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【経済バックヤード】チンしてハッピー!冷凍食品の舞台裏 冷凍食品市場1兆3000億円の秘密と急速冷凍技術・冷凍餃子永久改良・売り場レイアウト戦略|2026年1月3日

経済
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チンして終わりじゃない 冷凍食品の裏側はここまで進んでいた

このページでは『経済バックヤード チンしてハッピー!冷凍食品の舞台裏(2026年1月3日放送)』の内容を分かりやすくまとめています。
電子レンジで温めるだけの存在と思われがちな冷凍食品ですが、その裏側では売り場づくり、商品開発、技術革新、そして世界進出まで、想像以上に大きな動きが起きています。この記事では、番組で描かれたエピソードをもとに、なぜ今冷凍食品市場が1兆3000億円を超える規模に成長し、これからどこへ向かおうとしているのかを追っていきます。

1兆3000億円市場になった冷凍食品の今

番組の冒頭で示されたのは、国内の冷凍食品市場が2024年時点で消費金額1兆3000億円を超えているという現実です。
冷凍食品といえば、以前はうどんやコロッケといった定番が中心でしたが、今ではからあげ、チャーハン、ワンプレート商品、冷凍野菜、冷凍スイーツまで幅が大きく広がっています。
特に注目されたのは、冷凍食品が「非常用」や「忙しい日の代替」ではなく、普段の食事の主役として選ばれている点です。コロナ禍をきっかけに中食の需要が一気に伸び、外食チェーンや専門店が冷凍分野へ参入したことで、味や品質の基準も大きく引き上げられました。
番組では、価格の安定も重要な理由として挙げられていました。生鮮食品は天候や災害で価格が変動しやすい一方、冷凍食品は年間を通して価格が比較的安定しています。こうした背景が、冷凍食品を日常的に選ぶ人を増やしているのです。

巨大冷凍食品専門店が示す売り場の進化

東京郊外で紹介されたのは、約120坪の売り場に約1500品目を並べた冷凍食品専門店です。
売り場に一歩入ると、壁一面に冷凍ケースが並び、冷凍食品だけでこれほどの品ぞろえが成り立つことに驚かされます。ここでは、家庭向けの定番商品だけでなく、海外の冷凍グルメ、ご当地メニュー、専門店の味を再現した商品まで幅広く展開されています。
番組で強調されていたのは、「選ぶ楽しさ」をどう作るかという点です。冷凍食品は保存がきくため、すぐに食べる予定がなくても買いやすい特徴があります。そのため、売り場では少し珍しい商品や新商品を目立つ位置に配置し、つい手に取りたくなる工夫が重ねられていました。
冷凍食品専門店は、単に商品を並べる場所ではなく、「今日は何を食べようか」と考える時間そのものを提供する場になっています。

惣菜の隣に冷凍を置く理由

番組では、スーパーの売り場レイアウトによる売上アップの具体例も紹介されました。
惣菜売り場のすぐ隣に冷凍食品を配置し、冷凍食品の売り場を約1.5倍に拡大した結果、売上は約20%増えたといいます。
この配置が効果的な理由は、買い物中の心理にあります。惣菜を見ている人は、すでに「今日の食事」を考えている状態です。その流れで冷凍食品が目に入ると、「今日食べるもの」と一緒に「明日や数日後の食事」までまとめて準備しやすくなります。
番組で触れられた『個食』の時代というキーワードも、ここにつながります。1人分で完結するワンプレート商品や、冷凍の中華粥、スープ類は、献立を考える負担を減らす存在として支持を集めています。冷凍食品は、買い物の動線そのものを変える力を持っているのです。

冷凍食品が選ばれる本当の理由

スタジオでは平野レミさんが、並べられた冷凍食品の多さに率直な驚きを見せていました。
冷凍食品ジャーナリストの山本純子さんが解説したのは、冷凍食品が選ばれる理由が「便利さ」だけではないという点です。
番組で紹介された冷凍食品の消費品目ランキングでは、ポテトが1位、続いてうどん、コロッケ、畜産フライなどが並び、7位にはブロッコリーが入りました。冷凍ブロッコリーは、価格が安定していて使いやすく、家庭での需要が高まっています。
猛暑や天候不順で生野菜の価格が大きく動く中、冷凍野菜は計画的に使える食材として存在感を増しています。冷凍食品は、時間を節約するだけでなく、家計の見通しを立てやすくする役割も担っています。

激戦区 冷凍餃子の開発現場

市場規模700億円を超える冷凍餃子は、冷凍食品の中でも特に競争が激しい分野です。
番組では、味の素冷凍食品の研究所で行われている商品開発の現場が紹介されました。会議には各部門の担当者が集まり、ライバル商品の分析をもとに新商品の方向性を探っていきます。
注目されたのは『永久改良』という考え方です。味だけでなく、焼いたときの仕上がりや、フライパンに張りつきにくいかどうかといった点まで、細かく検証が重ねられています。
SNSで「餃子を焦がした」という投稿があったことをきっかけに、3500個以上のフライパンを集めて分析を行い、小麦粉と油のバランスを調整。その結果、以前より5割増できれいに焼けるようになったと紹介されていました。
番組後半では、韓国企業の日本参入や、スナック感覚で食べられる商品など、各社が異なる切り口で市場を広げようとしている様子も描かれ、冷凍餃子の世界が今も進化の途中にあることが伝わってきます。

急速冷凍が切り開く新しいビジネス

冷凍食品の未来として紹介されたのが、急速冷凍の技術です。
横浜市内の冷凍食品専門店では、寿司やフルーツ、生酒まで冷凍された商品が並び、マイナス30℃のアルコールを使った『アルコール冷凍』が紹介されました。
この方法では、食品内にできる氷の結晶が小さくなり、解凍時の『ドリップ』がほとんど出ません。一般的な冷凍では水分が流れ出やすいのに対し、急速冷凍では食感や風味を保ちやすいという特徴があります。
この技術を36年前から扱ってきた企業では、コロナ禍をきっかけにネット販売に参入する飲食店が増え、冷凍機器の需要が急増。売上はコロナ禍以降で約3倍になったと紹介されました。

冷凍で広がる世界と未来

北海道・広尾町の牧場で紹介されたのは、冷凍技術によって価値が大きく広がった牛乳の事例です。
もともと賞味期限が10日間と短く、広く流通させることが難しかった牛乳が、急速冷凍によって賞味期限1年を実現しました。その結果、全国から注文が入るようになり、将来的には香港への輸出も計画されています。
スタジオでは、ニチレイフーズが大阪・関西万博で披露した『たんぱく米チャーハン』も紹介されました。米を使いながら、たんぱく質を強化した冷凍食品で、健康志向や個別ニーズに応える未来の冷凍食品として注目されています。
冷凍は保存のための技術から、流通を変え、価値を広げる技術へと進化しています。

チンしてハッピーの本当の意味

番組を通して見えてきたのは、冷凍食品が単なる時短アイテムではなく、生活そのものを支える存在になっているという姿でした。
売り場の工夫、開発現場の執念、進化し続ける冷凍技術。そのすべてが積み重なり、私たちの食卓につながっています。
電子レンジで温める、その一瞬の裏側には、多くの人の試行錯誤と未来への挑戦が詰まっています。冷凍食品を見る目が、少し変わるきっかけになる内容でした。


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