大食いなのに細い体には何が起きている?
パスタ4kgや焼き肉100人前を食べても、なぜ細い体型を保てるのか。映像を見ると「食べた物はどこへ行くの?」と不思議になります。
『ザ!世界仰天ニュース(仰天ニュース…大食い激細女子…体の秘密!体温に関係?食べる順番で解決?)(2026年7月14日放送)』では、彩夏さん、上原わかなさん、白石陽菜さんの体を検査します。
ただし、胃袋の大きさ、血糖値、体温は別々の仕組みです。どれか1つだけで「食べても太らない」とは判断できません。
この記事でわかること
- 大食い女子3人の特徴
- 大量に食べられる胃袋の仕組み
- 血糖値や体温との関係
- 食べる順番で変えられること
※放送後詳しい内容が分かり次第追記します。
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3人が細い理由は同じとは限らない
最初に知っておきたいのは、大量に食べられることと、太りにくいことは別の問題だということです。
大量に食べられるかどうかには、胃がどこまで広がるか、満腹を感じるまでの速さ、胃から小腸へ食べ物が移る速さなどが関係します。
一方、体型を保てるかどうかは、長い期間で見た食事量、活動量、基礎代謝、筋肉量などが影響します。
そのため、3人とも「大食いで細い」という見た目は共通していても、体内で起きていることまで同じとは限りません。
たしかに、細い人が大量の料理を食べていると、特別な体質だけで説明したくなります。しかし、実際には大食いをする日以外の食生活や、普段どれくらい体を動かしているかも見逃せないところです。
2026年7月13日時点では、今回行われる検査の詳しい数値や、3人それぞれについて医師が示す最終的な結論までは公表されていません。
彩夏さんは身長163cm、体重41kgで1食3〜4kg
彩夏さんは、身長163cm、体重41kgという細い体型でありながら、1食に3〜4kgほど食べる女性です。
大食いは母親譲りとされ、母娘で食卓を囲むと、毎食のように白米3合がなくなっていたと紹介されています。
就職後、仕事上の必要から作ったSNSアカウントに大食い動画を投稿したところ、大きな反響を集めました。
今回の予告では、パスタ4kgを食べる姿も取り上げられています。通常の1食と比べると極端に多いため、胃がどのように食べ物を受け入れているのかが気になるところです。
なお、身長163cm、体重41kgから計算したBMIは約15.4です。BMIは体格を簡単に見るための数値で、これだけで健康状態を決めることはできません。
ただ、かなり細い体格であることは確かです。個人的には、食べられる量の多さだけでなく、普段の体調や栄養状態を含めて検査結果を見ることが大事だと感じます。
上原わかなさんは母娘で焼き肉100人前
上原わかなさんも、子どものころからよく食べる女性でした。
大食いは母親譲りとされ、母娘で焼き肉100人前を平らげたことがあるほどです。
高校生のころにアイドルとして活動を始め、バラエティー番組への出演をきっかけに大食いの才能を知られるようになりました。その後は「第2のギャル曽根」と呼ばれ、現在はプロレスラーとしても活動しています。
プロレスは練習や試合で体を動かす競技です。筋肉量や日常の活動量はエネルギー消費に関係するため、現在の生活も体型を考えるうえで確認したい要素になります。
ただし、「プロレスをしているから焼き肉100人前を消費できる」という単純な話ではありません。
焼き肉100人前を一度に食べることと、毎日の平均的な食事量は分けて考える必要があります。イベントや撮影のある日に大量に食べても、ほかの日の食事量が少なければ、長い期間で見た摂取量は印象ほど多くない場合もあります。
初めて知ると少し意外ですが、体重の変化を見るときは、目の前の1食よりも数日から数週間の積み重ねが重要です。
白石陽菜さんは以前の検査で胃が横方向へ広がっていた
白石陽菜さんは、人気漫画雑誌のグランプリをきっかけに知られ、YouTubeでも大食いの様子を発信している女性です。
白石陽菜さんは2021年にも体を調べられており、その際には、大量に食べた後の胃が前方へ大きく突き出すのではなく、横方向へ広がっていることが確認されました。
これが、たくさん食べても正面から見たお腹の膨らみが目立ちにくい理由として紹介されています。
ただし、お腹が出にくいことと、脂肪がつきにくいことは別です。
胃が横へ広がれば見た目の変化は小さくなるかもしれませんが、食べた物に含まれる栄養やエネルギーが消えるわけではありません。
今回の予告では、白石陽菜さんについて「脂肪を燃やし続ける体質」が検査の焦点になっています。具体的に何を測定し、どのような結果が示されるのかは、公表後の内容を確認する必要があります。
過去の胃の形だけで今回の結論まで決めつけないことが大切です。
大食いできる胃袋は普通の胃と何が違う?
