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居場所は「支援」じゃなく日常だった──スタジアムも食堂も高校生カフェも変わったまち【ハートネットTV】2026年1月13日

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認知症とともに生きるまちが、いま確かに広がっている

このページでは『ハートネットTV 認知症バリアフリーのまち大集合!2026(2026年1月13日放送)』の内容を分かりやすくまとめています。
認知症になると、できないことが増える。そんな思い込みを、全国の地域の取り組みが静かにくつがえしていきます。
サッカー観戦に出かける喜び、働くことで得られる役割、悩みがそのまま誰かの力になる場所、高校生がつくる新しい居場所。
この番組では、特別な人だけの話ではなく、私たちのすぐそばにある「支え合いのかたち」が描かれています。
認知症とともに生きる未来を、現実のまちの姿から見つめ直していきます。

サッカー観戦を「もう一度」かなえる(東京・町田)

本賞を受賞したのは「認知症の人が行きたいところへ行こうプロジェクト(東京・町田市)」です。
この取り組みは、認知症のある本人が「もう一度、サッカーや野球の試合を見に行きたい」と口にしたことを、はっきりとした出発点にしています。

進め方の特徴は、本人の不安や楽しみを丁寧に聞き取りながら、地域の人々、医療や福祉の関係者、J1クラブチーム、そして市が一体となって体制を築いてきた点です。
市とクラブチームは連携協定を結び、サポーターを対象に「認知症サポーター養成講座」を実施しています。

講座を修了したサポーターは、チケットの確保、会場までの送迎、さりげない声かけ、座席案内、試合内容の説明までを担います。
この活動は、特別な支援ではなく、いつもの観戦体験として成立しています。

観戦をきっかけに、認知症があっても「もっと行ける」「また出かけたい」という気持ちが広がり、自然な支えあいがスタジアムの中で確実に生まれています。

若年性認知症の“第三の居場所”とコーヒー(神奈川・川崎)

本賞を受賞した団体の一つが「マイWayサードプレイス(神奈川・川崎市)」です。
この取り組みは、若年性認知症のある人が「働く場」を失わずに社会とつながり続けることを目的に、2013年から当事者とともに始められました。

コロナ禍によって仕事の機会が減ったことをきっかけに、自家焙煎コーヒーづくりへと活動を広げています。
生豆の選別から焙煎、袋詰め、販売までを一貫して手作業で行い、一人ひとりが役割を持って関わっています。

近年は、地域のイベントや施設で「出張カフェ」を開き、コーヒーを通じて多くの人と自然に交流しています。
ここは自宅でも会社でもない、若年性認知症の人にとっての「第三の居場所」として機能しています。

番組で紹介される「若年性認知症の人たちの居場所(神奈川)」は、働くこととつながることを両立させた、この川崎の実践そのものです。

認知症当事者が一般雇用で働く食堂(愛知・岡崎)

本賞を受賞した「ちばるグループ(愛知・岡崎市)」は、認知症の当事者が地域の食堂で一般雇用として働く仕組みを、実際に形にしています。
この食堂では、雇用の条件を「認知症であること」と明確に定め、当事者を一般の労働者として雇用し、最低賃金以上の時給を支払っています。

2019年に「ちばる食堂」を開店し、当事者3人が働きながら、週6日の営業を続けています。
調理や配膳、接客など、それぞれが役割を担い、地域の人が日常的に訪れる“まちの定食屋”として定着しています。

2021年には、デイサービスに隣接する形でテイクアウト専門店「パーラーちばる」を開き、働く場と地域との接点をさらに広げました。
食堂での経験が、別の仕事や交流へとつながる流れが生まれています。

また、毎月1回開かれる「ごちゃまぜ食堂ちばる」では、赤ちゃんから高齢者まで、誰でも無料で夕食を食べられる場を用意しています。
認知症のある人が働く姿が日常の風景となり、地域の交流が自然に生まれる場として、岡崎のまちに根づいています。

家族の悩みが名物メニューに変わる喫茶店(福岡)

本賞を受賞したのは「当事者が店長 “ばあちゃん喫茶”(福岡)」です。
この取り組みは、認知症のある女性が自宅で毎日のようにとんかつを揚げ続けていたという、家族の悩みから始まっています。

