごちそう」1品からつくりたいおせち
このページでは『きょうの料理(2025年12月29日放送)』の内容を分かりやすくまとめています。
おせちは買える時代だからこそ、手づくりの一品が食卓の印象を大きく変えます。今回の放送では、伝統を大切にしながらも新しい感覚を取り入れる「おかず青年隊」が、1品から無理なく挑戦できる三つ肴を提案しました。甘さに頼らない黒豆、中華の香りを生かした数の子、食感が楽しい田作り。どれも「全部つくらなくていい」からこそ続けやすい、おせちの新しい入口です。
おせちを1品からつくるという発想
年に一度、願いを込めてつくるおせちですが、すべて手づくりしようとすると負担が大きくなりがちです。今回の『おかず青年隊の おせち&ごちそう』では、三つ肴の中から気になる一品だけを選び、買ったおせちに添える楽しみ方が紹介されました。少量でも手づくりの要素が入ることで、正月の食卓に温度が生まれます。
甘くない黒豆 みそ風味の魅力(柳原尚之)
日本料理の視点から提案されたのが、柳原尚之さんの「甘くない黒豆」です。黒豆といえば甘い煮豆が定番ですが、このレシピではみそのコクを生かし、砂糖の甘さに頼らない味に仕上げています。にんじんとこんにゃくを加えることで、色合いと食べごたえが増し、おかずとしても成り立つ黒豆になります。
材料(つくりやすい分量)
・黒豆(乾) カップ1
・重曹 少々
・熱湯 カップ3
・にんじん 30g
・こんにゃく 1/4枚(50g)
・サラダ油 少々
・しょうゆ 適量
A
・砂糖 大さじ3
・みそ 70g
作り方
・鍋に黒豆と重曹を入れ、熱湯をかけて一晩おく
・中火にかけ、沸騰したらアクを取る
・弱火にしてAの砂糖とみその半量を加え、落としぶたをして1〜1時間30分煮る
・にんじんとこんにゃくを1cm角に切り、油で炒める
・鍋に加え、残りのみそを溶き入れる
・5分ほど煮て、味をみて足りなければしょうゆを加え、冷ます
冷蔵庫で3日保存でき、年末の作り置きにも向いています。
数の子の紹興酒漬け 中華の香りを重ねる一品(陳建太郎)
陳建太郎さんが紹介したのは、紹興酒とスパイスを使った「数の子の紹興酒漬け」です。アルコールを飛ばさずに使うため、紹興酒の香りがしっかり残り、大人向けの味わいになります。花椒やしょうが、ねぎの香りが数の子の旨みを引き立て、従来の数の子とは違う印象を与えます。
材料(つくりやすい分量)
・塩数の子 3〜4本(200g)
A
・紹興酒 カップ1/2
・薄口しょうゆ カップ1/2
・酒 カップ1/4
・砂糖 100g
・塩 少々
B
・花椒 20粒
・赤とうがらし 1本
・ねぎ(青い部分) 適量
・しょうが(薄切り) 適量
・粉ゼラチン 3g
作り方
・数の子を薄い塩水に半日つけ、塩抜きする
・薄皮を除き、水けをしっかり拭く
・Aを混ぜ、砂糖が溶けたらBを加えて漬け汁を作る
・漬け汁の一部を温め、ゼラチンを溶かしてジュレ用に冷やし固める
・数の子を残りの漬け汁に一晩漬ける
・切って器に盛り、ジュレを刻んでのせる
透明感のあるジュレが加わり、見た目にも華やかなおせちになります。
サクサク田作り 食感が変わる新定番(きじまりゅうた)
きじまりゅうたさんの「サクサク田作り」は、ごまめを油で揚げるのが最大の特徴です。揚げることで苦みが出にくくなり、軽い食感に仕上がります。ナッツとドライフルーツを合わせることで、香ばしさと甘酸っぱさが加わり、食べ進めやすい田作りになります。
材料(つくりやすい分量)
・ごまめ 40g
・ミックスナッツ(無塩) 40g
・ドライフルーツ 20g
A
・砂糖 大さじ3
・しょうゆ 大さじ1と1/2
・みりん 大さじ1と1/2
・サラダ油 適量
作り方
・フライパンにごまめと油を入れ、中火から弱火で4〜5分揚げる
・カリッとしたら油を切る
・フライパンを拭き、Aを入れて煮詰める
・ごまめ、ナッツ、ドライフルーツを順に加えてからめる
・紙に広げて冷ます
冷蔵庫で3〜4日保存でき、年末の準備に取り入れやすい一品です。
1品足すだけで変わるおせちの楽しみ方
今回紹介された三つ肴は、どれも少量でも存在感があります。甘くない黒豆で味の幅を広げ、数の子で香りの変化を楽しみ、田作りで食感に驚きを加える。すべてを手づくりしなくても、1品加えるだけでおせちは十分特別になります。買うおせちに手づくりの温度を足す、その感覚こそが今回の放送の核でした。
まとめ
『きょうの料理(2025年12月29日放送)』の「おかず青年隊の おせち&ごちそう」は、手づくりおせちのハードルを下げ、続けやすい形を示してくれました。甘さに頼らない黒豆、中華の技を生かした数の子、サクサク食感の田作り。どれか一つでも取り入れることで、正月の食卓は確実に変わります。おせちは全部つくらなくていい、その一言が背中を押してくれる内容でした。
正月だけで終わらせない三つ肴という選択

正月料理として知られる三つ肴ですが、実際につくってみると、普段のおかずとしても使いやすいことに気づきます。甘さを抑えた味つけや、食感の工夫がされているため、ご飯のお供や副菜として自然に食卓に並びます。特別な日の料理という枠を外すことで、日常の献立に取り入れやすくなり、作り置きとしての価値も高まります。
甘くない黒豆は日常の副菜として使いやすい
甘くない黒豆は、みそのコクがあり、ご飯のおかずとして違和感なく使えます。甘い煮豆のように「正月限定」の印象がなく、朝ごはんや昼の副菜としても出しやすい一品です。にんじんやこんにゃくが入っているため、少量でも満足感があり、野菜のおかずを一皿足したいときに役立ちます。冷蔵庫にあると、盛るだけで一品になる手軽さがあります。
数の子の紹興酒漬けは大人向けの常備菜になる
数の子の紹興酒漬けは、おせち料理の印象が強い数の子を、普段の食卓に引き寄せてくれます。紹興酒とスパイスの香りがあるため、少量でも存在感があり、晩ごはんの小鉢やお酒に合わせる一品として使えます。サラダの上に少しのせたり、前菜として器に盛るだけで、食卓の雰囲気が引き締まります。大人向けの味なので、使う場面を選びやすいのも特徴です。
サクサク田作りは間食や弁当にも向く
サクサク田作りは、揚げてあるため苦みが少なく、軽い食感が続きます。ご飯のお供としてだけでなく、弁当のすき間や、少量を小皿に盛って間食としても使えます。ナッツやドライフルーツが入っていることで、甘さと香ばしさがあり、子どもでも食べやすい仕上がりです。日持ちするため、作っておくと数日にわたって使える点も実用的です。
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