函館山の夜景の下に残る「地図から消された遺跡」
函館山といえば美しい夜景が有名ですが、山の奥には明治時代に造られた函館要塞跡が残っています。華やかな観光地のすぐ近くに、長い間一般の立ち入りが禁じられていた軍事施設があると知ると、たしかに少し驚きます。
『帰れマンデー見っけ隊!!(King & Prince・髙橋海人参戦!タカトシ&サンドと“夏の函館”爆食旅!)(2026年8月3日)』でも、函館山の奥に眠る「地図から消された謎の遺跡」を目指す旅が取り上げられます。
この記事でわかること
- 地図から消された遺跡の正体
- 番組が訪れた砲台跡の確認状況
- ロープウェイ・車・徒歩の違い
- 見学時間や立入禁止区域の注意点
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函館山の地図から消された遺跡は函館要塞跡
最初に答えをまとめると、函館山の「地図から消された謎の遺跡」として紹介されるのは、山中に残る旧函館要塞の軍事施設です。
函館要塞は、外国艦船の侵入から函館港や津軽海峡周辺を守るため、明治時代に整備されました。函館山には砲台だけでなく、敵船を監視する観測所、各砲台へ指示を出す戦闘指令所、弾薬を保管する施設などが配置されていました。
基本情報を整理すると、次のようになります。
- 名称:旧函館要塞・函館山砲台跡
- 建設時期:明治時代
- 主な目的:函館港や津軽海峡周辺の防衛
- 主な遺構:砲座、観測所、戦闘指令所、兵舎跡、弾薬庫など
- 主な公開遺構:御殿山第2砲台跡、薬師山砲台跡、入江山観測所跡、千畳敷砲台跡
- 文化的な位置づけ:「函館山と砲台跡」として北海道遺産に選定
- 見学料金:散策路沿いの公開遺構は基本的に無料
- 注意点:すべての施設内部に入れるわけではない
「地図から消された」という言葉は、遺跡だけが後から地図から削除されたという単純な意味ではありません。
函館山が軍事要塞として使われていた時代は、軍事上の機密を守るため、一般市民の立ち入りや撮影、模写などが制限されていました。函館山を見えないように加工した写真や絵はがきも残っており、地図や写真から存在が隠されていた時期があったことから、「地図から消された山」や「地図から消された遺跡」と表現されています。
現在の夜景からは想像しにくいのですが、一般市民が自由に立ち入れるようになったのは戦後です。函館山の自然が市街地の近くにありながら豊かに残っている背景にも、長期間にわたる立入制限が関係していると考えられています。
個人的には、単に古いレンガの建物を見る場所ではなく、函館山の景観や自然がなぜ現在まで残ったのかを知る場所として歩くと、見え方が大きく変わると感じます。
番組が訪れた砲台跡はどこなのか
2026年7月31日時点の公式予告では、目的地は函館山の奥深くにある謎の遺跡とされていますが、具体的な砲台名までは公表されていません。
そのため、番組が訪れた場所を「御殿山第2砲台跡」や「千畳敷砲台跡」と断定することはできません。
公式予告から確認できるのは、次の内容です。
- 函館山の奥深くを目指す
- ゴールまで本格的な登山を行う
- 遺跡の先に歴史と絶景が待っている
- 山頂展望台だけで終わる企画ではない
函館山で一般の人が散策路から訪れやすい代表的な遺構には、主に次の場所があります。
御殿山第2砲台跡
函館山山頂付近のつつじ山駐車場から歩いて向かえる砲台跡です。山頂駅付近からの距離が比較的短く、初めて要塞跡を見る人にも立ち寄りやすい場所です。
千畳敷砲台跡・千畳敷戦闘指令所跡
御殿山第2砲台跡からさらに山道を進んだ場所にあります。砲座だけでなく、各砲台へ指示を出していた戦闘指令所跡なども残っています。
薬師山砲台跡
山麓側から歩くハイキングコース沿いに残る砲台跡です。山頂展望台から少し寄るだけという位置ではないため、登山としての準備が必要です。
入江山観測所跡
敵艦の位置などを確認するために使われた観測施設の跡です。函館要塞が単に大砲を並べた場所ではなく、観測と連絡を組み合わせた防衛施設だったことがわかります。
公式の散策情報では、御殿山第2砲台跡から千畳敷砲台跡まで徒歩約30~40分と案内されています。ただし、これは片道の目安であり、見学や休憩、帰路を含めれば、さらに時間が必要です。
番組で訪れた遺構については、放送画面に表示される次の名称を確認すると判断できます。
- 御殿山第2砲台跡
- 千畳敷砲台跡
- 千畳敷戦闘指令所跡
- 入江山観測所跡
- つつじ山駐車場
- 千畳敷コース
予想だけで場所を決めて向かうのは避けたほうが安心です。函館山には複数の要塞施設があり、同じ函館要塞跡でも必要な歩行時間が大きく異なります。
ロープウェイ・車・徒歩のどれが便利?