その様子を見たNPO法人なごみの家が、「本人の力を地域で活かせないか」と考え、とんかつを提供する場として「なごみ食堂」を企画しました。
さらに、「75歳以上の高齢者が働ける会社」として“ばあちゃんビジネス”を展開する「うきはの宝」と福岡市を通じて出会い、複数団体が連携する形で「ばあちゃん喫茶」の運営が実現しました。

店では、本人が作るとんかつ定食がそのまま名物メニューとなり、多くの人が足を運ぶようになっています。
家庭内では負担と感じられていた行動が、地域では価値ある役割へと変わりました。

認知症があっても、本人の得意なことをそのまま活かすことで、働く場と人のつながりが生まれています。
家族の悩みを地域の力に変えた喫茶店として、福岡のまちに確かな居場所をつくっています。

高校生の「もっと」が広がる認知症カフェ(秋田・大館)

特別賞(ニューウェーブ賞)を受賞したのが「桂桜オレンジプロジェクト(秋田・大館市)」です。
この取り組みは、高校生と教員のチャレンジを出発点に、地域の医療や福祉の専門職が加わることで、確かな活動として動き出しています。

高校の一室を会場に、2か月に1回「桂桜オレンジカフェ」を継続して開催しています。
運営の中心を担うのは高校生で、受付や進行だけでなく、参加者一人ひとりと向き合う役割を担っています。

カフェでは、高校生が各テーブルにつき、参加者の話に耳を傾けます。
年齢差があるからこそ、認知症のある人も構えず、自然な気持ちで会話を楽しめています。

この場では、「支援する側」「される側」という関係は生まれていません。
認知症について知り、関わり、続けていく高校生の「もっとやりたい」という思いが、地域の新しい居場所を着実に広げています。

県内初の高校生運営カフェ(広島・福山)

ニューウェーブ賞を受賞したのが「戸手高校カフェ(広島・福山市)」です。
このカフェは、広島県内で初めて高校生が主体となって運営する認知症カフェとして、毎月1回、学校の図書室で継続的に開かれています。

取り組みの始まりは、2024年に高校生たちが認知症について調べたことでした。
そこから、認知症サポーター養成講座を受講し、各地の認知症カフェを見学し、話し合いを重ねたうえで、10月に第1回を正式にオープンしています。

カフェの運営では、高校生が企画から進行までを担います。
ミシンを使ったワークショップや、参加者と高校生がチームになって楽しむゲームなど、毎回内容を工夫しながら実施しています。

年齢や立場に関係なく同じ場を共有することで、認知症のある人も、高校生も、自然な関係を築いています。
学校という身近な場所から、世代を超えた交流の輪が、福山の地域に着実に広がっています。

番組の軸として見えること(出演者情報も含めて)

この回は、第9回「認知症とともに生きるまち大賞」で表彰された本賞4件と特別賞2件、合計6団体の活動をまとめて紹介する構図です。
番組表情報では、出演に永田久美子さん、丹野智文さん、語りに柳沢真由美さん、宮崎遊さんが記載されています。

番組の軸として見えること(出演者情報も含めて)

この回の軸は、第9回「認知症とともに生きるまち大賞」で表彰された取り組みを通して、認知症があっても地域の中で当たり前に暮らし続ける姿を具体的に示すことです。
本賞4件、特別賞(ニューウェーブ賞)2件、あわせて6団体の活動が一つの流れとして紹介され、それぞれが異なる立場や世代から地域づくりに関わっています。

番組では、専門家や当事者の視点を交えながら、支援という枠を超えた「共に生きる関係」が描かれます。
出演は永田久美子さん、丹野智文さんで、認知症のある人の声や現場での実践を、落ち着いた言葉で整理していきます。

語りは柳沢真由美さんと宮崎遊さんが担当し、6つの活動をつなぎながら、視聴者が自分の暮らす地域に重ねて考えられる構成になっています。

まとめ

番組では、認知症を「支える対象」としてではなく、地域の一員として共に生きる存在として捉え直しています。
サッカー観戦、働く食堂、喫茶店、高校生が運営するカフェなど、どの取り組みも本人の思いや得意なことを出発点にしています。
特別な制度よりも、身近な人の関わりが暮らしを広げている点が共通しています。
認知症があっても、役割を持ち、行きたい場所へ行き、地域とつながる。
その姿が、これからのまちづくりの具体的なヒントとして示されています。

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