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相模湾の天然とらふぐ|佐島漁港の漁と稚魚の放流・神奈川方式【うまいッ!】

うまいッ!

相模湾の天然とらふぐはなぜ注目?横須賀・佐島漁港の挑戦

神奈川県の相模湾は、近年天然とらふぐの新しい漁場として注目されています。2026年1月25日放送のNHK『うまいッ! 新たな産地の新たな挑戦!天然とらふぐ〜神奈川・横須賀市〜』では、佐島漁港の漁師の仕事、稚魚を育てる工夫、ふぐ料理を扱う職人の技が紹介されました。

以前は西日本の産地がよく知られていましたが、番組では海流や水温の変化とともに、関東・東北でもとらふぐが水揚げされるようになった状況を取り上げています。

佐島漁港の漁師・高橋さんが続ける延縄漁

番組が密着したのは、横須賀市の佐島漁港で約30年前からとらふぐ漁を研究してきた漁師の高橋さんです。とらふぐは魚群探知機に大群として映るような魚ではないため、日々変わる潮の流れや海水温を手がかりに漁場を選びます。

漁法は延縄漁(はえなわりょう)。針と餌をつけた仕掛けを海中に延ばして釣り上げます。重りが軽すぎると海鳥に餌を取られ、重すぎると仕掛けが深く沈みすぎるため、重さの調整が重要です。

取材の日は午前7時ごろから仕掛けを引き上げ、最大で約2kgのとらふぐを水揚げ。生きたまま傷つけずに港へ運ぶため、漁師は釣り上げた魚同士がかみ合わないよう歯を処理し、生け簀で管理していました。これらは漁の現場で行われる専門的な作業です。

稚魚を放流して資源を守る「神奈川方式」とは?

神奈川県では、天然とらふぐの資源を守るため、稚魚を育てて相模湾に放流する取り組みを行っています。番組が訪れた神奈川県水産技術センターでは、稚魚同士がかみ合って傷つくことを防ぐ育成方法が紹介されました。

工夫は大きく2つあります。水槽を暗くして魚同士を見えにくくすることと、植物プランクトンのクロレラを使って水を濁らせることです。互いを視認しにくい環境をつくり、かみ合いを減らす考え方です。

海でとれる魚を増やすだけでなく、稚魚の段階から生存率を高めようとする取り組みも、新たな産地づくりを支えています。

番組で登場した料理はふぐ刺しとてっちり

水揚げされた天然とらふぐは、鮮度を保ったまま地元などへ出荷されます。番組ではとれたてのふぐ刺しが試食され、さらに横須賀市の和食店でてっちり(ふぐ鍋)の調理現場を取材しました。

取材に応じた店主の山本さんは、約40年の経験を持つ和食料理人です。神奈川県のふぐ包丁師免許を持ち、食用にできる部位と有毒部位を分けて処理。毒のある部分は鍵付きの専用容器で保管し、後日専門業者に処理を委ねる様子が紹介されました。

スタジオでは天然とらふぐの刺身とてっちりを試食。鍋には1匹から1つしか取れない「うぐいす骨」と呼ばれる部位も登場しました。

ふぐは自分でさばかない|神奈川県の取扱いルール

ふぐには猛毒のテトロドトキシンが含まれる部位があります。神奈川県では、ふぐの処理に専門資格が必要で、業として扱う施設にも認証制度があります。釣ったふぐを家庭で自己判断でさばくことは危険です。食べるときは資格のある人が適切に処理したものを選びましょう。

まとめ

相模湾の天然とらふぐは、横須賀・佐島漁港の漁師が潮流や水温を読みながら延縄漁で水揚げする新しい海の幸です。2026年1月25日の『うまいッ!』では、稚魚を守る「神奈川方式」、ふぐ刺しやてっちり、資格を持つ料理人の安全な処理まで紹介されました。地域の漁と資源管理を一緒に知ると、その価値がより伝わります。

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