胃は、食べ物が入ると風船のように広がる臓器です。
普通は食事が進むにつれて胃の内側の圧力が高まり、その情報が神経を通じて脳へ伝わります。それによって「もう十分食べた」という満腹感が生まれます。
ところが、競技として大食いをする人を調べた研究では、大量の食べ物を受け入れるほど胃が大きく広がり、通常とは異なる状態になった例が報告されています。
今回登場する3人が同じ状態だと断定することはできませんが、大食いできる理由を考えるときは、次の違いが重要です。
- 胃が広がる大きさ
- 広がる方向
- 食後に胃が収縮する動き
- 胃から小腸へ移る速さ
- 満腹を感じ始めるタイミング
「胃袋が大きい」という一言だけでは、実際の違いを十分に説明できません。
大量に入るだけでなく、満腹の合図がどの時点で伝わるのか、食べ物が胃の中にどれくらい残るのかまで調べて、初めて体の特徴が見えてきます。
トイレへ行かなくてもお腹がすっきりするのはなぜ?
「大量に食べたのに、トイレへ行かずにお腹が元に戻るのはなぜ?」という疑問も出てきます。
食べた物は、すぐに便になって体外へ出るわけではありません。
まず胃で一時的に蓄えられ、少しずつ小腸へ送られます。その後、小腸で栄養が吸収され、残った物が大腸へ進んで便になります。
そのため、排便していなくても、食べ物が胃から先へ移動すれば、胃の膨らみは少しずつ小さくなります。
また、胃が前ではなく横や下方向へ広がる人では、食後も正面から見たお腹の変化が小さく見えることがあります。
ただし、胃の中に長く食べ物が残る人もいれば、比較的早く移動する人もいます。外から見ただけでは判断できないため、画像検査などで確認する意味があります。
たしかにこれは気になりますが、「すぐお腹が戻ったから、食べた物が吸収されていない」と考えるのは早計です。
血糖値が上がりにくいと太らない?
血糖値は、血液中にどれくらいブドウ糖があるかを示す数値です。
ごはん、パン、麺類、甘い物などに含まれる糖質が消化・吸収されると、食後の血糖値が上がります。すると、血糖値を調整するためにインスリンが分泌されます。
大食い女子の血糖値を調べることで、次のような違いが見えてくる可能性があります。
- 食後にどこまで上がるか
- 上がり始めるまでの時間
- 元の数値へ戻るまでの時間
- インスリンがどのように分泌されるか
ただし、血糖値の上がり方だけで、太りやすさを決めることはできません。
脂質の多い料理は、糖質中心の料理ほど血糖値が急上昇しない場合があります。それでもエネルギー量が低いとは限りません。
さらに、血糖値があまり上がらなかったとしても、食べた物のエネルギーがすべて消えているとはいえません。
個人的には、血糖値のグラフだけを見て「これならいくら食べても大丈夫」と受け取らないことが、いちばん大切だと思います。
食後の体温上昇は脂肪を燃やしている証拠?