函館山要塞跡への行き方は、目的地によって変わります。
「函館山に上がる方法」と「砲台跡へ向かう方法」を分けて考えることが大切です。ロープウェイや車で山頂付近まで移動できても、最後は徒歩でしか行けない遺構があります。
ロープウェイが向いている人
- 函館山観光が初めての人
- 山頂から近い要塞跡を見たい人
- 夜景観光と組み合わせたい人
- 山麓からの登山を避けたい人
- 滞在時間が限られている人
ロープウェイの乗車時間は約3分です。2026年4月20日から9月30日までの通常営業時間は10時から22時までで、上り最終は21時30分です。
普通運賃は次のとおりです。
- 大人往復:1,800円
- 大人片道:1,200円
- 小人往復:900円
- 小人片道:600円
ただし、ロープウェイで到着するのは山頂展望台です。要塞跡まで直接運んでくれるわけではありません。
御殿山第2砲台跡へ向かう場合も、山頂駅から階段や散策路を歩きます。千畳敷方面まで行く場合は、そこからさらに本格的な山歩きになります。
車が向いている人
- 日中に山頂展望台を訪れる人
- 小さな子どもや高齢者と一緒の人
- ロープウェイ山麓駅まで移動しにくい人
- 夜景の時間帯を避けて見学する人
函館山登山道は、2026年4月17日から9月30日まで、17時から22時まで自家用車とレンタカーの通行が規制されています。
規制開始前に山頂へ上がった場合も、17時までに下山する必要があります。規制時間中は山頂駐車場も利用できません。
また、登山道は自動二輪車、原動機付自転車、自転車では通行できません。営業バスやタクシーは、規制時間中も通行できます。
日中であれば車は便利ですが、砲台跡を巡る散策では結局歩くことになります。
「車で山頂まで行けば、遺跡の前まで行ける」と思っていると、実際の距離との違いに戸惑うかもしれません。実際に選ぶなら、見たい遺構の位置と歩行時間を先に確認したいところです。
山麓から徒歩が向いている人
- 歴史と自然をじっくり楽しみたい人
- 3~4時間程度の時間を確保できる人
- 普段から歩き慣れている人
- 日中に行動できる人
- 複数の遺構を巡りたい人
函館山は標高約334メートルで、山麓から山頂まで歩くこともできます。旧登山道コースなどを利用した場合、山麓から山頂までの所要時間はおおむね1時間前後が目安です。
ただし、要塞跡を複数巡る場合は、単に山頂へ登るだけではありません。
御殿山第2砲台跡、千畳敷砲台跡、戦闘指令所跡などを歩いて見学するコースでは、休憩を含めて3~4時間程度を見ておく必要があります。公式観光情報で紹介されたトレッキング例も、全体で約4時間の散策となっています。
初めて訪れる場合は、ロープウェイで山頂へ上がり、日中に御殿山第2砲台跡まで歩く方法が比較的わかりやすいでしょう。
千畳敷方面まで行くなら、観光というよりもハイキングとして考え、帰りの時間や天候まで含めて計画する必要があります。
見学に必要な時間と歩きやすい服装
必要な時間は、見学する遺構によって大きく変わります。
目安は次のとおりです。
- 山頂展望台だけ:約30~60分
- 山頂と御殿山第2砲台跡:約1~1時間30分
- 御殿山第2砲台跡から千畳敷砲台跡まで:片道約30~40分
- 千畳敷戦闘指令所跡まで見学:約2~3時間
- 山麓から複数の要塞跡を巡る:約3~4時間以上
写真を撮ったり、案内板を読んだりする時間を含めると、表示されている徒歩時間より長くなります。
特に千畳敷方面は、到着して終わりではなく、同じ距離を戻るか、別の登山コースで下山しなければなりません。
服装は、次のようなものが安心です。
- 滑りにくい運動靴やトレッキングシューズ
- 動きやすい長ズボン
- 汗をかいても調整しやすい上着
- 帽子
- 雨具
- 虫よけ
- 飲み物
- スマートフォンの予備バッテリー
御殿山第2砲台跡には段差や狭い階段があります。砲座付近の階段は足を置く部分が狭い場所もあるため、サンダル、ヒール、底が滑りやすい靴は避けたほうがよいでしょう。
夏の函館は本州より気温が低い日もありますが、山道を歩けば汗をかきます。一方、日陰や遺構内部に近い場所ではひんやり感じることもあります。
個人的には、観光用の服装のまま気軽に入るのではなく、少なくとも靴だけは歩行向けに替えることがいちばん大事だと感じます。夜景を見るだけの装備と、要塞跡を巡る装備は別です。
