夜明けの海が育てるごちそう 金目鯛の本当のうまさ
このページでは『うまいッ! めでたい!食べたい!きんめだい 〜千葉・勝浦市〜(2026年1月4日放送)』の内容を分かりやすくまとめています。
千葉の外房、勝浦市(千葉)で受け継がれてきた金目鯛漁は、ただ魚を獲る仕事ではありません。深海から引き揚げる一匹一匹に手間と時間をかけ、資源を守りながら未来につなぐ営みです。番組では、夜明け前の漁の現場から、家庭でも試せる料理までが一続きで描かれました。この記事を読むことで、金目鯛がなぜ「めでたい魚」と呼ばれ、なぜ勝浦のものが特別とされるのか、その理由が見えてきます。
深海にすむ金目鯛と勝浦の関係
金目鯛は真鯛とは違う種類の魚で、水深200メートル以上の深い海にすんでいます。勝浦沖では300〜600メートルほどの岩礁地帯が主な漁場です。赤い体と金色に輝く目を持つ姿は昔から縁起が良いとされ、勝浦市(千葉)では神社へのお供えやお食い初めにも使われてきました。
この地域では、金目鯛は「特別な日に食べる魚」であると同時に、地域の誇りでもあります。
夜明け前に始まる立縄漁の現場
番組で密着した漁は「立縄漁」と呼ばれる方法です。一本の長い糸に、たくさんの短い糸と針をつけ、手作業で深さを調整しながら釣り上げます。出港は午前3時30分。金目鯛が最も活発になる夜明けを狙います。
潮の流れによって船が動くため、糸の長さはその場で細かく調整します。機械任せにせず、人の感覚が頼りです。釣り上げた直後の金目鯛は腹が白く、時間がたつと全身が赤くなります。傷みを防ぐため、すぐに氷水で冷やし込むことが欠かせません。
この日は海の状態が悪く、漁は早めに終了しましたが、無理をしない判断もまた、長く漁を続けるための大切な選択です。
一匹ずつ守る市場での目利き
港に戻った金目鯛は、市場で漁協の職員が一匹ずつ目で確認します。表面の傷は見た目だけでなく、身の傷みやすさにも直結します。傷があるものは出荷せず、漁師が自分たちで食べます。
選別を終えた金目鯛は氷水で冷やされ、その日の昼には出荷されます。この速さと丁寧さが、外房つりきんめ鯛の評価を支えています。
とらない努力が未来を支える
勝浦市(千葉)、鴨川市(千葉)、御宿町(千葉)の漁業者は協力して「きんめだい とらない努力」を続けています。
操業は1日4時間まで。釣り糸は1人1本。産卵期にあたる7月から9月は禁漁です。
全国的に金目鯛の漁獲量が減少する中、千葉県は減少幅を抑え、2018年には漁獲量日本一となりました。無理に獲らないことで、結果的に安定した漁につながっています。
勝浦の店に学ぶ本場の食べ方
久保田直子アナウンサーが訪れたのは勝浦市内の飲食店です。そこで教わったのが、金目鯛の天丼とつみれ汁でした。
天丼は皮に衣をつけず、180℃以上の高温で短時間揚げるのがコツです。火を通しすぎないことで、身はふわふわに仕上がります。
つみれ汁は、アラで取っただしを使い、煮立たせないことが大切です。身は細かく切り、少し形が残る程度までたたくことで、食感が生きます。
家庭で作る金目鯛の天丼
材料(3〜4人分)
・金目鯛の身 300g
・ごはん 適量
・天ぷら粉 適量
・揚げ油 適量
・たれ(酒、砂糖、しょうゆ、みりんを煮詰めたもの)適量
作り方
・金目鯛の身を2〜3cmの厚さに切る
・身の側に粉をつけ、水で溶いた天ぷら粉をまとわせる
・180℃の油で2〜3分揚げる
・丼にごはんを盛り、たれをかけ、揚げた金目鯛をのせて仕上げる
家庭で作る金目鯛のつみれ汁
材料(3〜4人分)
・金目鯛の身 300g
・白みそ 30g
・大和芋(すりおろし)50g
・長ねぎ(みじん切り)1本
・かたくり粉 小さじ2
・細ねぎ(小口切り)適量
だし
・金目鯛のアラ 1匹分
・昆布 適量
・水 600ml
・塩 適量
・薄口しょうゆ 少々
・酒 少々
作り方
・鍋にアラ、昆布、水を入れ、弱火で20分ほど煮る
・ペーパーでこし、塩、薄口しょうゆ、酒で味を調える
・身を細かく切り、白みそ、長ねぎ、大和芋と一緒にたたく
・かたくり粉を混ぜ、2〜3cm大に丸める
・だしに入れ、弱火で4〜5分煮る
・器に盛り、細ねぎを散らす
まとめ
**勝浦市(千葉)**の金目鯛は、深海で育ち、立縄漁で丁寧に引き揚げられ、外房つりきんめ鯛として届けられます。その背景には、とらない努力と、人の手で守る鮮度があります。番組が伝えたのは、魚のうまさだけでなく、海と向き合う姿勢そのものでした。
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