塗り方を変えるだけで毎日のケアが変わる
高価な化粧品を使っているのに乾燥する、日焼け止めを塗ったのに焼けてしまう。そんな経験があると、商品選びばかり気にしてしまいます。
『15分であしたが変わるトリセツショー「美容のトリセツ〜塗り方編〜」(2026年7月16日放送)』では、肌表面の塗りムラを減らす方法としてくるくる塗りが紹介されました。
このページでは、実際の手順、使用量、肌をこすらないコツ、リップクリームの縦塗りまでまとめています。
この記事でわかること
- くるくる塗りの正しい手順
- 日焼け止めの量と塗り直す間隔
- 肌への摩擦を減らすポイント
- リップクリームを縦に塗る理由
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くるくる塗りは小さな円を描くようにやさしく広げる
一番知りたい答えからお伝えすると、くるくる塗りは、保湿剤や日焼け止めを肌にのせたあと、指の腹で小さな円を描くように広げる方法です。
大きく手を回したり、力を入れてマッサージしたりする方法ではありません。肌が大きく動かない程度の軽い力で、塗り残しが出ないように少しずつ広げます。
基本的な手順は次の通りです。
- 手を洗って清潔にする
- 保湿剤や日焼け止めを数か所に分けて置く
- 指の腹で小さな円を描きながら広げる
- 小鼻や目の周りは指先で丁寧になじませる
- 最後に顔全体を手のひらで軽く押さえる
顔の中心から外側へ一方向に伸ばすだけではなく、さまざまな方向から広げるのがポイントです。
たしかに、普段は時間をかけず横へサッと伸ばしてしまいがちです。しかし、塗った直後の見た目が同じでも、細かく見ると肌表面には塗れていない部分が残ることがあります。
くるくる塗りの目的は、成分を強く押し込むことではありません。肌表面をできるだけ均一に覆うことが大切です。
なぜ同じ化粧品でも塗り方によって差が出るのか
肌の表面は、ガラスのように平らではありません。
細かな溝や盛り上がりがあり、肌のキメをつくる「皮溝」と「皮丘」が複雑に並んでいます。一方向に伸ばすだけでは、保湿剤や日焼け止めが入りにくい溝が残り、ミクロ単位の塗りムラができることがあります。
紹介された検証では、韓瑞大学校のチャン・ビョンス教授が保湿剤の塗り方を研究。韓国式サウナのチムジルバンで、手塗りとエアブラシによる塗布が比較されました。
エアブラシを使用した肌では、手で塗った場合より約3倍の水分が保たれたという結果が示されています。細かな粒子が広がり、肌表面を均一に覆いやすかったことが理由として考えられます。
ただし、この結果は「保湿用エアブラシを買わなければならない」という意味ではありません。
家庭では、指で小さな円を描きながら塗ることで、均一に広げる考え方を取り入れられます。初めて知ると少し驚きますが、特別な化粧品を増やさなくても試せる点は、続けやすいと感じます。
なお、「くるくる塗りで化粧品が肌の奥深くまで浸透する」と考えるのは適切ではありません。大切なのは、肌表面や角層をムラなく覆い、乾燥や紫外線から守りやすくすることです。
日焼け止めはくるくる塗りと2度塗りを組み合わせる
日焼け止めは、SPFやPAの数値だけで効果が決まるわけではありません。
表示されている紫外線防止効果を得るには、必要な量をムラなく塗ることが前提です。量が少なかったり、塗れていない部分があったりすると、期待した効果を得にくくなります。
顔に使う量の目安は次の通りです。
| 日焼け止めのタイプ | 1回分の目安 | 重ね方 |
|---|---|---|
| クリームタイプ | パール粒1個分 | 同じ量をもう1回 |
| 液状タイプ | 1円硬貨大 | 同じ量をもう1回 |
最初の1回分を額、鼻、両頬、あごの5か所に置き、くるくると丁寧に広げます。全体になじんだら、同じ量でもう一度重ねます。
2回に分けることで、一度に大量につけるよりも白浮きや塗りムラを抑えやすくなります。
特に忘れやすい場所は次の通りです。
- 小鼻の横
- 目の周り
- 耳と耳の後ろ
- フェイスライン
- 首とうなじ
- 手の甲
個人的には、塗り方以上に必要量を使えているかが大事だと感じます。べたつきが気になって少量で済ませたくなりますが、それでは商品の性能を十分に生かせない可能性があります。
ただし、商品ごとに推奨量が示されている場合は、容器や説明書の表示を優先してください。
日焼け止めは朝1回塗れば終わりではない
朝に丁寧に塗っても、日焼け止めは汗や皮脂、衣服、タオルなどとの摩擦で少しずつ落ちていきます。
塗り直す間隔は、少なくとも2〜3時間おきがひとつの目安です。時間だけでなく、汗をかいたとき、水に入ったとき、タオルで肌を拭いたときにも塗り直します。
メイクをしている日は、最初からすべて落として塗り直すのが難しいこともあります。その場合は、汗や皮脂をティッシュなどで押さえてから、メイクの上から使える日焼け止めを重ねる方法があります。
スプレー、ミスト、スティック、クッションなどがありますが、商品によって使用量や使い方が異なります。スプレーを空中から吹きかけるだけでは、十分な量がついているか分かりにくいため、説明書を確認したいところです。
屋外で長時間過ごす日は、日焼け止めだけに頼らず、帽子、日傘、長袖、日陰も組み合わせます。
「高いSPFを選んだから塗り直さなくてよい」というものではありません。汗をかきやすい日や海・プールでは、耐水性の表示も確認してください。
くるくる塗りで肌をこすっても大丈夫?
