フラミンゴは生まれつきピンクではない
フラミンゴは、生まれた瞬間からピンク色をしている鳥ではありません。
ヒナのころの体は白っぽい色や灰色に近い色をしていて、大人のフラミンゴとはかなり印象が違います。
成長とともに体の色は少しずつ変わっていきますが、その変化は一気に起こるものではなく、時間をかけて進みます。
この色の変化は遺伝だけで決まるのではなく、毎日の食事や生活環境が大きく関わっています。
つまりフラミンゴのピンク色は、生まれつき与えられたものではなく、暮らしの積み重ねによって作られていく色です。
体の色を見ることで、そのフラミンゴがどんな環境で過ごしてきたのかが見えてきます。
ピンク色の正体は食べ物にある
フラミンゴがピンク色になる最大の理由は、毎日食べているエサにあります。
フラミンゴは、エビや小さな甲殻類、藻類などを主なエサとして暮らしています。
これらの食べ物には、赤みを帯びた色素が含まれていて、体の中に取り込まれると脂と一緒に運ばれます。
運ばれた色素は、羽や皮ふに少しずつ蓄えられ、白っぽかった体の色を徐々にピンクへと変えていきます。
この変化は一時的なものではなく、食べ続けることで維持されるのが特徴です。
どんな場所で、どんなエサを食べているかが、そのまま体の色として表れる点が、フラミンゴの面白さです。
色の濃さは元気さのサインになる
番組では、フラミンゴの色の濃さが健康や元気さの目安になることも紹介される予定です。
ピンク色がはっきりしている個体は、色素を含むエサを十分に食べられていて、体調が安定していると見られやすくなります。
群れの中では、見た目の印象が大切な情報になる場面もあります。
色が濃いフラミンゴは、元気そうで状態が良いと受け取られやすく、求愛の場面でも注目されやすくなります。
一方で、エサの状況が変わったり体調が落ちたりすると、色が薄く見えることがあります。
ピンク色は飾りではなく、日々の体調や暮らしが表に出たサインと言えます。
求愛ダンスとピンク色の関係
フラミンゴは、鳥の中でもめずらしい集団での求愛ダンスを行います。
首を長く伸ばしたり、頭を左右に振ったり、足を高く上げて歩くような動きを、群れ全体でそろえて行うのが特徴です。
この動きがそろうことで、繁殖のタイミングを合わせやすくなり、ペアづくりが進みやすくなります。
見ている側にはかわいらしく映りますが、フラミンゴにとってはとても重要な行動です。
このダンスの中では、体の色や立ち姿、動きの勢いなどが組み合わさって、相手に自分の状態を伝えています。
ピンク色は、その中でも特に目立つ要素として、存在感を放っています。
動物園で見られるピンク色の理由
野生のフラミンゴは自然に色素を含むエサを食べますが、動物園ではエサの内容を人が管理します。
そのため、フラミンゴの健康を支えるために、色素を含む成分を考えた食事が用意されることがあります。
ただし、目的は見た目を派手にすることではありません。
体調、羽の状態、食欲、群れの様子を見ながら、無理のない形で栄養が整えられています。
ピンク色は結果として表れるものであり、健康管理の積み重ねの延長線にあります。
動物園で見るフラミンゴの色も、日々の暮らしの結果です。
まとめ
フラミンゴがピンク色になるのは、生まれつきではなく、エサに含まれる色素を体に取り込む生活を続けているからです。
色の濃さは健康や元気さの目安となり、求愛ダンスや群れの中での関係にも深く関わっています。
『チコちゃんに叱られる!』では、このフラミンゴの色に隠された生き方を、映像とともに伝える内容になる予定です。
この記事は放送前のため、放送後に内容を反映して書き直します。
NHK【へんてこ生物アカデミー】赤いミルクのフラミンゴ&最恐アリの橋!全生物徹底解説|2025年4月29日放送
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