魔法のソースで味変『具たくさんスープ』
「あさイチ(2026年2月25日放送)」のコーナー「みんな!ゴハンだよ」では、レストランオーナーシェフの藪中章禎さんが、家庭でもまねしやすい「魔法のソースで味変 具たくさんスープ」を紹介しました。
一つの鍋でたっぷり野菜を煮込んだスープに、ひとさじのトマトソースをプラスするだけで味の表情がガラッと変わります。
ベースはやさしい野菜スープ。そこへ香りのよいトマトとバジルのソースが加わることで、家のキッチンにいながらレストランの一皿のような深い味わいになります。
さらに、この具だくさんスープに太刀魚のソテーを合わせることで、見た目も満足感もぐっとアップ。
一品で主菜とスープを兼ねた、うれしいワンプレートレシピです。
ここからは、番組で紹介された内容をもとに、材料と作り方、そして家庭で作るときのポイントを順番に見ていきます。
魔法のトマトソースとは?トマトとバジルのうまみの秘密
魔法のソースの正体は、ミニトマトとバジルを使ったシンプルなトマトソースです。
ミニトマトは普通のトマトよりも甘みとうまみがぎゅっと凝縮されているので、ソースにしたときに味がぼやけにくいのがポイントです。
バジルはトマトとの相性がとても良く、イタリア料理でも定番の組み合わせです。
そこにオリーブ油を合わせることで、香りとうまみを油に移し、スープやサラダ、パスタなどどんな料理にも合わせやすい万能ソースになります。
冷凍しておけるので、「今日はちょっと味がもの足りないな」と思ったときにひとつかみ取り出せば、すぐに味変ができる便利なストックになります。
魔法のトマトソースの材料
・ミニトマト(甘めがオススメ) 200g
・バジル 4枚
・オリーブ油 100ml
・塩 2つまみ
・こしょう 少々
魔法のトマトソースの作り方
・容器またはボウルにミニトマト、バジル、塩、こしょうを入れ、ハンドミキサー(ミキサーやフードプロセッサーでもOK)でジュース状になるまでかくはんします。
・オリーブ油を少しずつ加えながら、なめらかになるまでよく混ぜます。
・製氷器などに小分けにして冷凍します。目安として、風味がしっかり保てるのは約2週間です。
・酢を加えればドレッシングに、刻んだ野菜を加えれば冷たいトマトスープ(ガスパチョ風)になるなど、用途は幅広いです。
トマトソースを冷凍キューブにしておくと、必要な分だけ取り出して使えるので、食材ロスの対策にも役立ちます。
昆布水が決め手の具だくさん野菜スープ
具だくさんスープのベースは、野菜と昆布水だけでとったやさしい味のスープです。
昆布水とは、水に昆布を入れて半日〜一晩おいておくだけで作れる、和食のだしの一種です。
火を使わずに引けるので失敗が少なく、野菜と合わせると塩だけでも十分に満足感のある味になります。
日本の家庭料理の中では、野菜と昆布の組み合わせは昔から親しまれてきたうまみの黄金ペアです。
具だくさん野菜スープの材料(4人分)
【Aの野菜(すべて1cm角に切る)】
・たまねぎ 120g
・にんじん 60g
・セロリ 30g
・ズッキーニ 30g
・生しいたけ 30g
・パプリカ(赤)30g
・じゃがいも 30g
・キャベツ 30g
・さやいんげん 30g
・菜の花 30g
【その他の材料】
・昆布水(600mlの水に、7cm四方1枚の昆布を入れて半日〜一晩おいたもの) 600ml
・オリーブ油 大さじ2
・魔法のトマトソース 大さじ3〜5
・タイム 少々(好みで)
・塩 適量
・こしょう 適量
野菜の種類は、旬のものや冷蔵庫にあるものに置きかえても構いません。
分量をそろえて1cm角に切ることで、火の通りがそろい、食べたときの食感も均一になって食べやすくなります。
具だくさん野菜スープの作り方
・Aの野菜をすべて1cm角に切ります。
・鍋にオリーブ油をひき、たまねぎ・にんじん・セロリを入れて、塩3つまみをふり、強火で炒めます。野菜がしんなりして透明感が出てくるまで炒めるのがポイントです。
・良い香りがしてきたら、ズッキーニ、生しいたけ、パプリカ、じゃがいも、キャベツの順に加え、そのつど塩1つまみをふり、全体に油が回る程度に炒めます。
・昆布水を加え、沸いたら中火にして、約10分間コトコトと煮込みます。
・魔法のトマトソースを加え、よくなじませてから味見をし、足りなければ塩(分量外)でととのえます。
・菜の花とさやいんげんは別鍋でサッと塩ゆでし、冷水にとって色止めをしたあと1cm幅に切ります。盛りつける直前にスープへ加えます。
・お好みでタイムを加え、香りをつければ完成です。
野菜を順番に炒めるのは、それぞれの水分量や火の通りやすさが違うからです。
火の入りにくい根菜から炒め、最後に葉物を加えることで、どの野菜もしっかりとした食感を残しつつ、煮くずれを防ぐことができます。
太刀魚のソテーを添えてレストラン風ワンプレートに
今回のレシピでは、具だくさん野菜スープの上に太刀魚のソテーをのせて仕上げます。
太刀魚は日本近海で多くとれる白身魚で、淡白ながらうまみが濃く、焼くと皮が香ばしくなるのが魅力です。
太刀魚ソテーの材料
・太刀魚(好みの白身魚で代用可)2切れ
・塩、こしょう 適量
・小麦粉 適量
・オリーブ油 適量(フライパン用)