くるくる塗りで気になるのが、肌への摩擦です。
方法だけを見ると、何度も肌をこするように感じるかもしれません。しかし、力を入れて皮膚を動かしたり、乾いた指でこすったりする必要はありません。
摩擦を抑えるポイントは、次の3つです。
- 商品を少なすぎる量で伸ばさない
- 指を押しつけず、表面を滑らせる
- 何度も同じ場所を往復しない
保湿剤や日焼け止めの量が少ないと、途中で指が止まり、肌を引っ張りやすくなります。すべりが悪いと感じたら、力を加えるのではなく、使用量や商品の伸びを確認します。
実際に試すなら、まず頬の一部などで力加減を確かめたいところです。塗っている最中に肌が大きく動いている場合は、力が強すぎる可能性があります。
また、赤み、かゆみ、ヒリヒリ感、湿疹、ひび割れがあるときは、無理にくるくる塗りを続けないでください。健康な肌で行う化粧品の塗り方と、炎症を起こした肌のケアは分けて考える必要があります。
皮膚科で処方された保湿剤や塗り薬は、くるくる塗りに変更せず、医師や薬剤師から説明された量・順番・回数を守ります。
リップクリームは横ではなく縦に塗る
唇のケアでは、保湿剤や日焼け止めとは違う縦塗りが紹介されました。
韓国でリップモデルとして活動するユジャさんやジン・ユルさんは、リップクリームを横に滑らせるのではなく、縦方向に隙間なく塗っています。
唇には縦方向の細かな溝があります。横へ1往復するだけでは表面をなぞるような状態になり、溝の部分まで均一に覆いにくいことがあります。
縦塗りの手順は次の通りです。
- スティックを2〜3mmほど繰り出す
- 唇に当てて少し温める
- 上から下へ縦方向にやさしく塗る
- 口角から中央へなじませる
- 最後に上下の唇を軽く合わせる
強く押しつける必要はありません。硬くなったリップクリームを無理に動かすと刺激になるため、唇の体温で少しやわらかくしてから塗ります。
唇は顔のほかの部分より角層が薄く、外からの刺激を受けやすい場所です。乾燥すると、つい唇をなめたくなりますが、唾液の水分が蒸発するときに、さらに乾燥しやすくなります。
食後は唇についた食べ物や調味料を強くこすらずに拭き取り、その後でリップクリームを塗り直すと続けやすくなります。
リップクリームを塗っても荒れる場合は商品を見直す
リップクリームは、塗る回数を増やせば必ず荒れが治るとは限りません。
口紅やリップクリームの成分が合わず、接触皮膚炎を起こす場合もあります。塗った直後からヒリヒリする、赤みや腫れが出る、使い続けるほど皮むけがひどくなる場合は、いったん使用を中止します。
また、リップクリームには化粧品、医薬部外品、医薬品があります。
| 種類 | 主な目的 | 確認したいこと |
|---|---|---|
| 化粧品 | 保湿や乾燥予防 | 香料や清涼成分の有無 |
| 医薬部外品 | 唇の荒れや乾燥を防ぐ | 有効成分と使用方法 |
| 医薬品 | 口唇炎や口角炎などの治療 | 使用回数と使用期間 |
日常的な乾燥予防と、すでに起きている炎症の治療では、選ぶ商品が変わります。
個人的には、唇が荒れたときほど新しい香りや刺激の強い商品を試さず、成分がシンプルなものを選びたいところです。何を塗っても改善しない場合や、出血、強い痛み、腫れが続く場合は皮膚科を受診してください。
朝のスキンケアは保湿後に日焼け止めを重ねる
朝は、保湿剤と日焼け止めを同時に混ぜて塗るのではなく、基本的には順番に重ねます。
一般的な流れは次の通りです。
- 洗顔する
- 化粧水や美容液を使う
- 乳液やクリームで保湿する
- 日焼け止めを塗る
- 化粧下地やファンデーションを重ねる
日焼け止めに化粧下地の機能がある場合は、別の下地が必要ないこともあります。商品の表示を確認してください。
保湿剤がまだ肌表面で動く状態のまま日焼け止めを重ねると、混ざったり、ムラになったりすることがあります。保湿剤をやさしくなじませてから、日焼け止めを別の層として重ねます。
夜は、その日使った日焼け止めに合った方法で落とします。石けんで落とせるもの、通常の洗顔料で落とせるもの、クレンジングが必要なものがあるため、こちらも容器の表示を確認します。
保湿剤と日焼け止めはくるくる塗り、リップクリームは縦塗りという違いを覚えておくと、毎日のケアに取り入れやすくなります。
新しい化粧品を次々に買う前に、今使っているものを適量でムラなく塗れているか見直すことが、最初の一歩になりそうです。
参考リンク
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