食事をすると、消化や吸収、栄養素の処理にエネルギーが使われます。
このときに生まれる熱は、食事誘発性熱産生と呼ばれます。食後に体が温かくなったり、汗をかいたりすることがあるのも、この働きと関係しています。
一般的な1日のエネルギー消費は、大きく分けると次の3つです。
| エネルギー消費 | 一般的な割合の目安 |
|---|---|
| 基礎代謝 | 約60% |
| 身体活動 | 約30% |
| 食事誘発性熱産生 | 約10% |
割合には個人差がありますが、食事による熱産生だけで1日のエネルギー消費の大部分を占めるわけではありません。
食後に体温が上がりやすい人がいるとしても、それだけで大量に食べた分をすべて消費できるとは考えにくいでしょう。
体温を測る場合も、測定する場所、食前の体温、料理の温度、室温、測定までの時間などで数値が変わります。
「体温が高いから太らない」と単純に結びつけず、ほかの検査と合わせて見る必要があります。
食べる順番で血糖値の上昇は変えられる
野菜や海藻、きのこなどを先に食べ、肉や魚などのおかず、最後にごはんや麺といった主食を食べる方法があります。
食物繊維を含む料理や、たんぱく質・脂質を含む料理を糖質より先に食べることで、食後血糖値の急な上昇が抑えられた研究があります。
家庭で取り入れるなら、たとえば次の順番です。
- 野菜、海藻、きのこを使った副菜
- 肉、魚、卵、大豆製品などのおかず
- ごはん、パン、麺などの主食
汁物に野菜が多く入っていれば、最初に汁物を食べる方法もあります。
ただし、順番を守ったからといって、食べた料理の量やエネルギーが帳消しになるわけではありません。
大盛りの主食や脂質の多い料理を大量に食べれば、順番を工夫しても摂取量そのものは増えます。
実際に試すなら、順番だけにこだわるよりも、全体の量、食べる速さ、栄養の組み合わせまで一緒に見直したいところです。
大食い女子の食べ方をまねしても同じ体質にはならない
映像では気持ちよく食べ進めているように見えますが、大食いには危険もあります。
短時間で食べ物を詰め込むと、十分にかまずに飲み込んでしまい、喉に詰まらせる可能性があります。胃や食道にも大きな負担がかかります。
特に避けたいのは、次のような行為です。
- 水を大量に飲んで胃を広げる
- 満腹でも無理に食べ続ける
- 早食い競争を自宅で行う
- 吐き気や腹痛を我慢する
- 大食い後に極端な絶食をする
激しい腹痛、繰り返す嘔吐、息苦しさ、冷や汗などがある場合は、大食いを続けず、医療機関への相談が必要です。
3人のように細く見える人でも、健康状態は外見だけでは判断できません。反対に、1回食べすぎたからといって、すぐに体脂肪が大きく増えるわけでもありません。
大切なのは、日々の体重変化、食生活、活動量、体調を長い目で見ることです。
大食いでも太らない理由は1つの数値では決められない
彩夏さん、上原わかなさん、白石陽菜さんには、大量に食べても細い体型を保っているという共通点があります。
しかし、その背景を知るには、胃の広がり方だけでなく、食べ物の移動、血糖値、体温、活動量、普段の食事まで確認する必要があります。
食べる順番は食後血糖値の上昇を穏やかにする方法の1つですが、大量に食べても太らなくなる方法ではありません。
見た目の驚きだけで終わらず、胃に入る量と、体に蓄積される量は別の問題だと知ると、大食い女子の体の不思議をより深く理解できます。
参考リンク
- 日本テレビ「ザ!世界仰天ニュース」2026年7月14日放送予告 (日本テレビ)
- 日本テレビ「なぜ?おなかが出ない大食い女子の謎」 (日本テレビ)
- 厚生労働省「肥満と健康」 (健康日本21)
- 厚生労働省「身体活動とエネルギー代謝」 (健康日本21)
- 厚生労働省「BMI」 (健康日本21)
- 「糖尿病患者における食品の摂取順序による食後血糖上昇抑制効果」 (J-STAGE)
- 「Competitive speed eating: truth and consequences」 (pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
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