また、函館山ロープウェイ周辺は、日没の約1時間前から夜景を見た後の約1時間まで混雑のピークになりやすいと案内されています。
要塞跡を落ち着いて見たい場合は、夜景目的の観光客が増える前の日中に歩き、夕方までに山頂展望台へ戻る流れが安心です。
子連れや観光客が注意したい立入禁止区域
函館要塞跡は歴史遺産ですが、すべての施設が観光用に整備されているわけではありません。
柵やロープが設置されている場所、立入禁止の表示がある場所には入らないようにしてください。
代表的な注意場所は次のとおりです。
御殿山第1砲台跡
山頂展望台の下付近に残る施設ですが、危険防止のため、研究などの特別な目的を除いて一般の人は立ち入れません。
入口らしい場所や柵が見えても、通常の観光客が内部へ入れる施設ではありません。
御殿山第2砲台跡の地下部分
地上の砲座跡は見学できますが、地下の砲側庫へ続く階段など、一部には立ち入れません。
レンガ造りの通路や階段が見えると、中へ進みたくなるかもしれませんが、崩落や転落を防ぐための規制です。
子連れの場合は、次の点にも注意が必要です。
- 砲座跡には段差やくぼみがある
- 手すりのない場所がある
- 雨の後は石や階段が滑りやすい
- 山道では子どもが先に走らないようにする
- ベビーカーでの要塞跡巡りは難しい
- 暗くなる前に散策を終える
- トイレの場所を出発前に確認する
- 食べ物やごみを残さない
山頂展望台までは家族で行きやすい場所ですが、そこから先の要塞跡は普通の観光施設とは環境が異なります。
小さな子どもと一緒なら、まずは山頂付近と御殿山第2砲台跡までにして、千畳敷方面は子どもの年齢や歩行経験を見て判断するのが安心です。
「秘密基地のようで楽しそう」と感じる場所だからこそ、子どもが柵の奥や地下階段へ近づかないよう、大人がそばで見守る必要があります。
函館山観光と一緒に回るおすすめルート
初めて函館を訪れる人は、要塞跡だけを単独で見るより、函館山麓の歴史的な街並みや夜景と組み合わせると理解しやすくなります。
短時間で回る約2~3時間のルート
- 函館山ロープウェイ山麓駅
- ロープウェイで山頂へ
- 山頂展望台
- つつじ山駐車場方面へ移動
- 御殿山第2砲台跡
- 山頂展望台へ戻る
- ロープウェイで下山
このルートは、函館山の景色と要塞跡の両方を無理なく見たい人に向いています。
ただし、ロープウェイを降りてすぐに砲台跡があるわけではありません。階段と散策路を歩く時間を含めて計画してください。
歴史を深く見る約4時間のルート
- ロープウェイで山頂へ
- 御殿山第2砲台跡
- 千畳敷コース
- 千畳敷砲台跡
- 千畳敷戦闘指令所跡
- 登山道を利用して下山
複数の遺構を見られる一方、観光の合間に立ち寄る軽い散歩ではありません。
飲み物や雨具を準備し、日没時刻から逆算して出発する必要があります。初めて歩く場合や土地勘がない場合は、現地ガイド付きのツアーも選択肢になります。
街歩きと夜景を組み合わせる1日ルート
- 午前:函館朝市
- 昼前:金森赤レンガ倉庫
- 午後:八幡坂や元町の教会群
- 午後早め:函館山ロープウェイ山麓駅
- 日中:御殿山第2砲台跡
- 夕方:山頂展望台へ戻る
- 夜:函館山の夜景
- ロープウェイで下山
この順番なら、明るい時間に要塞跡を歩き、暗くなってから山道へ入るのを避けられます。
一方で、日没前後はロープウェイや展望台が混雑しやすくなります。夜景も見たい場合は、帰りのロープウェイ待ちを含め、時間に余裕を持たせてください。
函館要塞跡を見た後に夜景を眺めると、現在の展望台周辺も要塞建設によって地形が変えられた場所であることがわかります。
美しい夜景と軍事施設は、一見すると正反対のものです。しかし、両方が同じ山の歴史の上に存在しています。個人的には、この背景を知ってから夜景を見ることが、函館山要塞跡を訪れる大きな意味だと感じます。
参考リンク
- テレビ朝日「帰れマンデー見っけ隊!! 2026年8月3日次回予告」
- 函館市公式観光サイト「函館山の砲台跡(旧函館要塞)」
- 函館市公式観光サイト「タモリさんが訪ねた、こだわりの函館 函館山の軍事要塞跡」
- 函館市公式観光サイト「要塞跡を訪ねて函館山トレッキング」
- 函館市「函館山登山道交通規制のお知らせ」
- 函館山ロープウェイ「営業時間・運賃」
- 函館山ロープウェイ「混雑状況のご案内」
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