・バジル 2枚
太刀魚ソテーの作り方
・太刀魚の切り身の両面に塩・こしょうをふり、薄く小麦粉をまぶします。
・フライパンにオリーブ油を熱し、中火で皮目から焼きます。
・皮がカリッとして、身の中まで火が通るまでこんがり焼きます。
・皿に具だくさん野菜スープを盛り、その上に太刀魚のソテーをのせ、バジルの葉を飾ります。
・好みで仕上げにオリーブ油を少しふりかけると、香りが立ってよりリッチな印象になります。
魚料理とスープを一体にすることで、パンにもごはんにも合う、満足度の高い一皿に仕上がります。
魔法のトマトソースとスープのアレンジアイデア
魔法のトマトソースは、スープ以外にもさまざまな料理に使えます。
トマトソースのアレンジ例
・ゆでたパスタに、温めたトマトソースとオリーブ油をあえるだけで、簡単トマトパスタになります。
・冷水でのばし、刻んだきゅうりやパプリカ、玉ねぎを加えれば、夏にうれしい冷たいトマトスープになります。
・フライやから揚げに添えるソースとして使えば、さっぱりとした後味になります。
具だくさん野菜スープのアレンジ例
・カレールウを少し溶かせば、野菜たっぷりのカレーになります。
・ホワイトソースや生クリームを加えれば、クリームシチュー風に変身します。
・ごはんを加えて少し煮詰めると、リゾット風の一品にすることもできます。
このように、一度仕込んでおけば、平日のごはん作りがぐっと楽になります。
おいしく仕上げるコツと保存のポイント
具だくさんスープをおいしく仕上げるコツは、最初にしっかり炒めて、あとでじっくり煮込むこの二段階です。
炒めることで野菜の甘みが引き出され、煮込むことで昆布水のうまみと一体になります。
保存するときは、スープだけを密閉容器に入れて冷蔵庫で2〜3日を目安に食べきります。
トマトソースは冷凍キューブにしておけば、必要なときに1〜2個取り出すだけで使えるので、忙しい日でも無理なく活用できます。
魚のソテーは、食べる直前に焼いたほうが香りも食感もよく、レストランのような仕上がりになります。
まとめ ひとさじのソースで広がるスープの楽しみ方
「あさイチ」で紹介された「魔法のソースで味変 具たくさんスープ」は、たくさんの野菜をおいしく食べられるだけでなく、ひとさじのソースで味わいを自由に変えられるレシピでした。
・ミニトマトとバジルで作る魔法のトマトソース
・昆布水と野菜だけでうまみを引き出す具だくさんスープ
・太刀魚のソテーをのせたレストラン風の盛りつけ
これらが組み合わさることで、家庭の食卓でも十分に特別感のある一皿になります。
同じスープでも、ソースの量や組み合わせを変えることで毎回ちがう表情を楽しめるので、飽きずに作り続けられるのも魅力です。
冷蔵庫の野菜と、ストックしておいたソースさえあればすぐに作れるレシピなので、ぜひ日常の食卓に取り入れてみてください。
Eテレ【人と暮らしと、台所(8)】高山なおみ(料理家・文筆家)の一人暮らし台所とゆで大豆スープ、朝のルーティーンと20年物の調理道具|2026年2月22日
藪中章禎シェフについて紹介します
『あさイチ』で料理を紹介した藪中章禎シェフは、石川県能登の輪島で生まれました。飲食店のある家庭で育ち、小さなころから厨房の空気に触れてきた人です。18歳で料理の世界に入り、国内での修行を経て海外へ向かいました。フランスでは海辺の名店として知られる『ル・プティ・ニース』で技を学び、スペインでは『エル・ブジ』や『ドス・パリージョス』といった有名店で経験を積きました。帰国後は『マンダリンオリエンタル東京』でスーシェフをつとめ、長年の経験を生かした料理を磨き続けています。現在は東京・神楽坂で、自身のお店『SECRETO』を営み、毎日のように新しい料理を生み出しています。
経歴の歩み
藪中章禎シェフは、18歳で料理の道に入り、国内のホテルやレストランで基礎を固めました。その後、フランスの『ル・プティ・ニース』で料理の組み立て方を学び、スペインでは世界的に知られる『エル・ブジ』などで新しい発想に触れました。帰国後は東京の『マンダリンオリエンタル東京』でスーシェフとして働き、お店全体を動かす立場を経験しています。こうした道のりが、今の料理スタイルにつながっています。
代表的な実績
藪中章禎シェフの実績として、神楽坂に自分のお店『SECRETO』を開いたことが大きな一歩です。このお店では、石川県能登の食材を生かしながら、海外で学んだ調理法を組み合わせたコース料理を提供しています。厨房を囲むカウンターでひと皿ずつ仕上げる形式は、料理の香りや音も楽しめる特別な体験です。予約が取りにくい人気店として知られています。
代表作『SECRETO』
藪中章禎シェフの代表作といえるのが、自身の店『SECRETO』です。「秘密」という意味の名前がつけられたお店で、訪れた人が料理の世界に入り込むような空気づくりを大切にしています。能登から届く野菜や魚を使い、季節に合わせた料理をひとつずつていねいに仕上げます。五感を使って楽しめる料理は、シェフの経験と工夫がぎゅっと詰まった一皿になっています。
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