なぜフラミンゴは、あんなにもピンク色なのか
動物園や写真で見るフラミンゴは、誰もが「最初からピンクの鳥」だと思いがちです。
けれど実は、その色は生まれつきではありません。フラミンゴは、最初は灰色の羽で生まれ、成長すると白い羽になります。
そこから、あの鮮やかなピンク色が生まれます。
鍵を握るのは、体の一部から出る赤い脂と、毎日の羽づくろいの行動でした。自分のくちばしで脂を羽に塗り広げることで、フラミンゴは少しずつピンクに見える姿を作り上げていきます。
この色には、見た目の美しさだけでなく、暮らしや繁殖に関わる大切な意味があります。
さらに、片足で立つ理由や、群れで踊るように動く不思議な行動も、すべてフラミンゴの生き方と深く結びついていました。
ピンク色の正体を知ると、フラミンゴの姿はまったく違って見えてきます。
まず結論:フラミンゴは白い羽に赤い脂を塗ってピンクに見えている
フラミンゴの体がピンクに見える理由は、羽そのものがピンク色だからではありません。
成長したフラミンゴの羽は基本的に白く、そこに尾脂腺から出る赤い脂を自分で塗り広げることで、全身がピンク色に見えるようになります。
この行動は、くちばしを使って羽を整える羽づくろいの一部として行われています。
番組では、ピンク色は「塗られている色」であり、見た目の印象は日々の行動によって作られていると説明されていました。
羽の色は成長とともに変わる:灰色から白、そしてピンクへ
フラミンゴは、生まれた直後は灰色の羽毛をしています。
その後、成長するにつれて羽は白っぽくなり、この段階ではまだピンク色ではありません。
白い羽になったあと、尾脂腺の分泌物を羽に塗る行動が加わることで、外から見たときにピンク色として認識されるようになります。
つまり、フラミンゴの色は「成長」と「行動」が重なって完成するもので、時間をかけて作られていく姿だといえます。
赤い脂の正体はエサ由来のカロテノイド
フラミンゴが塗る脂が赤い理由は、食べ物に含まれるカロテノイドにあります。
カロテノイドは、エビや藻類などに含まれる色素で、体の中に取り込まれたあと、尾脂腺の分泌物にも含まれるようになります。
この赤い成分を羽に塗ることで、白い羽がピンク色に見えるようになります。
番組では、よく食べて元気な個体ほどピンクが濃くなると紹介され、色が健康状態を表す目安になることも伝えられていました。
色を塗る理由は羽のケアと繁殖のサイン
尾脂腺の脂を羽に塗る行動は、見た目のためだけではありません。
脂を塗ることで、羽は柔軟性が増し、水をはじきやすくなり、傷みにくくなるという役割があります。
フラミンゴの場合は、この羽のケアに加えて、繁殖期に自分の状態を示すサインとして色が使われます。
番組では、ピンク色が濃い個体ほど「しっかりエサを食べている証拠」となり、異性に選ばれやすくなると説明されていました。
片足立ちとダンスはフラミンゴの暮らしの知恵
フラミンゴが片足で立つ理由は、体温を奪われにくくするためです。
羽毛のない脚は冷えやすいため、水の中につける脚を一本に減らすことで、体の熱を守っています。
また、一本足で立つと重心が体の中央に集まり、骨で支えられるため疲れにくい構造になっています。
さらに、集団で踊るように見える動きは、毎年つがいの相手を変えるフラミンゴが、群れの中で相手を探すための行動として紹介されていました。
色、姿勢、動きのすべてが、フラミンゴの生き方とつながっていることが分かります。
まとめ
フラミンゴがピンク色に見える理由は、生まれつきの色ではなく、白い羽に赤い脂を塗っているからです。
成長とともに羽は灰色から白へ変わり、エサに含まれるカロテノイド由来の脂を尾脂腺から分泌し、羽づくろいで全身に広げます。この色は羽のケアであると同時に、健康状態や繁殖期のサインにもなっています。
片足立ちや集団での動きも、体温調整や相手探しのための行動で、フラミンゴの姿は暮らしの知恵が重なってできています。
NHK【へんてこ生物アカデミー】赤いミルクのフラミンゴ&最恐アリの橋!全生物徹底解説|2025年4月29日放送
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